大げさにスキップするだけで主観的な気分が高まる!?
サンフランシスコ州立大学の研究では、大げさな動きをすると気分がよくなると示されています。
根拠となる研究
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- 被験者:110人の大学生(平均年齢23.7歳)
- 内容:大げさな動きをすることによって気分がどのように変わるかを調べた
- 測定:「元気度」を自己評価
被験者には以下の動きのうち、どちらか一つを選んで実施してもらった
- 背中を丸めてしょんぼりと縮こまった姿勢で歩いてもらう(対照群)
- 手足を同時に大きく動かす大げさな歩き方で歩く(介入群)
ロジ
なお、大げさな歩き方をするときには、手足を大きく動かしてスキップするような動作を行ってもらいました
介入の前後で被験者に主観的な「元気度」を評価してもらった。ここでの元気度とは、幸福感および絶望感・楽しいもしくは悲しい記憶の想起などを総合したスケールを使った。
なお、被験者は最初に行った動きを入れ替えて再び元気の評価をした。
結果
- 大げさな動きをした場合、主観的な元気度が大幅に向上していた
- 逆にしょんぼりした姿勢を取った場合、主観的な元気度が減少していた
- 特にしょんぼりした姿勢を取った場合、歩く前の自己評価で元気度が最も高かった20%の被験者において、大幅な元気度の減少が見られた
考察
つまり、楽しい動きや変な動きをすると気分も向上すると示されたわけです。理由としては、体の動きによって脳が反応するからなど考えられます。「元気な動きをしているということは、私は気分がいいと思っているのだ」と脳が勘違いして、実際に気持ちが高揚するのです。
つまり、体の動きと感情の動きはお互いに影響し合うと言えます。一般的なイメージで言うと、気分が体に影響すると思われがちです。しかし、体の動きが気分に影響する力もとても大きなものなのです。
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