発想力で周りと差をつけたいなら立ち止まらず「歩け」

探究力
この知識を実践すると…
  • 過去の偉人のように生活のなかに散歩の習慣を取り入れてアイデアを思いつける
  • 忙しい生活のなかでも意識的にぼんやりする時間を作れる
  • 机の前にかじりつかなくても企画力や発想力を発揮して、周りより抜きんでることができる

 

クリエイティブになるには、立ち止まらずに歩こう!

2017年のサウスウエスト大学の研究では、歩いているときの方がクリエイティブな思考の助けになる可能性が示されています。

 

根拠となる研究
The Impact of Bodily States on Divergent Thinking: Evidence for a Control-Depletion Account - PubMed
Given previous evidence that bodily states can impact basic cognitive processes, we asked whether such impact can also be demonstrated for creative cognition. I...
介入

被験者に創造性を測るテストを行ってもらう。その際、課題に取り組んでもらう際、被験者を2つのグループに分けて比較。

  1. 立った状態で課題に取り組む
  2. 決められたパターンで歩きながら課題に取り組む
  3. 自由に歩きながら課題に取り組む
結果
  • 事前に決められずに、自由に歩きながら課題に取り組んだグループの方が、拡散的思考力のテストの成績が高かった
  • また、立った状態よりも歩いた場合の方が高かった
考察

理由としては、歩いている時にぼんやりと思考を巡らせるからだと考えられます。確かにとりとめのない考えを巡らせているときには、予想外の形で発想が生まれることがあります。実際に、研究でも決められたパターンで歩く場合よりも、自由に歩く場合のほうが、創造性のアップの効果が高かったようです。なので、歩き方や歩くルートを意識せずにぼんやりすることを目的として歩くのがコツと言えるでしょう。

哲学者であるイマヌエル・カントもアイデアを思いつくために散歩の習慣を実践していました。カントは住んでいた東プロイセンの首都であるケーニヘスベルクの町を1時間かけて散歩していたのです。しかも、極めて律儀に習慣を守っていたため、毎日午後の決まった時間に決まった場所を通過していました。町の人はカントが家の前を通り過ぎるのを見て、時計の針を直したという逸話があるぐらいです。

他にも過去の科学者や哲学者で散歩を実践していた人は多いです。彼らは散歩によってアイデアが促進されるということを体験的に知っていたからでしょう。

 

【本日の行い】クリエイティブな発想が欲しいときは散歩をしよう

ステップ1:歩いているときにメモできるツールを用意しよう

  • ポケットサイズのメモ帳とペン
  • スマホ

ちなみに、筆者はスマホの音声入力機能を使ってメモをとっています。ただし、スマホにメモを取る場合には、歩きながらでなく立ち止まって書くようにしてくださいね。

 

筆者が即席のメモとして使っているのはAndroidアプリの「カラーノート」です。

ColorNote Notepad Notes - Apps on Google Play
ColorNote® - Easy to use notepad for notes, shopping list, to-do list, calendar

↑カラーノートではウィジット機能を使うことによって、画面にメモを配置することができます。

 

↑タップするとメモがすぐに開き、書きたいことを入力できます。メモアプリを開いたり、新規メモを立ち上げたりする必要がないのでスピーディーにメモを残すことができます。片手しか使えないときは音声入力でサクッとメモしましょう。

 

ステップ2:歩き慣れているコースを探して歩いてみよう

新しい散歩ルートを開拓するのもいいですが、今回は歩き慣れているルートをチョイスしてみましょう。道順などは考えずぼんやりと思考を遊ばせることで、空想が広がり思わぬアイデアに出会えることでしょう。

いつも出歩く昼間ではなくあえて夜に散歩してみるのもおすすめ。いつもとは違う気分になって発想も切り替わるはずです。

 

【獲得経験値】

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