- 副業のためのコンテンツを作ってるけどなかなか続かない
- どうしてもやる気がわかない
AI 時代を生き抜くオリジナル溢れるコンテンツを作るには、発想力も忍耐力も必要です。
そこで今回はコンテンツを作るモチベーションを跳ね上げるチェックリストを紹介します。
自分がやろうとしていることがチェックリストを満たしているかどうか確認してみてください。
内発的動機を持っているか?
今回大きなテーマとなるのが「内発的動機を持っているか」です。
人間が何か行動を起こす時の動機づけのパターンとしては、外発的動機と内発的動機の二つがあります。
外発的動機は、「報酬を得たい」「賞賛を得たい」など、外部に対してのモチベーションです。
対して内発的動機は、「自分が成長したい」「自分の知識を増やしたい」「社会貢献したい」「人助けしたい」といった自分の内側から湧き出るモチベーションです。
外発的動機は短期的な火力はありますが、内発的動機ほど長く続きません。
「起業して一攫千金」といった外発的動機では、すぐにガス欠することが目に見えています。
外発的動機ではやる気が続かない
内発的動機の研究は数多く存在しますが、その中でも面白い研究を紹介します。
経済学者のユリ・グニーズィ、アルド・ラスティチーニ が行った研究です。
- ある保育園で、閉園時間を親に守らせるための政策を打ち出した実験
- 「午後4時間を過ぎた場合は罰金を取らせて頂きます」というペナルティを設けた
- その結果、時間を守る親が増えるところか、時間を過ぎる親が2倍に増えてしまった
という人間心理の面白さを追求した実験です。
「罰金を科す」という政策をしたにも関わらず閉園時間を守る親が減ってしまった理由は、親の内発的動機が失われてしまったからです。
もともと「保育士さんに迷惑をかけないため」「保育士さんとの信頼関係を守るため」という内発的動機でルールを守っていたのですが、罰金を課すことによって、提供者と利用者の取引となってしまい、ルールを守る動機が薄れてしまったのです。
このように内発的モチベーションと外発的モチベーションの差は強烈です。
自分が副業に取り組んだり、起業して社員を持つことになったら最優先で意識するべきでしょう。
外発的動機で斬新なアイデアも出なくなる
また、外発的動機を持ち続けてしまうと、創造性も下がってしまうことが分かっています。
プリンストン大学の心理学者サム・グラックスバーグが行った「ろうそく問題」を応用した研究を紹介します。
ろうそく問題とは、ろうそく・画鋲・マッチを渡し、「このロウソクを壁に取り付けてください」という課題が与えられる実験です。
多くの人は、ろうそくをマッチの火で溶かして壁に取り付けようとしたり、画鋲でろうそくを止めようとしたりなど悪戦苦闘します。
ろうそく問題をクリアするには画鋲が入っている箱に注目する必要があります。
画鋲を箱から全て出し、箱を壁に固定してその上にろうそくを立てるという発想の転換が必要な方になわけです。
サム・グラックスバーグは、
- 被験者を集めてこのロウソク問題を解かせ、できるだけ短い時間で解くように促しました。
- 一部の被験者には上位のタイムに入ると報酬を支払うことにしました
- 結果としては「報酬を支払う」と約束したグループほど、報酬について知らされていないグループよりも、発想の転換に気づくのに時間がかかったそうです。
つまり、お金を目的にしてしまうと創造性も低下してしまうということを示しています。
起業や副業などのビジネスで成功するためには、人と被らないアイデアを出すことが必要です。
さて、お金や社会的な賞賛を目的にしてしまうと、やる気も創造性も下がり成功率が格段に落ちてしまうことが分かりましたね。
ここからが本題です。内発的動機をどうやったら高めることができるか チェックリストを使っていきましょう。
内発的動機の三つのキーワード
内発的動機を呼び起こす三つの要素は、自律性・フロー・目的の三つです。
自律性について
ここで言う「自律性」とは自分の好きなようにコントロールできているかの感覚とします。
