「集中力」より「幸福力」!?お金を稼いで幸せになるより先に幸せになってから稼ぐ方が合理的

陰キャのためのメンタルアップコース
この記事はこんな方にオススメ

お金持ちになりたい。

幸せになりたい

仕事で成功するために能力を発揮したい

今回は「お金をたくさん稼ぎたい!」「仕事で結果を出したい!」という方に「だったら『幸福力』を高めたら?」というお話をします。

 

「お金さえあれば幸せになれる」は半分正解・半分間違い

年収800万も年収1億でも幸福度は一緒

プリンストン大学の研究によると、お金が増えることによって幸福度が高まるのは年収が7万5000ドルまでだそうです。

日本円にすると年収800円ぐらいまでは年収の増加に伴って幸福度が上がるのですが、800万のボーダーを過ぎると幸福度は横ばいになります。

 

つまり、年収300万円よりは年収800万円の人のほうが幸せなのですが、年収800万円の人と年収1億の人を比べてもそこまで幸福度は変わらないということです。

ですから、少なくともお金だけで人生の幸せが決まるわけではないのです。

 

「お金を稼いだら幸せ」ではなく「幸せになってからお金を稼ぐ」

幸福度が高い人の方が、自制心・集中力・創造性など様々な能力を発揮しやすくなることが分かっています。

つまり幸福は一種の能力であり、「幸福力」とでも呼ぶべきでしょう。

 

「幸福力」が高い人は先延ばししない

人間は不安や恐怖を感じると自制心が発揮できなくなることが分かっています。これは「恐怖管理」という心理効果です。

 

例えば、お金のことで悩んでいる人がストレス解消のために買い物でお金を使いすぎてしまう…などはその典型と言えます。

幸福度を高めることで物事をポジティブに考えられるようになると不安や悩みは減ります。不安や悩みが減ると自制心を発揮できるようになり目標達成率が高くなるというわけです。

 

別の研究でも幸福度が高い人の方が創造性や生産性が高いと言われています。

つまり、幸福力は人生を成功に導くための万能スキルです。幸せになるために歯を食い縛って頑張るのではなく、先に幸せになれば自然と仕事も上手くいくのです。

 

幸福度を高める3つの科学的メソッド

今回は幸福度を高めるメソッドを3つほど紹介します。

  1. フロー体験
  2. 親切
  3. 性格の強みを活かす

 

フローを体験

フロー」とは目の前の作業に没頭している状態のことをさします。いわば目の前のことが楽しくて仕方がない状態にです。

 

日常的にフローを体験することで幸福度を高めることができるのです。ちなみに、ある研究ではフローは趣味よりも仕事の中で体験することの方が多いと報告されています。

 

フローに入るためのステップ

フローに入るためのステップは、

  1. 強い感情を感じる
  2. 一気にリラックスする
  3. 目標を明確に設定する(難易度をちょうどよく)
  4. ルーティンをつくる
  5. 努力が報われるシステムをつくる

 

例えば、

仕事に入る前に、ホラー動画を見る(強い感情)→瞑想をする(一気にリラックスする→)→タイマーを設定して時間制限でどれだけ進むか計測する(目標設定)という一定のルーティンをこなすようにしてみましょう。

ルーティンをつくること自体にもフローに入りやすくする効果があるので、集中したいときはいつも同じ儀式を行うことがポイントです。

 

目標を達成できたら自分が嬉しいご褒美を設定しておきましょう。例えば、「2時間で執筆を5000文字できたら昼ごはんが一品追加」などです。

 

フローが生まれやすい環境

フローに入るためにはルーティンだけではなく、周りの環境も大切です。

  • 静寂な場所よりも少し雑音がある場所
  • 誘惑がない場所

一日の終わりの脳が疲れている状態よりも朝イチで頭がスッキリしている状態のほうがフローに入りやすいです。ただ体内時計のタイプにもよるので自分に最適な時間帯を見つけましょう。

