筋トレ後のアルコールで効率が37%低下!
筋トレ前後のお酒は効率を下げてしまうようなので注意が必要です。
オーストラリアのRMIT大学の研究によると、筋トレ後にアルコールを飲むと筋肉の合成に悪影響を及ぼしてしまうと示されています。
介入
運動習慣のある8人の健常者(平均年齢21.4歳)が被験者。
被験者を3つのグループに分けてそれぞれの介入を行った。
- 筋肉トレーニングの後に、プロテインのみ摂取
- 筋肉トレーニングの後に、アルコール+プロテインを摂取
- 筋肉トレーニングの後に、アルコール+糖質摂取
筋トレを行った後、2~8時間の筋タンパクの合成率を調べた
結果
プロテインだけ飲んだグループ1と比べて、グループ2のアルコール+プロテインだと合成率が24%低下、グループ3のアルコール+糖質では37%低下した
考察
理由としては、アルコールが筋肉の合成を促進する酵素の働きを阻害してしまうからです。
筋トレを行うと筋肉を合成しようとする働きが起こります。そのスイッチとなるのが「mTOR(エムトール)」という酵素です。アルコールはエムトールの働きを抑制し、筋肉の合成能力を下げてしまうのです。
ちなみに、「だったら筋トレ前だったらいいのか?」というと、残念ながら筋トレの前のアルコールも筋肉合成を邪魔すると考えられます。
なぜなら、血中アルコール濃度は急激に下がることはないからです。筋トレの前でも後でも同じ話ですね。
【今日のクエスト】「朝に筋トレ→夜に適度な飲酒」が最適か
筋トレの効率を上げたいならお酒は飲まないのが無難です。しかし、お酒好きな人は簡単に止めることはできないでしょうから対策が必要です。
アルコールを筋トレに影響させないためには、朝に筋トレをして夜に適量のお酒を飲むというスタイルが無難でしょう。
というのも、十分に時間を空けることによって筋トレの効果に影響を最小限にすることができます。
体内のアルコールの分解速度は1時間に4gと考えるといいです。1時間の4gの指標はアルコール関連問題学会などの学会が飲酒運転を予防するための指標として提示しています。
日本酒であれば1合(=アルコール20g)を分解するのに、およそ5時間かかる計算になります。日本酒2合であれば10時間です。
夜20時に1杯のお酒を飲んだぐらいなら、朝には分解されています。朝の筋トレに影響することはないと言えそうです。
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