専門バカではアイデアは一生出ない
クリエイティビティを発揮したいには専門バカになってはいけません。
例えば、企業コンサルタントになるとしても、経営に関する知識だけではなく、他の分野の知識も柔軟に取り入れてことが必要です。
心理学・哲学・マーケティング・教育学…など、様々な分野の知識が増えることによって新しいアイデアが生まれるものです。
(例えば「売上を伸ばすだけではなく人間関係の心理学の観点からアドバイスし、職務満足度を高める専門のコンサルタントになる」とか)
そもそも新しいアイデアとはゼロから出来上がるのではありません。知識と知識がぶつかるように作られるものです。
過去の発明家や起業家たちのアイデアを見ても、他の分野の知識が本人も意図していない発明につながった例は数多く存在します。
電話を発明したグラハム・ベルの経歴をご存知でしょうか?
ベルはもともと母親の難聴を治すため、大学で人工鼓膜の開発を研究していました。
鉄の板を人工鼓膜として利用する研究の知識が、「電話をする時に振動板を使えばいいのではないか」というアイデアに繋がったのです。
アイデアは親友ではなく知り合いから得よ!
別分野の知識が必要だ」と言っても、新しいジャンルの知識を身に付けるには時間がかかります。
そこでオススメなのが知り合いから情報を得てみることです。
新しいアイデアを得たい時は、繋がりの強い親友ではなく、繋がりの弱い知り合いに相談するのがいいという風にされています。
ディープ大学のマーティン・ルーフという人が行った研究があるそうです。↓
- 700人以上の起業家を集め、彼らのアイデアやアイデアの元となった人間関係を分析
- アイデアのヒントを得た人間関係を、「強いつながり(家族や親友)」「弱いつながり(知り合い、仕事仲間、顧客)」「メディアや競争企業」という三つで分類
- その結果、より革新的なアイデアが生まれたのは弱いつながりによるものだった
という研究です。
「こういうことがやりたいな」と思ったときに、家族や親しい友だちに「どうかな」と相談しがちですが、それは間違いだということです。
理由としては、いつも一緒にいる家族や親友とは得られる情報がほとんど同じになってしまうからです。
対して、環境の異なるたまにしか会わない知り合いは、別の環境で暮らしているので、より新鮮な情報を得ることができるというわけです。
人はアイデアの価値を正しく評価することができない
起業のアイデアがまとまった時、「このアイディアでいけるだろうか」と悩んで友達に相談したくなるかもしれません。
しかし、はっきり言って友達とアイデアを評価してもらうのはほとんど意味がないと思ってください。
※「さっきと言うことが違うじゃないか」と思うかもしれないので整理しておきますね。
「アイデアが思いつかない時に新しい視点や情報を取り入れる」という目的なら、知り合いに頼るのが効果的です。
対して、自分のアイデアがまとまった時そのアイディアの評価をしてもらうのは意味がないということです。
他人からのアイデアの評価が意味がないことは歴史から見ても明らかです。
さきほど電話を開発したグラハム・ベルの例を出しましたので、その続きをご紹介したいと思います。
ベルの電話の発明は本来の目的(人工鼓膜の開発)とは違うものでした。
元々本人は通信業界にはあまり興味がなかったので、電話機の特急をかつてアメリカで最大だった通信業界「ウェスターンユニオン社」に売却しようとします。
しかし、ウェスターンユニオン社はこの申し出を断ってしまいます。
今の僕たちからは信じがたいですが、当時は「電話機なんて売れないだろう」という推測をしたからです。
「遠くの人と通話をする」という今では当たり前となっている素晴らしいアイデアを、精鋭ぞろいだった通信業界が必要ないと判断したのです。
人間はイノベーションの価値を正しく判断することがとても苦手だということがわかる事例です。
ですからあなたがとんでもないこと思いついて、そのアイデアが周りの人に話してみて受けが悪かったとしても、そこまで気にする必要はありません。
「アイデアを出たけど本当に成功するかわからない」と二の足を踏んでいるのならば、「どうせ考えても分からないのだから」と割り切って行動に移してみましょう。
副業・起業のための3つのヒント
- さまざまな知識を身に付ける
- アイデアを得るには知り合いと少し話してみる
- アイデアを評価するのは意味がない
実践アイデア:
昔の知り合いに連絡してみましょう
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