- シンプルなアナログの勉強法を知りたい
- 効率的に記憶する方法を知りたい
- 授業でとったノートを復習のときにも活用できるようにしたい
今回は勉強法の基礎である「検索練習」について徹底解説します。
勉強の基礎は「検索練習」
効率的な勉強する上で大事なのは何はともあれ「検索練習」です。
検索練習とは、答えを見ずに思い出すトレーニングのことを指します。
- 教科書を見ずに思い出す
- 記憶を頼りにノートをまとめなおす
- ノートの内容を見ずに思い出す
- 単語カードを使う
- 問題集を解く
- 模試を受ける
…などの手法はすべて検索練習と言えます。逆に勉強した気になってあまり成果が上がらないのは、教科書を読むだけ・ノートに写すだけ・ノートを見直すだけ…といった手法です。
読むだけの勉強法は、「その時には覚えているような感じがするけど数日後には内容を思い出せない」ということが起こります。
実際に、ある研究ではテキストを読むだけじゃなくて思い出すことで1週間後もよく覚えていたぜ~という結果が出ています。
実験の介入
120人の大学生に科学に関する文章を読ませ記憶させた。
学生たちは太陽に関する文章かラッコの生態に関する文章をそれぞれ勉強する、その際、学習の取り組み方を2つのパターンに分けて比較。
- どちらかの文章は7分ずつ2回読んだ(読むだけの学習法)
- もう一方の文章は7分読み、もう7分は思い出すのに費やした(読んで思い出す学習法)
勉強してもらった後に学生たちを三つのグループに分け、確認テストを行った。
- グループ1の学生は学習した5分後に確認テストを実践した
- グループ2は2日後に確認テストを実践した
- グループ3は一週間後に確認テストを実践した
実験の結果
思い出せた文章の量を比較した結果、以下のことが分かった
- 5分後の確認テストでは読むだけの学習法で勉強した文章の方がよく覚えていた
- しかし、2日後と一週間後においては、読んでから思い出す学習法で勉強した文章の方がよく覚えていた
【今日のクエスト】アナログでもできる!クイズノートの作り方
↓動画でも解説しました。
検索練習を実践する上で、一番身近なものはノートの取り方でしょう。そこでノートを復習しやすい形で書き取るための工夫を紹介します。
↑イメージ。ステップは以下の通り。
- 左ページに講義の内容や読書の内容を書く
- 右ページにクイズをつくり、ページをめくったら内容が確認できるようにする
たったこれだけ。
ステップ1:左ページに講義の内容や読書の内容を書こう
例えば、↓のノートは僕がAndroidアプリのデータベースについて勉強した内容です。左ページにまとめています。
ステップ2:右ページにクイズをつくろう
↓右ページ(さっき書いたノートの裏側)にクイズを作ります。例えば「Androidのデータベースは?」と作ります。
こうすれば、クイズを見て内容を思いだし、ページをめくれば答え合わせをすることができます。
シンプルですが、内容を見ずに思い出すという検索練習は十分にできます。一般的にはキーワードをオレンジペンで書いて赤シートで隠せるようにするといった手法もありますが、キーワードだけ覚えても応用力は身につきません。また、ノートをとっている最中にはどこがキーポイントなのかを判断できないときがありますから、鉛筆で書いたものを消してオレンジで書き直すといった作業が必要になるかもしれません。時間がもったいないです。
基本型はこれで十分なのですが、少しオプション的なポイントを紹介しておきたいと思います。
ちょっとしたポイント①:クイズは付箋に書く
クイズを作る時には右ページに直接書いてしまっても構いませんが、↑このようにクイズを付箋の上に書いておくのもおすすめです。
なぜなら、後々クイズの質問を変えることができるからです。最初は簡単な質問にして、覚えてきたら難しくするといった難易度調整がしやすいです。
ちょっとしたポイント②:空いた右ページは加筆スペースで活用
右ページは基本的にクイズを書くスペースにするのですが、クイズを数行書くだけだとスペースがめちゃ余ります。
もったいない気がするので、余白のスペースは加筆スペースとして活用するといいでしょう。
左ページのノートを復習するときに、自分が知っている関連している内容を入れたり、覚えにくいものはイラストにしたり…などするといいでしょう。
というノートに対して、右ページの余白に、「自分は階段を上がって2階の部屋で歩きながら勉強を始めると必ず大便にいきたくなるんだけど、これって大腸がんの予防と関係あるかな?」などと自分の体験を知識に紐づけてもいいでしょう。
【獲得経験値】
☑️ノートの左側ページに覚えたい内容をまとめた
☑️ノートの右側ページにクイズをつくった
☑️クイズを見て、内容を思い出した(検索練習)
探究力アップ!
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左ページで使えるノートのまとめ方についてはこちら↓
コーネル式ノート術と言ってノートを分割して使う手法です。ノートエリアとキーワードエリアに分けることによって、スピードが早い講義でも効率的にノートを作ることができます。
右ページの余白を有効に使える加筆テクニックについてです。↓
自分の体験談や分かりやすいイラストなどを書き込むことによって、よりオリジナリティのあるノートをつくり記憶に焼きつけるのを手伝ってくれます。
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