- 過去にとらわれず斬新なアイデアを出すには?
- 自分が考えたサービスのネーミングを考えたい
- オリジナルのキャラクターに名前をつけたい
今回は斬新なアイデアを出すためにはどうすればいいの~というお話です。
「無意識思考」でひらめきが得られる
脳内の「無意識の自分」に任せよう
斬新なひらめきを得たいときには「無意識思考」を活用するといいです。
「無意識思考」とはその名の通り意識していない思考のこと。人間の脳とは不思議なもので、「今、自分は~について考えている」という意識がなくても、情報の処理をしているんですね。
例えば、フランスの数学者であるアンリ・ポアンカレも無意識思考を活用していました。ポアンカレさんは証明問題を解こうと15日間机に向かっていました。しかし解決策は見つからず。ある日ポアンカレさんは普段は飲まないブラックコーヒーを飲んだところベッドに入っても眠れなくなってしまったのです。すると今までには沸いてこなかったアイデアが浮かんで解決の糸口になったんだとか。
体験的にもベッドに入って眠ろうとしたときや風呂に入っているときなどに新しいアイデアが浮かぶことってありますよね。
これは意識的に考えていたテーマについて、考えることを止めたあとでも脳が水面下で情報を処理しているからなのです。言わば脳のなかの無意識の自分がバトンタッチして考えてくれているわけです。
無意識の自分は斬新なアイデアを出すのが得意
「無意識の自分に考えてもらおう」なんて言うと怪しい感じがしますが、無意識思考の有効性は科学的にも示唆されています。
ある研究(※)では、無意識思考を活用すると新しいアイデアが出やすいぞ!という結果になっています。
介入:新しいパスタの名前を考えて!
被験者に「新しいパスタの名前を思いつく限り上げる」という課題を行わせる。 その際、具体例としてアルファベットの 「I」で終わるパスタの名前を五つ紹介した。
被験者は三つのグループに分けられた。
- 一分間でパスタの名前を思いつく限り挙げてもらう(=直観で決める)
- 3分間じっくり考えた後、1分間で思いつく限りあげてもらう(=熟考して決める)
- まったく関係ない課題に3分間取り組んだ後、1分間で思いつく限りあげてもらう(=無意識思考で決める)
結果:オリジナルのアイデアが多かった!
- 被験者があげたパスタの名前がどれだけ多かったかを比較したところ、無意識思考を活用したグループのアイデア数がもっとも多かった
- なお、無意識思考のグループは事前の具体例に影響されにくかった(=「I」以外で始まるパスタ名が多かった)
- それに対して直観や熟考で取り組んで被験者は事前の具体例に影響された(=「I」で始まるパスタ名が多かった)
つまり、無意識思考を活用すると、過去のアイデアに影響を受けにくくオリジナルのアイデアを出しやすくなるのです。
【実践】意識的に無意識を活用しよう
テーマを設定→テーマから離れる
で、無意識思考をどうやって働かせるかと言うと、本来のテーマとはまったく関係ない作業に取り組むってだけです。
- 自分がひらめきたいテーマを設定する(例:新しいサービスのネーミングを考えたい、自分が考えたオリジナルのキャラを命名したい…などなど)
- まったく関係ない作業を挟む(例:散歩をする、音楽を聴く…など)
- もう一度テーマに戻ってひらめきを得る
というのが理想の流れ。ポイントとしては、関係ない作業に取り組んでいるときは本来のテーマについて考えることを完全に止める必要があるという点。なぜなら、考えた途端それは無意識ではなくなってしまうからです。テーマを設定したあとは脳のなかの無意識の自分に「あとは任せたぞ」と任せるつもりでやってみましょう。
例えば、僕の場合ブログを書くときにも無意識思考を活用しています。ブログを書くときには一度に全部書いてしまうのではなく、記事のテーマと目次だけ決めたら放っておくようにしています。時間を空けてもう一度書き始めると、面白い喩えが浮かんだり、いいフレーズが浮かんだりします。
挟み込む課題は頭を使わない程度の作業なら何でもOK。
例えば、家事をする・音楽を聴く・編み物をする、瞑想をする…などなど。体を動かすことによって発想力が高まるという研究もあるので、「行き詰まった時には散歩をする」という習慣をつけてみてもいいかも。
【今日のクエスト】自分が考えるテーマを設定しよう
☑️自分が考えたいテーマを明確に設定した(例:オリジナルキャラのネーミングを考える!)
☑️関係ない作業を挟み込んだ
【獲得経験値】
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