「適職」はどうでもいい!?「適職場」を探すための科学的に正しい8つの条件

探究力

「適職」ではなく「適職場」を選べ

「自分が好きな職業なら会社はどこでもいい」と、会社選びを甘く見ていませんか?

充実した社会人生活を送るために必要なのは、仕事の内容よりも職場の環境です。

 

というのも、自分の好きなことや得意なことを仕事にしても、思うようにいかず満足度が上がらないからです。

好きなことを仕事にすると、最初の期待値が高すぎて「残念感」が強いです。職場では自分の好きなことだけできるわけではなく、クレーム処理や事務作業も必要になります。

得意なことを仕事にするのもリスクが高いです。自分の得意なことをもっとうまくこなす社員がいるからです。例えば、「自分は顔がいいからアイドルになる!」と志してアイドルになれば、周りにはもっと顔が整った人がいるでしょう。そうすれば自分がそれまで強みだと思っていたことに自信がなくなり、幸福度が下がってしまうのです。

 

よって、自分の好きなことや得意なことを仕事にするのは結構どうでも良くて、職場にどんな人がいるのか・どれほど自由があるのかといった職場の環境のほうがよっぽど大事なのです。

「適職場」を選ぶための条件【アプリ編】

まずは仕事探しのアプリやサイトを開いて、検索機能をつかっていきましょう。膨大な仕事のなかから自分にあったものを絞り込んでいきます。

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条件0.学歴・経験は必要か?

まずは現実的な問題から対処していきましょう。最初に絞り込むべきは学歴・経験の必要性です。

 

すでに大学生や社会人の場合、最初に学歴という壁が立ちはだかります。

言うまでもなく、文系の大学に在学・もしくは卒業している方が理系卒しかとっていない職場に入るのは難しく、逆も然りです。

現在高校生以下の方は、学歴の絞りは必要ありません。やりたいことを見つけたあとに、目指すべき学部を決めてみてください。

 

また、職場によってはすでに業務の経験がある人しか採用しないところもあります。

よって、最初の条件は学歴と経験です。学歴や経験に関係なく選びたい方は、「未経験者歓迎・学歴不問」で絞っておきましょう。

 

条件1.通勤時間は最適か?

すでにマンション・アパートを契約しているという方は、「場所」という現実的な壁が立ちはだかります。

 

自分が住んでいるところから、近い場所を職場に選びましょう

なぜなら、通勤時間の長さは心身の健康に直結すると言われているからです。遠いところから満員電車に揺られて通勤をするよりも、徒歩や自転車で通えるぐらいが最高です。

経済学者ブルーノフライが発表した論文によると 「長時間の通勤がもたらすストレスの高さは、年収が40パーセントアップしないと割に合わない」とまで言っています。

またカリフォルニア大学が10万人の健康データを分析した調査では、通勤時間が長い人ほど肥満が多い上、離婚率が高いとされています。

 

まだ居住地を決めていないという方はある程度自由が利くので、場所の絞りは甘くして大丈夫です。職場を決めてからアパートやマンションを決めましょう。

 

条件2.自由

次に絞り込む条件はどれだけ自由が利くかという条件です。

 

というのも、職場での不自由はなんと喫煙に相当するぐらいの害があるとされているからです。ロンドン大学が公務員を対象に行なった調査を見てみましょう。

  1. タバコを吸うけど、会社内の自由度が高い
  2. タバコは吸わないけど、会社内の自由度が低い

2つのグループを比較したところ、2のグループのほうが体調を崩したり、慢性病にかかったりするリスクが高いことが分かったそうです。会社内での不自由は、タバコよりも身体に悪いということですね。

 

転職アプリなどで自由度を測るための条件は、「在宅OK・フレックスタイム制度あり・スキマ時間勤務・シフト自由・服装自由・髪型自由…」などなどがあります。

すべての条件に合致する職場はなかなかありませんから、自分が「これは譲れない!」という条件を優先的に絞り込んでいきましょう。

 

参考までに、性別によって重視するべき自由の形は異なるよ~という研究もあります。

  • 女性:仕事に取り組む場所とタイミングの自由が効くほど幸福度が上がる。
  • 男性:仕事の進め方と作業ペースの自由が効くほど幸福度が上がる。

 

つまり、女性の場合は在宅勤務がしやすかったり、フレックスタイム制などを採用している職場の方が満足度があがりそうです。

男性の場合は、作業の締切などを自由に決められたり、仕事をこなす順番を好きにできる職場の方がよいでしょう。(こちらは次項の【面接編】で探りましょう)

条件3.勤務時間

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