無駄な仕事を減らしたい
仕事の手際が悪い
今回は「何も考えずに仕事をすると無駄な仕事が増えちゃうよ~」というお話です。
無駄な仕事をしないためには仕事の全体像を把握しよう
仕事をぐずぐずと先延ばしにして することを「プロクラスティネーション」と呼びます。
逆に仕事を急ぎすぎて無駄な仕事をしてしまう「プリクラスティネーション」というのもあるんです。
仕事の手順をきちんとつかんでおかないと「プリクラスティネーション」にはまって無駄な仕事をしてしまいます。プリクラスティネーションについてのちょっと面白い実験をみてみましょう。
心理学者のデイヴィッド・ローゼンバウム による研究。
実験の参加者を集め、ある課題に取り組んでもらう。
スタート地点の近くとゴール地点の近くにそれぞれバケツを置き、二つのバケツのうちいずれかひとつ選んでゴールに持っていくという単純な課題を与える
実験参加者はどちらのバケツを選ぶかを観察した。その結果、ほとんどの参加者がスタート地点に近いバケツを選んだ。
この実験では、どちらのバケツを選んでも歩く距離が同じなので、ゴール近くにあるバケツを持った方が楽 です。バケツを持って歩く距離が減るのですから。
しかし、実験のほとんどの参加者はスタート地点に置かれたバケツを選んびました。 参加者に理由を聞くと、「早くタスクを終えたかったから」だと言います。
「バケツを選んで持つ」という部分的なタスクだけでも完了させた方が何となく気持ちが楽だったのでしょう。
つまり、人間は仕事の全体像を把握していないと、「とりあえず目の前にある仕事から終えよう」と考えてしまうのです。その結果、無駄な仕事が増える可能性もあります。
例えば、僕は最近イラストを描いていますが、「この部分のレイヤーとこの部分のレイヤーを分けて描けばよかった!」と後になって気づいて、せっかく描いたものを消さなければならないという作業が増えることがあります。
あらゆるタスクにおいて、全体像を把握することはとても大事です。
仕事は分解しよう
取りかかる前にタスクを分解しましょう。
例えば、「イラストを完成させる」というタスクだったら、
- キャラクター本体の線画を描く
- 別のレイヤーでキャラクターが持っている武器の線画を描く
- キャラクターの着色をする
- 影とハイライトを入れる
- 武器の着色をする
みたいな感じ。
分解することで全体像も捉えやすくなりますし、1つ1つの作業が終わったときに達成感を得やすくなります。
テルアビブ大学の研究でも、仕事には中間目標を定めた方がモチベーションを保ちやすいと分かっています。
テルアビブ大学の社会心理学者ニラ・リベルマンの実験
被験者を集めて、ある仕事に取り組んでもらう。その際、被験者を2つのパターンに分ける
- 「あとどのぐらいで終わるか」という仕事の終わりを見せるグループ
- 仕事がいつ終わるのか分からないグループ
被験者のパフォーマンスを比べた結果、グループ1の「あとどのぐらいで仕事が終わるのか」を教えてもらったグループの方が 速度と精度の点でレベルが高く、疲労感も少なかった
【今日のクエスト】仕事に取りかかる前にタスクを分解しよう
取りかかる前に、作業の手順を紙に書き出してみましょう。
【獲得経験値】
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