https://www.researchgate.net/publication/228657064_The_Relationship_among_Listening_Performance_Metacognitive_Strategy_Use_and_Motivation_from_a_Self-determination_Theory_Perspective
- 自分なりに頑張って喋っているのに会話が盛り上がらない
- 自分って空気読めてないのかな…?と思う
今回は「会話の感受性」を高めて会話を盛り上げようぜ~というお話です。
「会話の感受性」とは?
相手が言おうとすることを正確に捉える能力を「会話の感受性」と呼びます。
会話の感受性が大切な理由は、相手との会話を盛り上げるためには、相手が一番伝えたいことを正確に汲み取ることが必要になるからです。例として、ある若者と年上の先輩の会話を想定してみましょう。
- 若者:「自分は学生時代に勉強していなかったので後悔しているんですよ~」
- 先輩:「いやいや、まだ若いんだからこれから勉強すればいいんだよ~」
よくありそうな会話です。先輩の返答は会話としてずれていないように思いますし、相手のことを激励しているようにも見えます。しかしこれでは会話がそこで終わってしまうことも否めません。
代わりに会話の感受性を発揮したパターンを見てみましょう。
- 若者:「自分は学生時代に勉強していなかったので後悔しているんですよ~」
- 先輩:「そうなんだ~、後悔ってどんな後悔?」
- 若者:「学生の時には全く勉強 していなかったんですけど、大人になってから何気なく歴史の本を見てみるとハマっちゃって。こんな面白かったのに何でもっとやらなかったんだろう!って」
このように相手にさらに答えさせるような質問をすれば より話が弾むと思います。もしかしたら自分との共通の趣味が見つかったりして 共通の話題を作るチャンスにつながるかもしれません。
「相手への好奇心」を持てば自ずとイケてる返しができる
「自分は空気が読めなくて的外れな受け答えをしてしまう…」という人も心配は要りません。会話の感受性は高めることができるのです。
シャヒード・ベヘシュティ大学とアッラーメ・タバータバーイー大学の研究では、相手の話に意欲的になる人ほどお相手の話を正確に捉えるのがうまいということが分かっています。
何もうまい返しをしたり無理矢理歯を盛り上げようとする必要はないのです。 相手のことに興味をもって「この人がどんな人なのか知りたい!」という相手への好奇心を持つことことが何より重要です。
プロファイルを完成させるイメージで会話しよう
「他人に好奇心なんて沸かないんですけど」というクールな方は相手をプロファイル(=人物を分析)するようなアプローチをしていましょう。スパイや捜査官になりきって「相手の情報を引き出すぞ!」といったイメージです。
埋めるべきプロファイルの一例は以下のとおりです。
- その人はどんな性格なのか:勤勉な性格か、心優しい性格か、メンタルが弱いか度胸があるか、新しいことに好奇心旺盛か
- 趣味は何か
- 大切にしている価値観は何か
「その人のプロファイルを完成させる」という目的を念頭に置いていけば、何気ない会話でも 深掘りして価値のある会話にすることができます。
例えば 、家族構成などは定番の話題ですよね。「子どもさんは何歳なんですか?」と聞くだけでなく「子どもさんにこうなってほしいな、みたいなのってあるんですか?」などと聞いていけば、親としてのその人の価値観が見えてくるでしょう。
【今日のクエスト】まずは1つでも聞こう!相手をプロファイルせよ
ステップ1身近にいる話しやすい人を一人ピックアップせよ
ステップ2プロファイルを作成しよう
その人について自分が今知っていることを書き出してみましょう。大仰なようにも思えますが、好奇心を持つためには自分が今知っていることと知らないことを明確にしておくのが基本です。こんな感じ↓スマホのメモ帳でも構いません。
ステップ3プロファイルを埋める質問を1つだけせよ
プロファイルをつくるうちに「そういえば趣味は何だろう?家では子どもの面倒を見るので忙しいと言っていたけど、もしも自分の時間が作れたら何をしたいんだろう」「勤勉そうに見えるけどずっと続けている習慣などはあるんだろうか?」といった好奇心が湧いてきます。
純粋に「聞いてみたいな」と思うことを1つピックアップしましょう。
ステップ4相手の話に集中せよ
1つ質問を問いかけたら矢継ぎ早に次の質問を頭の中で考えるのではなく、相手の話に集中しましょう。次に話すべきことを頭の中で考えると相手の話に意欲を持ち続けることができなくなります。沈黙を恐れず傾聴・観察に徹底です。
【獲得経験値】
☑ステップ4まで実践
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