
ね!先生?アタシ、フローリスちゃんと仲良くお喋りしたいの。

おや、トゲーナ。それはいいことではありませんか。

でもでも!私が一生懸命話しかけても、フローリスちゃんは「そうね…」とかしか返してこないのよ!私みたいなプライドが高くて、トゲトゲしている女は苦手なのかしら…。

いやいや、そんなことありませんよ。ですが、フローリスは恥ずかしがり屋なので、好感度を育てていくなら少し工夫が必要でしょうね。例えば、トゲーナの方から、自分の苦手や弱点を見せていくといいかもしれません。

弱点!?そんなのできないわ!アタシは自分の恥ずかしい一面とか知られたくないし…。もっと嫌われちゃうわ!

いえいえ。普段は凛としているトゲーナだからこそ、弱みの開示は好感度をグッと高めますよ。面白い研究を紹介しましょう。
恥ずかしさを見せることが好感度を高める
2018年にマンハイム大学の研究者が発表した論文によると、恥ずかしさを見せることは他人からはポジティブに捉えられることがわかっています。

内容
被験者は主に大学生。恥ずかしさを感じる場面を想像させる複数の実験を行った。(愛の告白をする、ミスを謝る、助けを求める、即興で歌う、恥ずかしい秘密を打ち明けるなど)
その際、それら場面を以下の二つの視点で評価してもらった。
- 自己条件:自分がその状況に置かれた場合にどう見えるかを評価
- 他者条件:他人が同じ行動をした場合にどう見えるかを評価
結果
- 自己評価と他者評価にはギャップが見られた。
- 自分の恥ずかしい場面を想定する場合、弱さや失敗に注目しネガティブに評価した。
- 他人の恥ずかしい場面を想定する場合、「勇気や人間味がある」とポジティブに評価した。
つまり、恥ずかしさを見せることは自分的にはものすごく抵抗があるものの、他人からすると人間味があるとポジティブに捉えられるということです。
この効果は、論文の中では「美しい混乱効果(Beautiful mess effect)」と名付けられました。美しい混乱効果とは、自分にとっては「みっともない混乱」に感じることも、他人にとっては「美しく人間的」な行動に見えるという効果です。
なので自分が弱みをさらけ出せるときには積極的に弱みを伝えてみましょう。

…ふーん。つまり、アタシたちは、他人が弱みを見せてくれると「好感持てる~♡」って思うのに、自分が弱みを見せようとはしないってことね。

いいまとめですね。こう考えてみてください。
ある人は自分の弱みを見せないように自分を取り繕います。一方で、ある人は自分の弱みを人に打ち明けて本音で喋ります。しんどいのは前者ですが、より他人から好感を得るのは後者なんです。

そう言われると、弱みを見せないのってすごく損してるわね。
…もう!わかったわよ!先生の言う通りにやってあげる!具体的にどうすればいいの?恥ずかしい失敗とかを話せばいいのかしら?

「自己開示」のテクニックが使えます。まずは自分から小さな失敗や自分の弱点について話してみるといいでしょう。
【クエスト】弱みを小さく見せる自己開示で初対面の壁を和らげよう!
恥ずかしい一面を見せていくには自己開示のテクニックが使えます。「自己開示」とは自分のことを積極的に伝えるテクニックです。

でも、「自分語りをするのはウザい」って思われない?

確かに会話の主導権を相手に渡さないのは問題です。しかし、初対面の相手にいきなり質問をしても警戒されて会話が弾まないといったことはありませんか?