 

また、ある研究によると完全に静かな場所よりも、ちょっとした雑音がある場所のほうが集中力を発揮しやすいことが分かっています。

自宅で作業するよりもカフェや図書館などに行くことをオススメします。外にいけば自宅のようにテレビやスマホの誘惑がなくなり、作業に集中することができます。

 

僕の場合はマックにパソコンを持っていって記事を書くことが多いです。マックのWi-Fiは1時間しか使えないので勝手に時間制限が設けられ、集中力を発揮しやすくなります。

 

親切をする

親切をすることによって親切をした本人の幸福度が高まると言われています。

 

他人に親切をしたときに、なんとも言えない充実感を感じたことはありませんか?あの状態をランナーズハイならぬ、「ヘルパーズ・ハイ」と言います。

「親切をしろなんて、またそんな綺麗事を」と思うかもしれませんが、幸福度という能力を鍛えるためと思って納得してください。

 

また、人のためにお金を使うことは自分のためにお金を使うことよりも幸福度アップに期待ができるということも分かっています。

 

別にボランティアやチャリティをしろとまでは言いません。僕だったら、自分が読みたい本を見つけたときに、「これを読んでブログで紹介したら救われる人がいるかもしれない」という意識で買うようにしています。

もちろん、プレゼントを送るなどでも構いませんが、まずは「みんなのためになるかな」という意識を持つことから始めてみましょう。

 

性格の強みを知る

ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン博士の研究によると、生活や仕事の中に自分の性格の強みを活かすことができれば幸福度が高まることが分かっています。

 

強みを診断するには「VIAテスト(ビアテスト)」という診断ツールがオススメです。

Personality Test, Personality Assessment: VIA Survey

VIAテストでは、「向学心・スピリチュアリティ・好奇心・知的柔軟性・誠実さ・創造性・忍耐力・思慮深さ・公平さ・勇敢さ・親切心・大局観・ユーモア・社会的知性・希望・熱意・慎み深さ・自律心・寛容さ・審美眼・チームワーク・リーダーシップ・愛情・感謝」という24項目で診断されます。

 

それぞれの強みの概要について見ていきましょう。

創造性

芸術的なことやそれ以外でもそれまでのやり方にとらわれず創意工夫することができる。何か新しくてオリジナルなことを考えることができる

誠実さ

嘘をつかず本当のことを語る。地に足がついている。約束を守り自分の感情や行動に責任を持つ

熱意

感情や情熱を持って人生を冒険のように生きる。物事を中途半端にしたり、いい加減なまま終わらせたりしない。活動的で生き生きと生活する

 

全体を見渡す能力・大局観

物事の全体像や将来性を見通すことができる。色々な意見を取り入れて皆が納得できるような答えを導き出す。適切なアドバイスをすることができる

愛情

人と仲良くするのが好き。他人を思いやったり共感しあったりする関係を大切にする

対人関係力・社会的知性

相手のことにしろ自分のことにしろ感情や考え方をよく理解して上手に振る舞うことができる。色々なタイプの人と付き合うことができる。

 

思いやり・親切

人に親切をする。他の人を助けたり面倒を見たりする。人に善いことをするのを楽しんでいる

リーダーシップ

自分のグループが目標を達成することができるように導くことができる。 メンバーが仲良くできるように助ける。メンバーのためになることをしたり、引っ張ったりすることが得意。

