- ノートをわかりやすくまとめているはずなのに内容を覚えることが苦手
- 印象的に記憶に残せるノートをとりたい
今回は、ノートをとる時にはとにかく情報量を増やすことを意識した方がいいぜ~というお話です。
ノートは分かりやすさよりも「量」
ノートをとるときにはシンプルに分かりやすくまとめることより、量を増やすことを意識した方がよさそうです。
実際、ニュージーランドのオタゴ大学が行った研究ではノートの量が期末テストの成績を決定づけていたぜ~という結果が出ています。
実験の介入
381件のノートを調査。ノートの構成・ノートの量・ノートをとった学生の授業の出席など複数の要素で調べた。
実験の結果
その後期末テストの成績と比較したところ、ノートの量が多い人ほど成績が高い傾向がみられた
実験の考察
理由としては、たくさんの情報を書き残すことによって記憶のフックが増えるからだと考えられます。
例えば、歴史の人物に関してその人の顔を資料集で見てから「おじいちゃんに似ているな」といったコメントを書き残しておくとします。テストの時に思い出す時に「この人はおじいちゃん似の人で、確かこんな政策をしていた気がするなあ」と記憶のフックをたどりながら思い出すことができます。
単に「コメントをたくさん残せ!」と言われても途方に暮れると思うので、
キャッチコピーで感情を表現する
また、「驚いた!」「よくわからないな…」と言った自分の感想もコメントしておくのがおすすめ。なぜなら感情は記憶に役に立つからです。
長期記憶に欠かせないのは、繰り返すことと感情です。何度も復習して繰り返す情報は脳が「大事なの情報なのだ」と判断し長期記憶を作ってくれます。それに加え、驚きや恐怖といった強く感情を動かされたことに関しても「大事なものだ」と判断し記憶に定着しやすくなります。
例えば、
…という内容を学んだとします。「すごい!まさに土木職人だ」などとコメントしておくと、グッと覚えやすくなります。また、アウトプットするときにも自分の言葉で説明できるようになるので、教科書の知識が血肉となりやすいでしょう。例えば、ビーバーはまさに土木職人なんだよ。「何でかって言うとね…」と説明できます。
メタファーで秀逸なコメントを残す
コメントのバリエーションとしてはメタファー(喩え)を使うのもおすすめです。つまり「まるで~~みたいだな」と他の何かに喩えるのです。具体例を出しましょう。
…といった内容をメタファーにしてみましょう。僕だったら、「小集団に分かれて異性にアピールする」という点から、「まるで学生の修学旅行だ」とコメントしてみます。アウトプットするときにも「ジャコウウシの繁殖行動は、人間で言うところの修学旅行みたいなもんなんだよ。小さい班に分かれて異性にアピールするイベントなんだよね」と説明できます。
【今日のクエスト】ノートを取りながらコメントを残そう
↑完成図。これはパーソナリティの心理学で使われる「開放性」という性格についてまとめたノートです。ノート1枚を2つのスペースに分けて、左側はノートを普通に書くスペース・右側はコメントを書くスペースとして分けて使うといいでしょう。
ステップ1:ノートを分割しよう
ノートエリアとコメントエリアの2つに分けます。
ステップ2:内容をまとめよう
ノートエリアに学んだ内容をまとめていきます。例えば…
想像性
芸術性
情動性
知性
精神的自由主義
冒険心
の6つがある
ステップ3:ノートを取りながら気づいたことはコメントエリアに書き残そう
(単語だけ書くなど、もっと雑な感じで全然OK)
【獲得経験値】
☑️コメントエリアを使ったノート術を実践した
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