この記事はこんな方にオススメ
- 暗記が苦手
- 復習するときに何度も同じところを忘れて何周もすることになる
今回は、どうしても暗記できないものは 意味付けすることで 覚えやすくなるぜ~というお話です
意味不明な図形さえも「意味づけ」で覚えやすくする
覚えようとしているものにこじつけでもいいので意味づけすることによって単純な情報も覚えやすくなります。
根拠となる研究
実際、1932年に行われた図形を覚えてもらう実験では人間の脳は意味に基づいて記憶をするようにできていると示唆されています。
APA PsycNet
介入
- 被験者に特に意味のない図形(※画像真ん中のような図形)を大量に見せる
- あるグループには「瓶」「三日月」「メガネ」など の図形を提示し、別のグループでは「あぶみ」「文字のC」「ダンベル」などの命名で提示した。
- その後、被験者に見せられた図形を思い出して描いてもらう
ロジ
つまり、意味のない図形を示すときに各グループで別々の意味付けをしたわけです。そんで思い出すときにどんな風に図形を思い出すかな?って記憶のされ方を見たわけですね。
結果
- 結果、同じ図形でも「メガネ」と示された被験者はよりメガネらしい図形を描き、「ダンベル」と示された被験者はよりバンベルらしい図形を描いた(※画像の一番下)…など各々それっぽい図形を再生した
ロジ
例えば、瓶にはもともとなかった蓋のような部分まで描いていますし、メガネは真ん中の棒がまっすぐだったのに曲線になってよりメガネっぽくなっていますね。つまり、人間は無意識のうちに そのままの形で覚えるのではなく 意味付けをして覚えているということが判明したのです。
考察
意味のないものを覚えるときにも意味づけして覚えたがるという脳の性質を利用すると記憶作業がしやすくなるかもしれません。
具体的には、単純記憶をするときにそのまま覚えるのではなく、「その理由は何なのだろう?」と調べてみることが重要です。検索してリサーチするのは時間がかかるかもしれませんが、何度も同じ暗記 作業に煩わされるよりもよっぽど 効率的です。
【今日の課題】覚えられないものはググって情報を増やそう!
ステップ1:覚えるのが大変だなぁという状況に直面する
例:英語で以下の例文を覚える。そのまま丸暗記するのは大変だなぁ
- The plant grew very quickly.:その植物はとても早く育った
- It is better for children to grow up in the countryside.:子どもは田舎で育った方が良い
悩ましいのは、片方は「grow」でもう片方は「grow up」となっている点。
ステップ2:覚えるヒントになりそうな情報をググる
例:「grow」と「grow up」という2つのフレーズの違いについて調べてみる
- growの場合はgrow upとは違い、人以外にも植物や髪の毛、人数、サイズが大きくなる場合など様々な場面で使う
- grow upの場合は「子供から大人に成長すること」という意味となる
ステップ3:ノートなどに情報を加筆して覚え直す
調べた内容はノートに加筆しておくといいでしょう。
【獲得経験値】
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