自律性を高めるポイントとしては、やり方(Technique)・時間(Time)・タスク(Task)・チーム(Team)の4つのTをチェックしていきます。
質問1.自分が行っているやり方に自律性があるか
まずは自分が行なっているやり方に自律性があるかどうかをチェックしてみましょう。
単調な作業やマニュアルに従う作業が多すぎないかをよく確認してください。
僕の場合だったら、ブログと同時に YouTubeを並行して更新していますが、できるだけ編集をしないように心がけています。
動画編集と言うとクリエイティブな作業のように聞こえますが、実際してみるとコンマ何秒でカット割りを調節したり、など単調な作業が多いです。
単調な作業が多すぎると、嫌になってモチベーションが下がるのは目に見えています。
また、ブログを書くときにもパソコンでキーボードではなく音声入力を活用しています。
パソコンで打つと時間がかかりますし、キーボードで文字を打っても記憶に残りづらいからです。
このように自分が行なっているやり方について、「最小限の努力で同じ成果が出せないか」という視点で考えてみるのが大切です。
質問2 時間に自律性があるか
次にチェックするのは時間をコントロールできているかです。
多くの会社では、時間報酬のシステムをとっています。 一定の時間働くとそのぶんだけ給料がもらえるというシステムです。
しかし、時間が拘束されるやり方はモチベーションを著しく下げてしまいます。
例えば、みんなで集まって行う会議をSkypeでの連絡にしたり、など工夫をすることで自由な時間を作り出すことができます。
※そもそもみんなで集まって意見を出す「ブレインストーミング」には意味がないよ、という記事も以前に書いたのでご覧ください。
個人事業としてやる場合にも、自分の時間をもっと増やすことができます。
例えば、コンサルタントやカウンセリングというやり方では、一対一で会う時間を作らなければなりません。
それよりも自分がしゃべっているところを動画にしてオンライン教材として売る方が効率的です。
自分が寝ている時も自分の分身として仕事をしてくれます。
質問3.タスクに自立性があるか
次に重要なのはタスク、つまり仕事の内容です。
多くの会社は当然のように社員がやるべき仕事がはっきりと決まっています。
実はこのやり方は頭を凝り固めさせてしまう非効率なやり方です。
そこで経営者のかたには、ぜひ20%ルールを取り入れて欲しいと思います。
20%ルールとは勤務時間の20%は自分の好きな活動に当てていいというルールです。
元々はスリーエム社のウィリアムマックナイトという人が提案した15%ルール に基づいています。
ウィリアムマックナイトは「有能な人を雇った後は自由にさせておく」という信条を掲げ、社員の自律性を大切にしていました。
僕たちが普段使っているポストイットという文房具がありますが、 ポストイットを発明したのはスリーエム社です。
それも自由な活動に充てられていた15%の時間の中で思いついたとか。
個人事業主の方の場合も、自分の専門分野だけに特化する専門バカではいけません。
自分が当てている時間のうち、15%~20%は専門外のことも取り入れてみるという意識をしていましょう。
これはクロストレーニングと言って、専門の知識とは別の知識や技術を取り入れることによって、新たな組み合わせが生まれるという考え方です。
僕の場合も、心理学だけの知識にとらわれず、イラストも勉強しています。心理学とイラストをミックスさせて心理学にまつわるオリジナルキャラクターを発明中です。
質問4.チームに自律性があるか
最後にチェックするのは自分が選んだチームで活動しているかです。
普通の会社では社員を自由に選ぶことができません。しかし、僕たちが仲間から受ける影響は絶大です。
知能が高い人と一緒にいれば知能が高くなりますし、モチベーションが高い人と一緒にいればモチベーションが高くなります。
普通の会社と違って、自分で起業する場合は自分でチームを選ぶことができます。
仲間を選ぶときは「仲がいいから」「気が合うから」というわけでもなく、「この人とならやっていけるだろう」という相方や仲間を持つことが大切です。