自制心

自分の感情や行動、食欲などをコントロールすることができる。ルールやマナーを守ることができる。自分の気持ちをコントロールすることができる

慎み深さ・謙虚さ

能力を見せびらかしたり自慢したりしない。みんなからすごいと思われたいと思わない。自分が特別であると思い込んだりしない

美的センス・審美眼

自然、芸術、学問、日常生活のなかで美しい部分や他よりも優れている部分を見い出すことができる。素晴らしさを認めることができる

ユーモア

笑いや遊び心を大切にする。人を笑わせたい面白いことを考えたりするのが得意。色々な場面で明るい部分を見つけ出そうとする

見えない力を信じる・スピリチュアリティ

自分がとても広い世界の中で生きていると実感することができる。高い目標や意義に対しての信念を持っている

感謝する心

ポジティブな物事に目を向けることができ、感謝の心を忘れない。相手に感謝の気持ちを表すことができる。 小さなことでも「ありがとう」が言える

希望

明るい未来を思い描くことができる。 未来が良いものになると信じ、一生懸命 続けることによって自分の望みが叶うと信じている

思慮深さ

注意深く選択する。失敗したり危険な目にあったりしないように事を運ぶ。後で後悔しそうなことを言ったりしない。目先のことに飛びつかずじっくりと考えることができる

広い心・寛容さ

間違った人や失敗した人を許すことができる。やり直すチャンスを与える。他人に仕返しをしようとせず、過ぎたことを水に流すことができる

チームワーク

グループの中でメンバーとしてうまくやっていくことができる。グループのために自分がやるべきことを見つけることができる

 

公平さ

みんなに平等に接することができる。 全ての人にチャンスを与える。個人的な感情で他の人に偏った判断をしたりしない

勇敢さ

恐怖を感じることや難しいことがあっても、ひるまずに立ち向かう。人から反対されても 正しいと思うことを言動に移す。同じ意見の人がいなくても自分を信じて突き進む 

忍耐力

始めたことを必ず最後までやり遂げる。困難なことがあっても粘り強く進み続けることができる。課題をやり遂げる事に喜びを感じる

柔らかい頭・知的柔軟性

 すぐに決めつけず、あらゆる角度から物事を考えて答えを出す。感情に流されず、冷静に結論を出すことができる。間違っていると思ったらそれまでの考え方もを改めることができる

学ぶ意欲・向学心

もっとたくさんの知識や能力を身につけようとする。自分が知っている事をもっと詳しく知ろうとする何か新しいことを学ぶとワクワクする。

好奇心

あらゆること、あらゆる経験を興味深いと感じる。新しいことを発見するのが好き。積極的に情報を集めようとする

 

自分の強みの活かし方を考える

強みが診断できたら結果を見てみましょう。

VIAテストでは自分の強みとなる特性が上から順に診断されます。

例えば、僕の場合だったら「向学心・スピリチュアリティ・好奇心・知的柔軟性・誠実さ・創造性・忍耐力・思慮深さ・公平さ・勇敢さ・親切心・大局観・ユーモア・社会的知性・希望・熱意・慎み深さ・自律心・寛容さ・審美眼・チームワーク・リーダーシップ・愛情・感謝」

という順番でした。この場合「向学心」が最も僕の一番の強みで、感謝は最下位です。

 

自分の強みが分かったところで、強みをさらに深めるワークに取り組んでみてください。

あなたの強みは?具体的にどのように活かせるか?

例:向学心。本を読んで知識を深めることにやりがいを感じる。

強みが活きたと思う体験は?

例:「へぇ~」と思うようなことを知ったときに充実した気分になる。スラスラ説明できるようになって知識を習得できたなと感じるときし幸せを感じる。

どんなふうに人の役に立つことができるか?

例:勉強嫌いな人に学ぶことの楽しさを教えることができる。

例えば、「恐竜」について深く勉強して他の学問と絡めて解説することができたら、子どもにも勉強好きになってもらえるかも。

そんな強みを何かに例えてみたり、キャッチコピーにするとどうか?

例:「知識で遊ぶ」。難しいことをユーモアを交えながら人に教えることができたらいいと思う。

 

【今日のクエスト】自分の強みを診断して活かし方を考えよう

VIAテストで自分の強みを診断してみましょう。20分程度かかりますが、一生役立ちます。

Personality Test, Personality Assessment: VIA Survey

【獲得経験値】

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