この記事はこんな方にオススメ
- 先延ばししてしまうのは意思力が弱いからだ
- 先延ばしを改善する具体的な対策を知りたい
先延ばしを改善するには、「ご褒美・選択肢の選定・不安の解消」の3つ
ストックホルム大学のローゼンタールとカールブリングによると、先延ばしを改善するには3つのポイントが重要と示されています。
Understanding and Treating Procrastination A Review of a Common Self-Regulatory Failure
Discover the impact of procrastination on mental health and performance. Explore theories and treatment interventions for this pervasive self-regulatory failure...
- 行動に対しての即座のご褒美
- 他の選択肢を減らす
- 失敗への不安を取り除く
それぞれ詳しくみていきましょう。
行動に対しての即座のご褒美
ご褒美と言っても、必ずしもお金がかかるものである必要はありません。自分の行動に対しての「反応」が返ってくればいいのです。
ゲームを思い浮かべると分かりやすいでしょう。ゲームにハマってしまう理由はスコアが表示されたり、キャラクターが進化したりなどの反応が得られるからです。
日々の行動でも同じように反応を用意することは大事です。例えば、「問題集を解く」という行動なら、「解いた後に何ページ解けたかを確認して達成感に浸る」といったルーティンでも十分なご褒美になります。
ご褒美の例:
- 成果をカウントする。スコアが出るような仕組みを作る
- 「よし!」とガッツポーズする。頭のなかでレベルアップのイメージをする
- 習慣を達成したらカレンダーにチェックを入れる
また、ご褒美は即座に与えられるという点が重要です。なぜなら、行動とご褒美の時間的な間隔が空いてしまうと、行動を強化することにつながらないからです。
例えば、「プレゼンの資料作りをした」という行動に対して、「1週間後のプレゼンが上手くいって褒められた」という長期的なご褒美では遅いのです。長期的なご褒美ではなく、行動の直後に与えられるご褒美を考えるのがコツです。
他の選択肢を減らす
先延ばししてしまう人は、別の誘惑に負けてしまって当初やろうとした行動がとれないときも多いです。そもそも誘惑と戦わずに済むような環境を作ることが大事です。
例:
- Netflixを解約する
- 勉強の時にスマートフォンは近くに置かない
- メールやSNSの通知はオフにしておく
失敗への不安を取り除く
やろうとしている行動に不安が伴うと、習慣として定着しづらくなります。「嫌だな、面倒だな」と思ってしまうときには、「この行動を取る上で何が不快なのか?」と自問してみましょう。
例:
- 何から取りかかればいいか迷って時間を浪費する→Todoリストを作って優先順位を決める
- やるべきことがたくさんあるように感じて、取りかかるまでが億劫になる→「とりあえず取り掛かってやる気が続かなかったら止めてもいい」というマイルールを決める
- 作業がスムーズに行えずストレスになっている→机の上がぐちゃぐちゃだったり、PCの動作が重かったり…などの環境を改善する
【今日のクエスト】先延ばしを改善する3つのポイントを見直してみよう
ステップ1:自分が先延ばししがちなタスクをピックアップ
例:
- 外に出てトレーニングを実践する
- 数学の問題集に取りかかる
- AnkiDroidで暗記カードを復習する
- PCで資料を作る
- ブログを書く
- 読書する
ステップ2:タスクに即座のご褒美を設定しよう
例:
- 外に出てトレーニングを実践する→トレーニングが終わったらすぐに服を脱いで鏡の前で筋肉を確認して浸る
- 数学の問題集に取りかかる→終わったページ数を数えて「みんチャレ」のアプリで報告する
- AnkiDroidで暗記カードを復習する→何枚できたか確認して達成感に浸る
- PCで資料を作る→プレゼンしている様子をイメージしていい気分になる
- ブログを書く→何文字書いたかをチェックして達成感に浸る
- 読書する→「ブクログ」のアプリに本を登録してコレクションを増やす
タスク以外の選択肢を取り除こう
例:
- Netflixを解約する
- 勉強の時にスマートフォンは近くに置かない
- 仕事用のスマートフォンと趣味用のスマートフォンを使い分けて、仕事用には娯楽のアプリは入れない
- メールやSNSの通知はオフにしておく
- タスクを行う時間にはスマートフォンの電源を切っておく
- タスクを行う環境にはテレビ・ゲームなどを置かない
タスクに伴う不安や問題を解決しておこう
- 外に出てトレーニングを実践する→雨の日は外が使えない→代わりに屋根の下や屋内で行うトレーニングに切り替える
- 数学の問題集に取りかかる→難しい問題で行き詰まる→「5分粘ってダメだったら諦めて次に行く」と決めておく
- AnkiDroidで暗記カードを復習する→何度復習しても忘れてしまうカードがある→無理をせずにヒントを増やす
- PCで資料を作る→PCがすぐに立ち上がらないのが不快→PCを新しいものに変える・PCのメンテナンスをして動作を軽くする・PCではなくスマホとBluetoothキーボードで作業する
- ブログを書く→ネタが思い浮かばずに行き詰まるのが不安→ネタは普段から読書で集めてメモアプリにストックしておく・構成がまとまっていなくてもとりあえず書き始める
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