トレーニング中の苦しさを55%減らす心理テク

精神力

苦しみを受け入れると苦しみが55%減る!

精神的・身体的に苦しいときには、苦しさをありのまま受け入れた方が楽になれるのかもしれません。

 

根拠となる研究

ブリティッシュコロンビア大学の研究によると、苦しみに抵抗せず受け入れる方が苦しみが和らぐと示されています。

Acceptance and commitment therapy improves exercise tolerance in sedentary women - PubMed
An acute ACT intervention increased high-intensity ETT and postexercise enjoyment and reduced perceived effort in low-active women. Further investigations of AC...
介入

被験者として健康的な女性を対象に、高負荷のサイクルトレーニングを行ってもらう。その際、被験者を2つのグループに分けて比較。

  1. できるだけ苦しみを受け入れるグループ
  2. できるだけ苦しみに抵抗するグループ

 

ロジ
ロジ

苦しみに抵抗するというのは、「思ったより辛くないぞ!」と強がったり、「早く終わればいいのに…」と逃げようとすることを指します。

 

対して、苦しみを受け入れるというのは、「今は太ももの辺りがかなりきつくなってきたな」などと観察することを指します。

 

結果

苦しみに抵抗したグループ2に比べて、できるだけ苦しみを受け入れた場合、主観的な辛さは55%低下、疲れて動けなくなるまでの時間は15%増えた

つまり、辛くなったときには「今こんなこと考えてるな」と冷静に観察して、ありのまま受け入れた方が辛さが減るのです。

理由としては、客観的な事実として自分の感情や肉体の感覚に観察に徹することで、「辛い。止めたい…」という感情から距離を置けるからだと思われます。

観察して距離を置く考え方は、マインドフルネスの考え方の一種と言えるでしょう。マインドフルネスを実践する時にも、自分の中に湧いてくる感情がいいものか悪いものかという区別をせず観察することがポイントとなるからです。

 

【今日のクエスト】辛いときには冷静に観察してみよう

例:
  • 筋トレをするときには自分の体の感覚を観察し続ける(例:太ももの筋肉に効いているな、息が荒くなってきたな…など)
  • マイナスの感情になっているときには無理に気持ちを切り替えようとせず、日記や紙などに書きなぐってみる

 

【獲得経験値】

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