- 1つのことを詰め込んで勉強することが多い
- 勉強した直後は覚えているけど、テストが終わったら忘れてしまう
- 飽きっぽい性格で勉強が楽しくない
今回は、新しいことを身につけたいなら交互に練習した方がいいぜ~というお話です。
「1つに集中」より「交互に繰り返す」
勉強する時には「交互練習」を意識することが重要です。
交互練習とは、一つの事を集中して勉強するのではなく、交互に繰り返す勉強法。
例えば、英語を勉強する際には英単語ばかりぶっ続けで勉強するのではなく、
- 30分、英単語を勉強
- 30分、英文法勉強
- 30分、英文読解を実践
…といったようにスイッチしていくといいでしょう。
- 最初の30分で、英単語を勉強してウォーミングアップ
- 次の30分で、一番苦手な数学の問題を演習
- 最後の30分は、1番好きな生物の単語を勉強
…といったように科目ごとにスイッチするのもいいでしょう。
実際に、ある研究では交互練習は一つのことに集中する学習と比べて、成果は実感しにくいけど長期的には記憶に残りやすいぜ~という結果が出ています。
実験の介入
被験者に対して四つの難しい立体(三角錐、半円錐、回転楕円体、球錐)の体積の求め方を勉強し問題を解いてもらう
その際被験者を二つのグループに分けて比較
- 種類ごとに練習問題を解いてもらう(集中練習)
- 種類ごとではなく順不同に練習問題を解いてもらう(交互練習)
実験の結果
- 練習問題を解いてもらった成果を比較したところ、集中学習をしたグループ1では正答率が89%、交互練習をしたグループ2では60%となり、集中学習の方ができがよかった
- しかし、一週間後に覚えているかどうかをチェックしたところ、グループ1では20% グループにでは63%となり、交互練習の方がよく覚えていた
実験の考察
勉強する内容をスイッチすると、身についていないうちに次に移らなければならないので成果は確かに実感しにくいでしょう。
しかし、「身についていないうちに中断する」というのがキーポイント。
なぜなら、覚えていることを繰り返してもあまり意味がないからです。例えば、数学で微分の解き方を勉強し、理解できた直後に練習問題を何度も繰り返しても覚えていることをただ繰り返しているだけになってしまいます。1問だけ問題を解いたあとに中断し、また翌日以降に 微分の問題を解くことによって、記憶が薄れかかっているところでテストすることができます。
薄れかかる記憶の中から一生懸命思い出そうとするのでより強い記憶として残りやすくなるのです。
もう一つの理由は単純に飽きにくいからと考察できます。
同じことを繰り返すと 勉強する内容も面白くなくなってしまいます。新しい刺激を入れることによって、脳の好奇心を呼び覚まし学習内容も定着しやすくなるのでしょう。
僕の場合も、最近イラストの勉強をしているのですが、「パース(距離感)について勉強し始めたから最後までやらなきゃ」という義務感で 学習が苦痛になっていました。
そこで、「ひとつの分野に飽きてしまったら 次に移る」というマイルールを決めました。
「中断したら二度とやりたくなくなるんじゃないか?」という心配は無用です。別のことを勉強しているうちに、「やっぱり前の知識も押さえておきたいな」という瞬間が訪れるからです。「必要だ!」と思ったときにやる方が意欲も沸きやすいでしょう。
【今日のクエスト】学習することは3つ並べておこう
ステップ1:テキストは3種類用意する
勉強の際は、テキストを3つ用意しておくのがおすすめ。
例えば、英単語を覚える単語帳・生物基礎の教科書・数学のチャートといった感じ。
実際僕も、勉強机の隣に読む本を並べていますが、栄養素の本・動物の描き方の本・デジタルデトックスの本の3つが並んでいます。脈絡まったくなし!ただし、勉強中に目に入ってしまう場所ではなく、脇に置いておくのがおすすめ。
テキストを置いておけば、「これをやるんだな」ということがすぐに分かるのでToDoリストとしても機能してくれます。
ステップ2:飽きたら別の本を読むと決める
獲得経験値
☑️テキストを3つ用意した
関連記事
交互に学習する手法はスポーツでも応用することができます。具体的にバスケットボールを例にとって実践的な内容もまとめています。↓
コメント