今回はIQについての真実をお話します。普通IQが高ければ高いほどいいとされますが、実はIQが高いことのデメリットも存在します。
「自分はそんなに頭がよくない…」という方に読んでいただければ、「意外と悪くないかも」と思っていただけると思います。
IQが高い人の脳とは?
IQテストで測ることができる一般的知能が高い人の特徴を挙げてみます。
- 大脳新皮質と呼ばれる場所が分厚く、脳の容積も大きい
- 白質と呼ばれる領域が多く情報伝達のスピードが早い
- 短期記憶・長期記憶が優れている
- パターン認識・複雑な情報処理が得意
などの傾向があります。
IQが決めるのはせいぜい3割
知能が仕事のパフォーマンス力のすべてを決めるわけではありません。
ある調査によると弁護士・会計士・技術者の平均IQのは125になるそうです。しかし、全員が高いわけではなく下は95から上は157まで多様です。また、IQが高い人と低い人の仕事でのパフォーマンス差はせいぜい29%だといいます。
IQは確かに大きな要因ですが、IQがすべてではないのです。他の7割の要素(クリエイティビティ・決断力などが含まれる)がもっと大切だと分かります。
人生におけるIQはバスケットボールにおける身長と同じです。160センチの選手と190センチの選手では190センチの方が圧倒的に有利ですが、180センチの選手と190センチの選手なら他の要素でカバーできます。また、低身長でもポイントガードとして活躍することはできます。
IQは大きな武器とはなりますが、すべてを決めるわけではないのです。
IQが高い=合理的とは限らない
IQが高い人なら合理的に物事を判断するものだというイメージがありますが、そうとも限りません。IQが高い人もエセ科学・スピリチュアルなどを信じてしまうこともあります。
というのもIQが高い人は学習能力が高いので、間違った考えを補強する情報を集めるのもうまいからです。
IQが高い人の集団「メンサ」で行われた調査では、44%の人が占星術を信じており、56%の人が地球外生命体が地球を訪れたことがあると信じていたとか。頭のいい人ほど視野がせまくなってしまうみたいです。
注意するべきエセ科学といえば性格診断の「エニアグラム」です。エニアグラムは僕も一時期信じていました。エニアグラムは「エニアグラム性格学」といかにも正式な学問っぽい呼ばれ方をしており、スタンフォードで効果実証!」という宣伝文句までつけられています。
正確に言うと、スタンフォード大学が行った研究で実証されたのではなく、スタンフォードを修士で卒業した作家が本を出しただけです。
実際には占いとまったく変わりません。スタンフォードを卒業する秀才でもこのような占いを信じてしまうんですね~
IQが高い人はクレジットカードで失敗する可能性が1.5倍!?
IQが高い人が必ずしも計画的とは限りません。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで行われた研究によると、IQが高い人ほどアルコール摂取量が多く、違法ドラッグに手を出すことも多くなるそうです。
また、IQが平均的な人はクレジットカードを限度額まで使ったことがある確率は8.3%ですが、IQが140に達する高知能な人は14%にも及ぶとされています。
IQが高い人のほうがだらしなくなってしまうのは、高知能な人ほど「自分なら何とかできる!」という自負があるからです。
こうした研究を見てみると、IQが高いからといって順風満帆とは限らないようですね。
【まとめ】IQが高い人の残念な生態
- 意外とエセ科学に騙されやすい
- お金の問題を抱えやすい
- アルコールや薬物に手を出しやすい
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