- 牛乳は健康に良さそうなので毎日飲んでいる
- 骨粗しょう症を防ぐために牛乳を飲んでいる
今回は牛乳を飲みすぎると死亡率がアップするぜ~というお話です
1日3杯の牛乳で死亡率が2倍に!
牛乳は健康に良いというイメージですが、実際には牛乳を飲むと死亡率が高まってしまうと言われています。
実際に、2014年のウプサラ大学の研究によると、牛乳の消費量が多いほど死亡率が高くなるという結果が示されています
観察
スウェーデンの女性集団6万1433人(年齢39歳から74歳)と、スウェーデンの男性集団4万5339人(年齢45歳から79歳)を対象。
食事内容や生活について96項目に答えてもらった。
調査項目としては、食べ物については牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品の摂取量、生活については身長や体重などのデータが問われました
結果
女性集団を20年間にわたり追跡調査したところ、以下のことがわかった
- 牛乳を多く飲んでも骨折リスクは低下しない
- 牛乳を1日3杯以上(平均680ml)飲む女性は、1日1杯以下(平均60ml)の女性に比べ死亡率が2倍高かった
- ヨーグルトやチーズのような発行乳製品の場合、死亡率が低下する傾向が見られた
男性集団を11年間にわたって追跡調査したところ、以下のことがわかった
- 女性集団ほどではないが牛乳消費量が増えるほど死亡率が高かった
- 牛乳の消費量が増えるにつれてCRP値が上昇していた
考察
理由としては、牛乳を大量に摂取すると酸化ストレスが増えて骨折や死亡のリスクが高まると考えられています。
というのも、人間は牛乳に含まれる乳糖を分解する能力が低いからです。
そもそも、動物のお乳は赤ちゃんが飲むために作られています。乳糖を分解する能力は赤ちゃんのときがピークで、大人になるにつれて乳糖分解能力は下がっていくのです。実際に牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人も多いと思います。ゴロゴロする理由は、分解しきれない乳糖を腸内細菌が分解しガスを出すからです。
対して、ヨーグルトやチーズといった発酵した乳製品は酸化ストレスを引き起こさないとされました。理由としては、発酵乳製品の場合、発酵の段階で乳糖が分解され酸化ストレスを増やすことがないからだと考えられます。
「牛乳は健康に良い」というイメージがどうしても定着しています。理由としては牛乳は小学校の頃から給食で出されていることも関係しているでしょう。
ぜひとも、「牛乳は健康!」のイメージを見直していただけたらと思います。
【今日のクエスト】牛乳を発酵乳製品や豆乳に置き換えよう
牛乳を使いたい場合、発酵乳製品や豆乳に置き換えるといった工夫をするといいでしょう。
料理に牛乳を使っている場合、豆乳に置き換えても成り立つレシピが多いです。レシピの牛乳を同じ量の豆乳にしてOKです。
好きだから飲みたいという人でも1日1杯以下(200ml)に抑えるといいでしょう
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