それはあるわね…。
ステップ1:小さな弱みをひとつ準備する
会話でさらっと出せる「軽い弱点」や「ちょっとした苦手」を1つ考えておきましょう。あらかじめ準備しておくと、初対面の場で自然に言えるようになります。
例:
- 初めてオンライン会議に出たとき、マイクがミュートのままで必死にしゃべっていた。
- 朝が弱くてアラームを3回は止めないと起きられない。
- 方向音痴で地図アプリが必須。
- 人の名前を覚えるのが苦手で、よく聞き直してしまう。
- 緊張すると声が早口になる。
- 字があまりきれいじゃない。
- 新しいカフェで注文に迷って時間がかかる。
- 写真を撮られるとぎこちない表情になる。
- 実は小さい虫が苦手。(蚊ですら怖いとか)
- 「これやろう」と思ったのに部屋を移動すると忘れる。
ステップ2:会話のきっかけで軽く自己開示しよう
ステップ1で用意した弱みをそのまま話してもいいですが、きっかけがあるとより話しやすいでしょう。具体的な会話のきっかけには以下のような場面が挙げられるでしょう。
場の状況から拾う
- 地図を見ているとき→「私、方向音痴でアプリがないと絶対迷っちゃうんですよ」
- エレベーターで沈黙しているとき→「こういう沈黙、けっこう気まずくないですか?」
- レストランでメニューを迷っているとき→「優柔不断で、なかなか決められないんです」
- 暑い日に屋外にいるとき→「暑さに弱くてすぐバテちゃうんです」
- 初めて行くお店で→「新しいお店入るの、ちょっと緊張しちゃうんですよね」
- 雨の日に傘を持っていないとき→「いつも天気予報チェックし忘れちゃって…」
- 「結局、上司に『声が聞こえないよ』ってチャットで突っ込まれて、めちゃくちゃ恥ずかしかったです(笑)」

エレベーターの沈黙とかはよくあるけど、「こういう沈黙、けっこう気まずくない?」ってそのまま言っちゃうの!?

むしろ、とても有効な方法だと思いますよ。実際に、その場の状況自体を話題にする「メタトーク」と呼ばれるコミュニケーションテクニックもあります。「感情を隠さない裏表のない人だな」と思ってもらうのにとても有効です。

…そういうもの?

「◯◯さんは沈黙でもそこまで気にならない人ですか?」といったように、相手のパーソナリティについて聞いていけば充分話題になります。
逆に、「私はこういう沈黙も好きですけどね」と見栄を張るのはもったいないです。

やっちゃいそうだわ…。「気まずい」って思ってることを知られるのが恥ずかしい…みたいな。でもそっか、これが恥ずかしさを素直に見せるってことなのね。
自分の行動から派生させる
- 飲み物をこぼしそうになる→「私ほんとドジでよくやるんです」
- 人の名前を間違えそうになった→「人の名前覚えるのがほんと苦手で…」
- 緊張して声が裏返る→「緊張するとすぐ声が変になっちゃうんです」
- 写真を撮ろうとして指が映り込む→「カメラ下手で、よくやらかすんですよ」
- 会話の途中で言葉をかみそうになる→「噛みやすくて、自分の口が信用できないんですよ」
話題が途切れたときのつなぎ
- 間が空いた→「あ、そういえば今日電車乗り間違えそうになって…」
会話のきっかけは悩みますが、ステップ1と2で準備したように、事前に自己開示の内容とどんなシチュエーションで使えるかを想像しておくとチャンスを活用できそうです。
ステップ3:相手の話を聞こう
自分が開示した弱みに対して、相手も「実は私も…」と話しやすくなります。自己開示が終わったら相手にも同じ話題で問いかけてみましょう。
- 「実は方向音痴で、地図アプリないと絶対迷うんです」
→「◯◯さんは道に迷ったりしない方ですか?」 - 「緊張するとすぐ早口になっちゃうんですよね」
→「◯◯さんも、人前で緊張することあります?」 - 「実は虫が苦手で、蚊でも大騒ぎしちゃうんです」
→「◯◯さんは虫って平気なタイプですか?」 - 「忘れ物しやすくて、今日も危うく定期を忘れるところでした」
→「◯◯さんは忘れ物しない方ですか?」
また、どんな話題でも相手に話題を振れるようにテンプレのセリフを用意しておくと良いでしょう。
- 「◯◯さんも似た経験あります?」
- 「◯◯さんはどうなんですか?」
- 「逆に◯◯さんは得意な方ですか?」
- 「◯◯さんならどうします?」
- 「◯◯さんもそんなことあったりします?」
まとめ

恥ずかしさを表現するのは自分的にはハードル高いけど、好感度をゲットするテクとしては強力ってことね。わかりやすかったわ。さすが先生♡

よかったです!フローリスと仲良くおしゃべりできるといいですね。おやトゲーナ、緊張してますか?

べ、別に!緊張なんてしてないわ!…あっ、…じゃなくて、ちょっと、緊張してるわ。

それそれ!いいですね!素直に自分を表現できていますよ!

アタシで遊ばないで!先生の意地悪!!

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