ちなみに先ほど言った20%ルールを活用すれば、会社の中でチームを再編成することも可能です。
20%の自由な時間に社内の好きな人とチームを組むことができるからです。
フロー
自律性に続き、2番目のテーマは仕事を通じてフロー体験をすることができるか というテーマです。
フローとは集中力が極限に達した状態で、目の前のことに没頭している多幸感あふれる状態です。
1日1日の仕事を集中できずにダラダラやるか、のめり込んでやるかでは差は歴然です。
フローに入れているかどうかは、目の前の仕事をゲームのように楽しめているかどうかというイメージだとわかりやすいです。
質問5.自分にとって難易度がちょうどいいか
極限の集中状態に入るには、目の前のタスクのレベルが 自分にフィットしていることが大切です。
ゲームの場合も、いきなりラスボスと戦ったり、ずっとレベル1の相手と戦ってするのは面白くありません。
僕の場合、自分にとって難しすぎる文献は後回しにするようにしています。
見栄を張らずに、まずは基礎から固めていくという意識を持ちましょう。
質問6.即座のフィードバックがあるか
ここで言うフィードバックとは手応えのことです。
ゲームでも、ボタンを押したら画面の中でキャラクターが剣を振り下ろしてモンスターから血飛沫が出たり、など自分の行動を がすぐに可視化できるとやる気がアップします。
僕の場合は、「自分の知識が増えた!」という知識欲が満たされた感覚を大切にしたり、自分が知識を自慢げに語るイメージをしたり、知識を発信することによって誰かが救われるイメージをして、フィードバックを強化しています。
質問6.明確な目的を持っているか
ここでの目的は目の前にある小さなタスクをやり遂げる目的です。
ゲームに例えるならば、「今一生懸命剣を振っているのはモンスターを倒してレベルアップするためだ」のような目的意識です。
「自分が今勉強しているのはどんな目的のためだろう」というふうに考えていましょう。
僕は本を読む時に目的を意識しています。「具体的なクリエイティブな能力の活かし方を学びたい」「学校や会社で一人ぼっちでいる人 のメンタルを回復する方法を学びたい」「完璧主義からの脱却方法を知りたい」という三本柱を意識しています。
目的志向型マインド
大きなことを成し遂げるには目的志向型を持つことが大切です。
目的志向型とは自分の成長や貢献のために」という心持ちです。逆に利益志向型とは「お金を稼ぎたい」「社会的な評価がほしい」という心持ちです。
ある研究では、目的志向型を抱いていた人たちは、モチベーションや自尊心が高いのに対して、利益志向型の人達は、仮に成功していたとしても満足度や自尊心が低いという結果が得られています。
質問8.自分の目的を思い出す機会を設けているか?
最後の質問は、利益や賞賛を追求するのではなく、個人的な成長や社会への貢献を動機としているか、またそれを思い出す機会を設けているかです。
ここでも20%ルールが有効になります。例えば、週に一度は自分の目的を思い出す機会をつくると決めておくといいでしょう。
例として、普段は手術で忙殺されている医師の例を挙げてみましょう。毎日毎日手術室で内臓とにらめっこをする生活では自分の目的を忘れてしまいます。
そこで週に1回は患者のケアに専念するなどの活動を取り入れることによって、患者を救いたいという本来の目的を思い出すことができます。
僕が自分の仕事を成功させたい理由は、「陰キャやぼっちでも堂々と生活できる社会を作りたい」という目的があるからです。
対策としては、「週に1回はYahoo 知恵袋などの掲示板で悩みを書いている人たちのリサーチをしてそれに答える」などの活動を取り入れてみようかなと思います。
フォロワーが増えたら、直接悩み質問を募集してそれに答えるなどの企画を作ってもいいと思います。
さて、自分のビジネスに対するモチベーションを劇的に高める8つのチェックリスト を紹介してきました。
この8つの項目を全て満たせるように自分の仕事の仕方を見直してみてはいかがでしょうか。
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