- 親は子供に対してどのように関わっていくべき
- 過保護になってもいけないし、放任になってもいけないから距離感が難しい
- 自立できる子供に育ってほしい
今回は、子育ては子供に干渉しすぎると不安感のある子供になってしまうぜ~というお話です
子供が将来大物になるためには、失敗を恐れずたくさんのチャレンジをすることが大事です。しかし、大人が子供に対して干渉しすぎてしまうと失敗するのを恐れて冒険しない子供に育ってしまいます。
子どものメンタルヘルスの問題も多いですが、親の干渉は子どもの不安感を生む原因のひとつなのです。
実際に、2007年にアメリカのバージニアコモンウェルス 大学が行ったメタ分析によると、過保護で自主性を尊重しない子育てをしてしまうと 不安感が強い 子供になってしまうと示されています。
分析
47件の子育てと子供の不安感に関して調べた研究をまとめて分析。
結果
- 子育ては子供の不安感について原因の4%を説明するに留めていた
- 教育の要素のなかで、自律性の付与は子供の不安感に18%関わっていた
実験の考察
大事なことを最後に1つ書いておきます。この研究の注意点として、子供の不安を作る要因として子育てはたった4%にしか満たないということです。本人の不安症傾向は、もともとの性格や考え方といった他の要因の方がよっぽど大きいといえます。ですので、今「不安感を抱えがちな性格だ」という人は全て親のせいと言うわけではありません。家庭内暴力やネグレクトといった極端な教育を除き、意外にも子育てが子どもの性格に与える影響は少ないのかもしれません。
ですので、「教育ではこうすべき!」という情報に惑わされ過ぎないようにお気をつけください。
【今日のクエスト】「放任」と「見守る」を 履き違えないように理解しておく
「子供の自主性を尊重しましょう」と言うと、「だったら 子供のことを 放任しておけばいいのか」と勘違いする人がいます。しかし、見守るのと放置するのは全く別物です。
- 「見守る」というのは子供に注意を向けつつも、下手に手助けをしようとしないこと
- 「放置する」というのは 子供を観察することを全くしないこと
例えば、子供が公園で遊んでいて怪我をして泣き始めたとします。
放置している親の場合は、ずっとスマートフォンなどを見て 子供のことを見ていないのでなぜ怪我をしたのかがわからず 適切な対処もできません。
それに対して見守っている親の場合、怪我をさせてしまったとしてもその後の対応がスムーズにできます。
ですから、怪我をさせないことが重要なのではなく、子供に挑戦させた上でもしも失敗したら すぐにケアをできるようにスタンバイするというバランス感覚が親には必要なのです。
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