この記事はこんな方にオススメ
- 職場にイライラする人がいて、毎回気分が悪くなる
- よくさほど重要じゃないことを指摘されて揚げ足を取られた気分になる
- 理不尽なことで叱られる
今回は、イラっとした時には「捉え直し」を行うといいぜ~というお話です。
「きっと何か嫌なことがあったんだろうな~」
「捉え直し」と言うのは、怒りを表している人に対して、「奥さんと喧嘩したんだろうか」「何か嫌なことがあったんだろうか?」といった想像を膨らませるテクニックです。
理不尽に叱られると、普通なら「自分のことが嫌いなのだろうか」「自分に嫌がらせしているのだろうか」とネガティブな空想を膨らませてしまいます。そこで相手の怒りを捉え直すことによってネガティブな感情に引っ張られないで済むことができます。
根拠となる研究
実際に、スタンフォード大学のらの研究では捉え直しによってネガティブな感情に強くなったことがわかっています。
See what you think: reappraisal modulates behavioral and neural responses to social stimuli - PubMed
The social environment requires people to quickly form contextually appropriate social evaluations. Models of social cognition suggest that this ability depends...
実験の介入
被験者に様々な表情の写真を見せて、被験者の気分の変化を観察する。その際、被験者を3つのパターンに分けて比較する
- 普通の表情の写真を見せる
- 怒っている表情の写真を見せる
- 怒っている表情の写真を見せた上で捉え直しを行う
実験の結果
- 怒っている表情の写真を見たグループ2においてグループ1と比べてネガティブな感情が強くなった
- しかし、捉え直しを行ったグループ3はグループ1と同様気持ちが落ち込むことがなかった
実験の考察
捉え直しによってネガティブな気分になることを防げる理由は、想像力を膨らませることによって冷静な立場を保つことができるからだと考えられます。
怒りをぶつけられると、こちらもついつい頭に血が昇ってしまいますが、そこで「きっとこの人は今日何か嫌なことがあったんだろう」と捉え直せば、冷静な思考を取り戻すことができるでしょう。
【今日のクエスト】捉え直しのバリエーションを作ろう
ステップ1:捉え直しをシミュレーションしてみよう
相手が自分に対して怒りを示してきた時、その状況を捉え直すテクニックをいくつか持っておきましょう。
最近は奥さんとうまくいっていないのかもなぁ。それとも子供さんが反抗期なんだろうか
すぐにカッとなってしまう人だな。おそらくこの人はビッグファイブ性格理論でいうところの「誠実性」が低く、「神経症傾向」が高いのだろう。
この人はすごく短気だなぁ。それもそのはずだ。この人はいつもお昼ご飯がカップラーメンだし、ビタミンやミネラルが足りていないだろう。脳内で気分を安定させる神経伝達物質が行き届いていなくて、イライラしてしまうんだろうなぁ
ステップ2:行動のトリガーをつくろう
理不尽に叱られてイラッとしたときは
→相手を観察して怒っている別の原因を考えてみる
【獲得経験値】
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