人助けは毎日するな!?科学的に正しい親切の仕方

陰キャのためのメンタルアップコース
この記事はこんな方にオススメ

健康的になりたい

お人好しだと言われる

 

今回はお人好しだと言われる人も、逆にあまり親切はしないという人も見てほしいテーマです。

科学的に正しい親切の仕方をまとめてみます。

 

親切のメリット

親切でハイになれる!?「ヘルパーズ・ハイ」

ランナーズハイならぬ「ヘルパーズ・ハイ」とは親切をすることによって爽快感を感じられる現象です。

 

他人に親切したときに何とも言えぬ充実感を感じた経験はありませんか?あの感覚こそがヘルパーズ・ハイなのです。

つまり、幸福になりたければ人を出し抜いてお金を稼いだり権威を追い求めるよりも、他人に親切する方が合理的なのです。綺麗事抜きにして科学的な見地から見ても「情けは人の為ならず」というわけです。

 

食事や運動と同じぐらい大事!?親切で健康になれる

食事に気を使ったり、定期的に運動することを心がけている「健康オタク」の人にも親切はオススメできます。

ブリティッシュコロンビア大学の研究↓によると、親切は健康状態をよくする効果があると分かっています。それも食事改善や運動と同じぐらいの効果なんだとか。

 

根拠となる研究

ブリティッシュコロンビア大学の研究。

血圧が高い高齢者の人達を集め、一人一人にお金を渡す。(3週間にわたり40ドルのお金)

次に高齢者の人たちを2つのグループに分ける

  1. そのお金を自分のために使うように指示
  2. そのお金を他人のために使うように指示(プレゼントする、慈悲団体に寄付するなど)

どちらのグループでも調査の前後に彼らの血圧を計測。

その結果、他人のためにお金を作っ使ったグループ2の高齢者は、最高血圧最低血圧とともに 著しく下がっていた。なお、その程度は頻繁に運動するようになった人や、健康的な食生活をするようになった人と 同じぐらいの低下具合であった。

 

親切ってすごい!

 

科学的にも正しい親切の仕方

「お人好し」ではなく「親切」をする

人のためにする親切は自分の意思による選択であることが大切です。

 

オレゴン大学の研究↓によると、自分の意思で親切をした方がより満足度が高いことが分かっています。

根拠となる研究

オレゴン大学ウイリアム・ハーボー教授らの研究を見てみましょう。

被験者を集めて、100ドルを渡した後以下の2つのグループに分ける

  1. 強制的に寄付をさせられたグループ
  2. 使い道を自分で選択できるグループ

それぞれのグループを脳内スキャンで解析したところ、強制にでも寄付をさせると脳の中の報酬系が活性化されたもの、自分で選択して寄付した場合の方がより活性化されることが分かった

 

ですから親切は人に言われてではなく、自分軸で行うことが重要です。

その点で、「お人好し」と「親切」は違います。

お人好しや忖度は「こうしないと周りの人に迷惑かな?」「嫌われたくないから」と周りに影響されて行うものです。

対して親切は「自分が助けたい」という自分の意思で行うものなのです。

 

相手の反応が見られる親切をする

親切をしたときには相手の反応を見るのが少し気恥ずかしかったりします。

ですが親切したときの相手のリアクションを見る方が「やってよかった」と満足度が高まります

 

根拠となる研究

アクニン准教授の実験。(「アクニン」という名前ですが、親切を研究している善人の研究者です(笑))

 

被験者にスターバックスの5ドルカードを渡して使い道を以下の4つのパターンに指定。

  1. 一人でスターバックスに行って自分の物を買う
  2. 他の人といって自分の物を買う
  3. 他の人にカードをあげて自分は同伴しない
  4. 他の人と一緒にスターバックスに行って奢る

この中で最も幸せを感じられたのは4のグループでした。

グループ3とグループ4は同じように親切をしているのですが、4の場合より相手との結び付きを感じることができるためです。

 

親切をしたときに相手の反応が見えると一番幸せな気持ちになれるのです。

ですから、プレゼントをするときにはできるだけ手渡しで、お祝いをするときには一緒の空間でお祝いしましょう。

 

親切は習慣にするな!親切Dayをつくる

親切は毎日行う必要はありません。むしろ親切行動を習慣にするのは効果が薄くなってしまいます

 

なぜなら、毎日親切する習慣をつけてしまうと、脳が親切の達成感に慣れてしまって、幸せを感じなくなるからです。

実際にカリフォルニア大学の研究↓によると、親切行動は毎日やるよりも1日にまとめてやった方が効果的であることが分かっています。

根拠となる研究

カリフォルニア大学の研究。

被験者を集めて、週に5回の親切を6週間に渡って行ってもらった。なお、親切するのは自由なタイミングで構わない

その結果、親切行為をした人たちには幸福度の上昇が確認された。また、毎日1つずつ親切をするよりも、1日にまとめて親切したほうが幸福度の上昇が大きかった

 

つまり、「根っからの親切な人間になりなさい」とか「親切を習慣づけなさい」というわけではないのです。

親切Dayと称して、親切を行う日を週に一度ぐらい作っておきましょう。

 

親切行動を6つの視点から振り返る

1日の最後に自分の親切行動を振り返ってみましょう。

日記などに書いておくと「こんなにいいことしたんだな」と達成感を感じることができます。

 

親切行動を振り返るときには以下の6つのポイントを意識してみるといいでしょう。

  1. どんな親切をしたか?
  2. 誰のためになったのか?
  3. どうしてその行動をとったのか ?
  4. その行動とってどんな気持ちになったか?
  5. 同じ目的のために他の行動はあったか?
  6. さらに相手のためになるためにすることはあるか?

 

【今日のクエスト】今日の曜日を1週間に一度の「親切Day」にしましょう。

せっかくですから今日の曜日を親切Dayに設定して、親切を行いましょう。

  • しばらく連絡をとらなかった人と連絡をとって話を聞いてあげる
  • 自分が最近買って役に立ったものを人にプレゼントする
  • 森に出向いてゴミを拾って綺麗にする

などなど。

【獲得経験値】

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