竜脚類(首が長いやつ)の首はスカスカだったかも!?って話

今回は竜脚類(首が長いやつ)についてです。

 

名前がよく変わる「竜脚類」

竜脚類で有名な恐竜は「ブラキオサウルス」でしょうか。「ジュラシックパーク」でも序盤に出てきた頭がちょっとボコッとなっているやつです。

他には「ブロントサウルス」もかなり有名だったそうですが、名前のイザコザ(※)の影響で、今は「アパトサウルス」となっています。

しかし、最近では「やっぱりアパトサウルスとブロントサウルスって違うんじゃない?」とも言われているらしく、ブロントサウルス呼びが復活する可能性もなくはないとか。

 

個人的には「セイスモサウルス」も好きだったのですが、これまた「名前のイザコザ」の影響で今は「ディプロドクス」という恐竜になっています。

 

※「名前のイザコザ」…恐竜は新種と思われて名前がつけられていたものが、実は一昔前に見つかった別の恐竜と同種だったということが後から判明した場合、前に見つかった恐竜の名前に統一されることがよく起きます。

竜脚類はみんな同じようなフォルムをしていてあまり特徴がないので、分類するのも難しいようですね。

 

30メートルを越す竜脚類もいくつかいます。種類によっては10メートル前後のものもいますが、竜脚類のなかでは小さいほうです。

10メートルの生物を指して「小さい」というのですから、竜脚類がいかに巨大なのかが分かります。

 

推定体重が80トンから50トンに!?実は首がスカスカだった

30メートルを越す巨大生物なら、「さぞ体重もとんでもないんだろう」と思われ、一時は推定80トンなんて言われていました。

ですが最近の研究によると、50トン程度だったのではないかと言われているそうです。

 

どうしてこんなにも推定体重が低くなったのかと言うと、実は竜脚類の首が思った以上にスカスカだったということが判明したからです。

なんでも、竜脚類の首の骨の厚さは厚紙ぐらいで、中身も空洞になっているんだとか。見かけによらず頼りない首をしていたんですね。

 

どうしてそんなに頼りない首をわざわざ発達させていたかと言うと、2つの理由が考えられます。

1つは自分の体を大きく見せるためです。

肉食恐竜に食べられないためには、自分の体を大きくして強さをアピールするのが手っ取り早いです。自分より体が大きい恐竜を積極的に襲う恐竜はいませんからね。

だけど筋肉隆々の首では上に伸ばすことは難しいです。そこで筋肉をできるだけつけなくて済むように骨を薄くして首を軽量化したんです。

 

ですから、「竜脚類はキリンに似ている」と言っても首の機能はぜんぜん違うんです。キリンはネッキングと言って首を勢いよくまわしす攻撃を繰り出します。

竜脚類がそんなことをしたら多分首が折れます(笑)

 

にしても、そんな見せかけの強さでよくもまぁ長い時代を生き延びられたものです。

「な~んだ、拍子抜け。」と思われたかもしれません。そう竜脚類を責めないであげてください。

人間だって実際の自分よりも自分をすごく見せることは誰だってあるじゃないですか。等身大の自分を受け入れるってのは、太古の時代から変わらず難しいものなんですわ。

 

わざわざ首を伸ばした理由として、2つ目に考えられるのは異性へのアピールです。

おそらく竜脚類の世界では首が長いことが異性としての魅力だったんですね。竜脚類の女の子は首長フェチだったんでしょう。

ちなみに僕も首が長い女性は好きなので竜脚類の女の子の気持ちはよく分かります。浴衣とかが似合う女性は素敵だと思います。

 

ちなみにちなみに僕は女性にモテないので、竜脚類に習って首の骨を薄っぺらくして首を長くしてみようかしら。

おっと失礼。すでに「恋人ができるのを首を長くして待っている状態」でした。

 

「高いところにある葉っぱを食べてた」は間違い!?

昔の恐竜図鑑では竜脚類が首をほぼ垂直にかかげて、高いところにある葉っぱを食べているようなイメージが掲載されていました。

しかし、最新の研究によると竜脚類の首はそこまで高く上がらなかったそうです。首は上がっても背中よりちょっと上ぐらい。普段はちょっと猫背気味に歩いていたと思われます。

 

首がそこまで高く上がらない理由は、竜脚類の体全体の構造を理解すれば明らかです。

竜脚類の体は吊橋の構造と同じになっています。吊橋は中央の支柱からワイヤーが伸び、ワイヤーが橋を吊っている状態です。

竜脚類で言うと支柱は後ろ足と腰骨。ワイヤーは「靭帯」に当たります。靭帯というのは腰骨から背中と尻尾にかけて伸びている筋のことです。

つまり腰の真ん中から靭帯が体の前後に伸びており、靭帯が首と尻尾を吊っている構造です。

 

その証拠に竜脚類は支点となる後ろ足は相当発達していたようです。

また、首はスカスカですが、尻尾は筋肉で詰まっていたそう。普通なら前側に偏ってしまいそうな重心を、尻尾を重くすることによって調整していたんです。

 

ですから、攻撃手段はキリンのようなネッキングではなく、尻尾による攻撃で肉食恐竜を追い払っていたと考えられています。

しかも尻尾を振るうスピードは音速に達したと言われており、「ソニックブーム」が起きていたようです。

アロサウルスなどの肉食恐竜が筋肉で詰まった尻尾でぶっ叩かれるのは、なんとも迫力がありそうです。

 

ちなみに、恐竜のゲームとかだと、スーパーサウルスとかが上半身を持ち上げて、ドーーーーーンっと攻撃する描写がなされます。でも実際には2本足で立ち上がるのは無理だと思います。

尻尾をブンっと振るうような描写が正しいのですが、そうなると絵的に地味なんですかね?

 

 

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