「もう年だから…」と考えるだけで高齢者の記憶力が1.36倍も衰える!?

探究力

「もう年だから…」と考えるだけで1.36倍も記憶力が鈍る!?

誰もが何気なく「年をとると記憶力は低下していくものだ」と認識しています。しかし、その思い込みこそが実際に記憶力を発揮することを邪魔しているのかもしれません。

 

 

根拠となる研究

2011年アメリカのタフツ大学の研究によると、「年を取ると記憶力が下がる」と思い込んでいる人ほど実際に記憶力が下がっていると示されています。

Reducing the burden of stereotype threat eliminates age differences in memory distortion - PubMed
Reducing the burden of stereotype threat eliminates age differences in memory distortion
介入

128人の大人を被験者とした。そのうち若者が64人(平均年齢18.8歳)、残りが高齢者64人(平均年齢69.8歳)。DRMパラダイムを用いて被験者が記憶違いをするかどうかを調べた

ロジ
ロジ

今回はDRMパラダイムが、高齢者の記憶違いを確認するために応用されました。というのも、高齢者は認知的負荷の低い関連付けの記憶を好むため、若者に比べてよりフェイクの単語に引っかかりやすいからです。逆に言えば、引っかからない高齢者は物事を単純に記憶する能力が高いと判断しています。

研究の概要
介入若者と高齢者をそれぞれ被験者として単語を思い出す課題に取り組んでもらう平均年齢18歳と69歳被験者を2つのグループに分け

その際被験者全体を2つのグループに分け、特定の介入を行う

  1. 「年を取ると記憶力が衰える」という情報を事前に聞かせるグループ
  2. 情報を聞かせないグループ
結果
  • 「記憶力が衰える」という情報を聞かせなかったグループ2の高齢者は記憶力テストで若者とほとんど変わらない成績を取った
  • 情報聞かせたグループ1の高齢者は若者と比べて約1.36倍も不正解が多かった
考察

つまり、「年を取ると記憶力が落ちる」と思い込むことによって実際に記憶力を発揮できなくなるのです。

確かに年をとってくると若いときほど頭脳がシャープではないかもしれません。しかし、その分効率のいい勉強法を実践していけばいいだけのことです。

 

 

【獲得経験値】

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