ロバート・エンライトの許しの治療モデルで怒りを解放しよう!

陰キャのためのメンタルアップコース
この記事はこんな方にオススメ
  • 人に対してすぐにイライラしてしまうことがある
  • 自分と価値観がに違う人を敵視してしまう
  • いい返せない自分に嫌悪感を感じることがある

今回は、どうしても気が合わない人に対して許しの心を持っていこうぜ~というお話です。

 

怒りの感情は免疫力を損ねる

皆さんの身の回りにも「自分と気が合わないなぁ」と思う人がいたり、イライラしてしまう人がいることでしょう。もしかすると「誰かから傷つけられてトラウマになっている」という心の傷がある人もいるかもしれません。

 

 

しかし、憎しみや怒りの感情を持ち続けるのはメンタル的にはもちろん健康的にも良くないことです。

実際に、ハートマス大学のレインらの研究によると、5分間イライラするだけでもその後6時間に及んで免疫力が下がるということが分かっています。慢性的に怒りの感情を抱く人は不安やストレスを感じるだけではなく、頭痛、血行不良など体調にも悪影響が及ぶといわれています。

 

「許しの治療モデル」で自制心アップ!

積極的に人を許すことによって、自分を成長させることができます。

 

根拠となる研究

実際に、ウィスコンシン大学の研究によると許しの治療モデルを活用することによって許せない気持ちが改善したぜ~ということが分かっています。

実験の介入

他人に傷つけられた経験を持つ65歳以上の女性たち24人を被験者として集めた。被験者を二つのグループに分け、片方のグループには、ロバート・エンライトの「許しの治療モデル」(後述)を実践してもらった。

実験の結果

許しの治療モデルを実践したグループは…

  • 自尊心のアップ
  • 自制心のアップ
  • 不安な気持ちの解消

…などの結果が得られた

 

つまり、人を許すことによってイライラして言い返したくなったり自分に対して嫌悪感を感じる気持ちが解消できると期待できます。

 

 

さて、実験で使われたロバートエンライトの許しの治療モデルとは 四つのステップで構成されています。

  1. 怒りを自覚する
  2. 許すことを決意する
  3. 許しの作業を行う
  4. 感情の牢獄から解放された新しい自己を認識する

だいぶ抽象的な感じですが、自分が怒っていることに対して何らかの許しのルーティンを行い、「あれなんか心が軽くなったな」という感覚になれば OK です。

 

 

 

具体例を挙げてみましょう。仕事場で人に対して口うるさく 自分の失敗も人のせいにする人がいたとします。

  1. 怒りの自覚:「口うるさくて人に思いやりがないし、失敗に対して反省しないのは人としてどうなんだ」と思った
  2. 許すことを決意する:許そう!
  3. 許しの作業を行う:「口うるさいけど はっきりとした物言いだし、機嫌がいいときには物腰も柔らかい。感情表現が素直な人なんだなあ」と考えてみる
  4. 新しい自己の認識:「自分は多様性を尊重できる人間だなぁ」と自覚する

このようなステップを踏むだけでも、その人の事を許し不安な気持ちが和らいでいきますし、自分が成長できたような感覚が得られ自信を持つこともできます。

 

 

 

難しいのは許しの作業を行うステップです。自分なりにしっくりくる許しのルーティンを決めておきましょう。

  • その人の短所ではなく長所を見いだす
  • 毒を吐きそうになった時には、思い留まって、心のなかで芸人の「ペコぱ」風ののツッコミを入れる
  • アニメのキャラクターだったらと考える

…などなど。(笑)

 

 

例えば、ネットの記事を見ていて「流行りのアニメの主人公のキャラクターの名前を自分の子供につけた」というニュースを見聞きしたとしましょう。「一時的な流行りで 一生名乗らなければならない子供の名前をつけるなんてイタい親だな」「いっときの感情だけで大切なことを決める親に育てられる子供が可哀想だ」などと軽蔑の気持ちが湧いてきたとしましょう。(沸きました)

こんな時こそ許しの作業を行うのです。「いっときの感情だけで大切なことを決める親…だっていいじゃないか世間体を気にせずに自分のこれだと思った直感を信じられる親で羨ましい!」と心のなかでつぶやいてみます。

「あれ?自分いいこと言っているな」と、なんだか満ちたりた気持ちになります。

 

 

 

【今日のクエスト】人を許そう!

綺麗事を言うつもりはないですが、イライラしてから病気にかかるよりも、人を許して自分の能力値を高めた方がメリットがあるから実践するのです。道徳的ではなく科学的に!

ステップ1:自分が許せないこと・許せない人をピックアップしてみる

中学校の時の面談で担任の男性教師に 「お前は孤立しすぎだ。もっとコミュニケーションをとれ!」と言われた

ステップ2:怒りを自覚しよう

暗い性格を変えることを強要された気がして、「どうして内向的な性格がいけないのか?人格差別だ!」「い~や、孤立しすぎってストレートすぎだろ!」と思った

ステップ3:許すことを決意しよう

「まぁ、もう昔のことだし許してやろう」

ステップ4:許しの作業を行おう

「い~や、孤立しすぎってストレートすぎてむしろ気持ちいい。包み隠さず気持ちをハッキリ表現してくれたんじゃないか」

ステップ5:新しい自己を認識する

「先生だからといってパーフェクトではない」という大事な考えに気づくことができた

【獲得経験値】

☑️許せない人、自分が嫌いなこと、軽蔑したことなどをピックアップした

☑️許した

精神力・意思力アップ!

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