年収の多さと同じぐらい影響!?幸せを感じやすい人のお金の使い方

調和力

今回はお金を稼いでいるのにあまり幸福を感じないと考えている人に向けた内容です。

  • 「もっと稼げば幸せになれる」と思っているが、実際は幸福感が伸び悩んでいる
  • ずっと欲しかったものを奮発して買っても、「あれ、こんなものか」とテンションが元通りになってしまう。
  • 自分より稼いでいないはずの人のほうが幸せそうに見えるときがある。

 

確かに、年収が高ければ幸福度が高まるのは事実です。好きに使えるお金がたくさんあれば、美味しいものを食べたり、機能性が高い最新ガジェットを買ったりできます。

しかし、実は幸福のコスパが最も高い支出は、他人への支出なのです。

 

自分のためよりも、他人のためにお金を使ったほうが幸福度は高まる

2008年にブリティッシュコロンビア大学などの研究者たちが発表した論文によると、他人にお金を使った方が幸福度が高まることが示されています。

 

根拠となる研究

 

https://www.researchgate.net/publication/5494996_Spending_Money_on_Others_Promotes_Happiness

※この論文では3つの調査・実験が載せられていますが、そのうち2つを解説します。

内容①

632人のアメリカ人を対象。お金の使い方と幸福の関係を調べるために、以下の指標で調査を行った。

  • 自分の全般的な幸福度の高さ
  • 年収
  • 1ヶ月あたりの支出額とその用途
    •  自分のための支出(生活費、自分への贈り物)
    • 他人のための支出(他者への贈り物、慈悲団体への寄付)
結果
  • 自分のための支出は幸福度を高めていなかった。
  • 他人のための支出が多い人ほど幸福度が高かった
  • また、元々の年収の多さとは関係なく、他人への支出が多い人は幸福度が高く、幸福度への影響力は年収とほぼ同じだった
    • →年収の多さが関係ないならば、単に「もともと稼いでる人の方が幸福度が高く、お金に余裕があるため他人のための支出も増える」という可能性はなさそう。

 

内容②

46人の被験者を対象。他人のためにお金を使うことによって幸福度が高まるかどうかを調べた。実験の手順は以下の通り。

 

被験者は、5ドルまたは20ドルが入った封筒を渡され、その日の午後5時までに使うように指示された。その際、被験者をランダムに分け、別々の指示を与えて比較。

  1. 自分のために使うように指示されるグループ(生活費、自分への贈り物)
  2. 他人のために使うように指示されるグループ(他者への贈り物、慈悲団体への寄付)

1日の終わりに被験者へ電話をかけ、幸福度を評価してもらった。

 

結果
  • 自分のためにお金を使ったグループと比べて、他人のためにお金を使ったグループは1日の終わりの幸福度が高かった
  • また、使ったお金が5ドルであっても20ドルであっても、幸福度は変わらなかった

 

考察

研究のポイントを簡単にまとめると以下のようになります。

  • 仮に同じくらいの年収の人でも他人にお金を使う人のほうが幸福度が高い傾向にある。
  • 他人にお金を使うかどうかは年収が多いかどうかと同じぐらい幸福に影響がある。
  • 使う金額にかかわらず、他人にお金を使うことで幸福度が高まる。

研究では、わずか5ドル(日本円で786円※)を他人のために使うだけでも幸福度が上昇することが示されました。よって、高価なプレゼントをする必要はなさそうです。※執筆当時(2026/03/04)

 

幸福度が高まる理由は、他人のためにお金を使うことでその人との関係性がよくなるからでしょう。

というのも、他人に喜んでもらうためにお金を使うには、その人が好きなものや喜びそうなものを考える必要があります。そのため、お金を使って喜んでもらえるだけでなく、その人のことを一段深く知るきっかけになります。相手も「自分が好きなものを覚えてくれていた」という喜びがあるはずです。

ですから、些細なことでもいいのでちょっとしたプレゼントにお金を使ってみましょう

 

【実践】1,000円以内でできる他人へのプレゼントをしてみよう!

おすすめの習慣プラン
  • 友だちの誕生日の2週間前にカレンダーを設定しておき、通知が来たら…
    • →その人が好きそうなものを思い浮かべ、プレゼントの候補を見つける。
  • 「特に大変な仕事を一緒に乗り越えた」など、ちょっと特別なことが起きた日は…
    • →ねぎらいや感謝の印としてコーヒーを奢る。

 

さっそく、他人が喜びそうなお金の使い方を考えてみましょう。具体的には、1ヶ月に2回ぐらいの頻度で、予算1,000円以内で誰かのためにお金を使ってみましょう。

例:
  • 「ちょっと休憩しない?自分も飲みたかったから」と言って、部下にコーヒーを奢る。
  • 会議前にお菓子を買って、「これ美味しかったので」と自然に共有する。
  • 「この前好きって言ってたやつ見つけたから送るね」と、親にお菓子を送る。
  • パートナーにデザートを買って帰る。
  • 友だちに本を買ってプレゼントする。
  • 知り合いの誕生日を把握して、プレゼントを用意する。
  • 家族や友だちにLINEスタンプをプレゼントする。

 

まとめ

  • 年収が高いほど幸福度は上がるが、それだけでは十分ではない。
  • 自分のためよりも、他人のためにお金を使ったほうが幸福度は高まる。
  • 金額よりも「使う方向」が重要である。

収入を増やすことは大切ですが、幸福を最大化するには「お金の向き」を変える必要があります。少額でも他人のために使うことで、関係性が深まり、意味やつながりを感じられるようになります。

まずは1,000円以内の小さなプレゼントから始めてみましょう。

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