今回はクリエイターとしてアイデア(ブログ・イラスト・音楽・漫画・アプリ制作・スタートアップなど)で成功したい人に向けて、アイデアを量産する重要性とその実践について解説します。
天才の打率は低い!?傑作は「数」によって生まれる
1997年にカリフォルニア大学の研究者であるディーン・キース・サイモントンが発表した論文によると、分野を問わずクリエイティブな人たちは、作品の質が優れているわけではなく作品を量産することでヒットの確立を高めていることが示されています。
内容
創造的な活動をしている作家・芸術家・科学者などの歴史的な記録を対象。ある年齢でどれぐらいの成果を出す傾向があるか、年齢を経るごとに創作活動のピークがどのように変わっていくかなどを調べた。
その際、創作者の成果は以下の4つの要素で予測できることを示した。
- 初期創造力:若いときにどれくらい創造的成果を生み出せるかの「センスや潜在力」の指標
- キャリア開始年齢:実際に創造的活動を本格的に始めた年齢。
- アイデア量産力:作品を次々と生み出すスピードやアイデアを具現化するスピード。
結果
- 成果が多いほど成功作品の数も増えるが、必ずしも質が上がるわけではない。
- 年齢と創造的成果の出やすさの関係が示され、全体として若い頃は成果が少なめだが中年期にピークを迎えるというパターンが多い。
- キャリアの初期にヒット作がでるかどうかは初期創造力や開始年齢が影響していた。
- もっとも多くのヒット作ができるピークは、初期創造力や開始年齢だけでなく、アイデア量産力が影響していた。
考察
つまり、アイデアの実現を量産すればその分ヒットも出やすくなるというシンプルな法則が示されたわけです。しかし、アイデアを量産している期間でも作品の質全体が高いわけではありません。
よって、天才の打率は必ずしも高くなく、ノリに乗ったときの量産率が高いため、確率的にヒット作も生まれやすいのでしょう。実際に、ピカソやモーツァルト、エジソンなどの過去の偉人も大量の作品を残していますが全てが傑作ではありません。
例えば、トーマス・エジソンは30歳から35歳の間に、電球、蓄音機、炭素送話機(炭素粉で音波を電気信号に変えるマイク)を発明しています。しかし、有名な発明だけでなく、同じ期間にパッとしない発明も残しており、100を越える発明の特許を出願しています。
具体的には、ステンシル・ペンからフルーツの保存技術、鉄鉱石の採掘のための磁石利用法、おしゃべり人形など様々です。
【実践】アイデアを量産するルーティンを作ろう
- テーマ設定:自分が考えるアイデアテーマを確認
- インプット:アイデアの種を集める。日常の気づきをメモする、読書などで情報収集するなど
- 融合:アイデアの種をテーマに当てはめる
-
アウトプット:具体案を形にする
ステップ1:まずは自分が創造したいテーマを決めよう
例:
- ブログに投稿する知識の実践案を考える
- 日常作業を効率化するアプリを考えたい。
- 新しいゲームのキャラクターや世界観を考える
ステップ2:テーマを念頭にアイデアの種を集めよう
例:
ステップ3:テーマとアイディアの種を融合してアイデアを産もう
例:
(メモを見て)我が家の周りは鶏や虫、セミなどの声がたくさん聞こえて、まるでオーケストラみたいだね」と家族で笑いあった
↓
- ブログに投稿する知識の実践案を考える(例:心理的安全性をどう実現するか)→鳥や虫の鳴き声などの自然音をBGMとして流すことで、心理的安全性や集中力を高める
- 日常作業の効率化アプリを作る→癒やしの動物たちと一緒に集中するタイマーアプリ。鳥のさえずりや虫の音色が環境音として登録されていて、作業時間が過ぎたら環境音が流れて通知してくれる。集中して作業した後に自然とリラックスした気分になれるので、集中とリラックスのメリハリをつけたい人におすすめ。
- 新しいゲームのキャラクターや世界観を考える→鳥や虫など鳴き声に特徴のある動物をモチーフにしたキャラクターが登場するリズムゲーム。実際のアーティストの楽曲が動物アレンジになっており、鳥のさえずり、羽ばたき音などがミックスされる。ゲーム内でしか聞けないアレンジを楽しめる。
ステップ4:完璧主義にとらわれずアイデアを形にする習慣を続けよう
アイデアを考えるだけでなく形にして発信するまでがゴールです。
例:
- SNSで投稿する(ブログ)
- プレイストアでリリースする(アプリ)
- Pinterestに投稿する(イラスト)
例:癒やしの動物たちと一緒に集中するタイマーアプリ
- カウントダウンして時間になったら通知を鳴らす処理を実装する
- 作業時間と集中時間でインターバルを組む設定を実装する
- インターネット上で拾った癒しの環境音を実装する
このように、自分が作りたいものを機能単位で分割するといいです。そして、「1週間で一つの機能ずつ実装する」など具体的な目標を立てて創作してみましょう。
まとめ:完璧よりも「量」を目指せ!
創造的な成果は「才能の有無」よりも「量産する姿勢」によって確率的に生まれやすくなることが研究や歴史的事例から明らかになっています。
だからこそ大事なのは、日常の気づきを拾い、テーマと結びつけて、小さな形でもアウトプットを積み重ねていくことです。完璧を目指すよりも、まずは量を生み出す。その過程で生まれる失敗や未完成品が、次のアイデアの土台となります。
あなたも、自分だけのテーマを持ち、アイデアをコツコツ量産するルーティンを生活に取り入れてみてください。

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