テレビ視聴で本当に楽しい時間はわずか13%!?
趣味には受動的娯楽と能動的娯楽があります。
受動的娯楽とはテレビを見る、ゲームをする、YouTubeやネットフリックスを見るなどの積極的な姿勢が必要のない趣味です。
受動的娯楽は手軽に楽しめますが、満足感は低いです。
心理学者のミハイ・チクセントミハイが十代の若者を対象にした調査によると、テレビを見ている時本当に楽しいと感じていたのは主張していた時間の13%だけだと言われています。ちなみに趣味に高じていた時には34%・スポーツをしていた時には44%が本当に満足していた時間だったとか。
テレビなどの受動的な趣味よりも、能動的な趣味やスポーツの方が明らかに満足度が高いと分かります。
「能動的娯楽」で3倍没頭できる
受動的娯楽対して、能動的娯楽とは絵を描く、楽器を演奏する、読書をするなどの積極的な姿勢で取り組む趣味です。
楽しいという感情だけでなく、「自分が成長した」「上達した!」という感情が湧いてきます。よって能動的娯楽はちょっと手を出しにくいですが、満足度が高い趣味です。
また、能動的娯楽は「フロー」を引き起こします。フローとは完全に1つのことに夢中になっている状態のことです。人間は何かに夢中になっているときには最も幸福度が上がります。
「フロー」について研究しているチクセントミハイ教授らの研究によると、スポーツや趣味など積極的な活動することによって受動的な活動するよりもフロー体験が約3倍になったとか。
満足度の高い趣味を楽しむためのテクニック
無趣味な人に強くオススメしたい「読書」
ちなみに趣味としてはやはり「読書」がオススメです。ドイツで行われた大規模な調査によると 読書をする人ほどフロー体験が多かったとか。
理由としては僕の考察になりますが、読書を習慣づけることによって集中力を鍛えることになるからでしょう。デジタルデバイスばかり使って注意散漫になっている人は読書によって基礎体力をつけるのがオススメです。
やりたいことは20秒早く、やめたいことは20秒遅くなるように。
新しい趣味に挑戦するときには20秒ルールを実践しましょう。
20秒ルールとはハーバード大学のショーン・エイカーという方が提唱しているテクニックで、「習慣づけたいことを20秒早く取りかかれるようにして、やめたいことを20秒余計に時間がかかるようにする」というものです。
スマホがやめられない理由はアプリをタッチするだけで娯楽を楽しむことができるからです。つまり行動へのハードルが低いためスマホいじりをやめられないのです。ですからスマホいじりをやめたいなら、決めた時間はシャットダウンしておく、別の部屋に置いておくなどしてスマホを触るまでに20秒余分に時間がかかるようにしておきましょう。
逆に「楽器の練習をして演奏を趣味にしたい」という場合なら、楽器の練習に取り掛かれるまでの時間を20秒早める工夫をしておきましょう。例えば楽器ケースにしまわずそばに置いておくとか。
このように意志力の弱い人は環境を変えて習慣をコントロールするのが肝です。
受動的娯楽からビジネスの眼を養う
「積極的な趣味に取り組もう!」と言っても、「能動的趣味には手を出しにくい」「ついつい手頃な誘惑に負ける」という場合もあります。
そこで受動的娯楽を能動的に変換していきましょう。テレビ・YouTube・ネットフリックス・ゲームなどから「何を得られたか」と考えるのです。
例えば、
- デザインを勉強する視点でポケモンのゲームをしてみる。「なるほど後ろ姿はこういうデザインなんだ」「こんな風に影をつけるんだ」と学ぶ。
- シャドウバースというスマホアプリのカードゲームをやってみる→「シャドウバースは他のカードゲームよりもサクサク進めることができて楽しいな。スマホアプリではスピード感を重視するのが人気の秘訣になるのかもしれないな」と学ぶ。
みたいな感じ。「何か気づきを得るぞ!」と心構えしながらやるだけで自分の糧にすることができます。
【今日のクエスト】始めたい趣味を20秒早く手をつけられる環境を整えよう
- イラストを勉強したいならリビングに紙と描く素材を置いておく
- ブログを始めたいならスマホからでも書けるようにBluetoothキーボードを買う
【獲得経験値】
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