- テキストの知識を体系的に覚えたい
- 箇条書きで覚えられない知識を効率的に覚えるには?
- 具体的なマインドマップのアプリや使い方を知りたい
今回は、知識を階層化するだけで覚えやすくなるぜ~というお話です。
単体の知識ではなく階層構造でとらえる
知識を箇条書きで覚えていくよりも、階層化された状態で覚えておくと記憶が楽になります。
突然ですが、以下の鉱物の名前を覚えてみましょう。
前者は単に羅列されているだけ。後者では、鉱物には石と金属の2つのカテゴリがあり、さらに石は石材と宝石の2つのカテゴリがあり…というように階層化されています。おそらく後者の方が覚えやすいと感じるのではないでしょうか。実はこれ、心理学者のバウアーによって行われた実験なのですが、実際に鉱物の名前を階層構造で覚えると覚えやすくなったという結果が出ています。
1969年にスタンフォード大学の研究で心理学者のバウアーによって行われた実験
介入
- プラチナアルミニウム銅…といった鉱物のリストだけを渡して覚えてもらうグループ
- 鉱物の階層構造を示した図を渡して覚えてもらうグループ
結果
階層構造を見せられたグループ2の方がより鉱物の名前を覚えることができた
考察
面白いのはグループにの方が、「どれが石材」だの「どれが宝石」だのと情報量が増えているにもかかわらず覚えやすくなったという点です。理由としては、羅列されたたくさんの知識をカテゴリごとに分けることによって覚えやすくなったのだと思われます。16個の項目を覚えるのは大変ですが、3~5個を覚えるのは頑張れますよね。
階層構造を示された被験者はおそらく、
- 鉱物には、石と金属の2種がある
- より細かく分けると石材・宝石・貴金属・普通の金属・合金の5つがある
- 石材には花崗岩・大理石・石灰石の3つがある
- …
…という思考プロセスのもと記憶したのでしょう。これなら一度に覚える項目は最大でも5つ程度で済みます。つまり、知識を階層構造にすることによって楽に覚えやすくなるのです。
【今日のクエスト】Mindlyで覚えやすくノートを取ろう!
階層化を楽に行うには、「マインドマップ」というツールを使うといいでしょう。
ステップ1:マインドマップのアプリをダウンロード
僕が知識の暗記や理解に役に立っているのは「Mindly」というアプリです。
Mindly
ステップ2:真ん中にノートのテーマ。その中に要素を入力
↑これが最初の画面(1層目)。真ん中にテーマとなる「産業革命の時代」と打ち込み、要素として「イギリスで産業革命が起きた理由」「産業革命とは」「革命の影響」という3つを入れてみました。
ステップ3:要素のなかにさらに子要素を入れていく
↑1層目の「イギリスで産業革命が起きた理由」をタップすると、今度は2層目の画面に。子要素として「人手が多かった」「元手が多かった」という2つを入力。
ステップ4:必要に応じて詳細の内容を入力
Mindlyのいいところはキーワードだけでなく、文章も管理しやすいところ。要素をダブルタップすると↑の画面になります。詳細欄には詳しい情報を書き込みやすい。キーワードだけでは忘れてしまいそうなところは詳細欄で補強しましょう。
ステップ5:自由に要素を増やしていく
↑今度は1層目の「産業革命とは」をタップした場合の2層目画面。子要素として「綿織物業から始まった」→「糸を紡ぐための紡績機の発明」→「蒸気機関の発明」の3つを入力。
要素のなかに、「まずこれが起こって次にこうなって…」という流れがある場合、
- 一番最初の要素の色を変えておく
- 最初の要素から時計回りに時系列順に並べる
…といったルールを決めておくと復習しやすい。
↑さらに子要素のなかにも要素(孫要素?)をつくって3層目にしてもよいでしょう。
↑Mindlyでは一応作ったマインドマップの全体像を確認することもできます。このように見ると産業革命の内容が分かりやすく体系的にまとまっていますね。なお、アプリへの文字の入力は音声入力でやると効率がいいです。
【獲得経験値】
【関連アプリ】
他のマインドマップアプリでは「iThoughts」↓なども使いやすいです。いくつか模索してみるのもいいでしょう。
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