最速でアイデアを生み出す方法

今回は、以前紹介したインキュベーションというアイデア創出のテクニックを より実践的な内容になります。

インキュベーションの記事では、徹底的に考えた後にあえてテーマから離れて休むことによって閃きを得やすくなるという内容をお話ししました。

今回はその「徹底的に考える」の具体的なテクニックをご紹介します 。

 

時間制限を活用し最速でアイデアを練る

ステップ1:アイデアテーマを決める

例:
・ヒットしそうな新しい文房具のアイデアを練る
・モンスターのキャラクターデザインをする
・商品を売るためのキャッチフレーズを考える
 

ステップ2:テーマに役立ちそうな情報をリサーチする

例:「ドラゴン」のキャラクターデザインを考える

「ドラゴンに関する周辺情報を集めよう」
・トカゲのようなウロコ、翼がある
・西洋のドラゴンは四足
・東洋の龍は蛇のように長く髭がある
・西洋のドラゴンは悪役。東洋のドラゴンは善 。
・東洋では 古代の人が大きな川に対し感謝や池などを示していた。そのため龍も細長い蛇のような姿
・語源である「ドラコン」は蛇などの水生爬虫類を意味する
・ローマでは火の象徴
・財宝を抱えている

デザインに使えそうな要素をピックアップしてみました。

ステップ3:アイデアを「早出し」する

徹底的な思考に入るため、時間制限を設けてじゃんじゃんアイデアを出していきます

 

具体的には、タイマーを設定して「今から1分間に1つデザインを考えよう」と決めるといいでしょう。

 

実際、Google でアイデアを出すときに使われている「クレイジー8」というテクニックでも素早くアイデアを出すことが強調されています。時間の制限を設けてアイデアを出すことには2つのメリットがあります。

1つは論理的な思考から解放されることです。斬新なアイデアを出したいと思えば、時には論理にとらわれず関係なさそうな情報とも結びつけることが大事です 。時間制限をつけることによって「思いついたけどこれは関係なさそうだな…」などと判断する余裕がなくなりクリエイティブなアイデアをしっかり残すことができます。

2つめは、時間制限を設けることによってそのテーマだけにしっかり集中することができるという点です。

アイデアを考えるという作業をすると、行き詰ってしまった時どうしても他の事をに意識が取られたり眠くなったりしてしまいます。それではインキュベーションにおける徹底的な思考を実践することができません。

 

 

ちなみに、アイデアを考える時間帯は頭がぼんやりし始める夜がおすすめですが、夜にタイマーを使いたくない人もいるでしょう。そこで、タイマーの他にも時間制限を設ける方法を試してみましょう。↓

  • 「手を3秒以上停めてはいけない」というルールを決め、ノート3ページを完全に埋めるまで手を動かし続ける
  • 砂時計を使って砂が落ちきるまで手を動かし続ける

これならタイマーを設定 などする必要もないので最も手軽に実践することができます。

 

ステップ4:行き詰まりそうなときは参考資料を参考にする

行き詰まりそうなときは、ステップ2で用意した参考資料を見ながらインスピレーションを得ていきましょう。

例えば、

例:「ドラゴン」のキャラクターデザインを考える

・もともとは川や水棲爬虫類がモチーフ、トカゲのようなウロコ→水属性をイメージしてヒレやウロコをつける。ウロコは貝の形にしたらどうだろうか

・西洋のドラゴンは悪役だが東洋のドラゴンは善 。感謝と恐れを抱いていた→二面性を強調するために顔を2つにしようか?ツートンカラーにしようか

・ローマでは火の象徴→炎属性をイメージして王道の火を吹いているドラゴンにしようか

 

ステップ5:休憩を挟んで孵化を待つ

あえてテーマから離れます。休憩中に何かいいアイデアを思いついたとき用にメモ帳を持っておきましょう。

ステップ6:アイデアを検証・形にする

インキュベーションの記事でも、「アイデアを熟成させることが大事」とは言いましたが、何日も放置すると「アイデアを形にしよう!」という動機が薄れてしまいます。素晴らしいアイデアを思いついても実践しないと意味がないということを肝に銘じ、「思いついたら形にする」を徹底しましょう。

 

「形にする」というのは練っていたアイデアによっていろいろです。

・ヒットしそうな新しい文房具のアイデアを練る→候補のなかから選んで、企画書やプレゼン資料にまとめる

・モンスターのキャラクターデザインをする→考えた中からよさそうなデザインを1つ選び、実際にラフを書いてみる

・商品を売るためのキャッチフレーズを考える→候補のなかから1つピックアップして広告に載せてみる

ちなみに、アイデアを形にするのに適している時間帯は朝です。

前日の夜にしっかりとアイデアを練っておくことによって、寝ている間に情報が整理され朝に良いインスピレーションが生まれることがあるからです。 また、朝は決断力も高く思考も冴えています。夜の間に練った玉石混合のアイデアから、良いものをピックアップする作業も効率的に進めることができます 。

 

まとめ

  • 徹底的な思考を重ねた上でを30分程度休息をとるとアイデアが出やすい
  • 睡眠を挟むことでアイデアがまとまりやすい
  • 夜の方が創造性が上がり、朝の方が決断力が高い

…といったノウハウを踏まえて、アイデアをを考える時系列の流れをまとめると以下のように実践できます。

  1. 創造性が高い夜の時間帯にアイデアテーマを決め、「アイデアの早出し」を実践
  2. 時間制限まで出したら20~30分程度休息を入れる
  3. 寝る前にもう一度 アイデアテーマを確認する
  4. 朝起きてからアイデアを見直し良いアイデアをピックアップする
  5. すぐに形にする

 

このようなアイデア創出サイクルを組むことで、合理的に創造性を発揮することができるでしょう。ぜひ参考に!

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