- 神経質で人の行動や言動にイラつきやすい
- 頭に来た時に自分のメンタルをコントロールする術を身につけたい
- 暴飲暴食などのストレス解消に走らないために逐一ストレスを溜めないようにしたい
今回は、ストレスを溜めないようにするには小さなリラックス法を発動しまくるといいぜ~というお話です
ストレスを溜め込まない「小回復」
「ストレス解消」と言うと、たまってしまったストレスを一気に発散するというイメージがあります。例えば、
- 週末に夜更かしして好きなドラマを見る
- 暴飲暴食する
- やけ酒する
…といった行動をとれば、1週間分のストレスはチャラになるかもしれません。しかし、そうした体に負荷をかけるようなストレス解消法はあまり勧められるものではないでしょう。むしろ、「時間を無駄にしてしまった」という自責の念に駆られてしまうこともありますよね。
そこで実践して欲しいのが、イライラを感じた時にすぐに「小さなリラックス法」を改善し中和するテクニックです。ここでは「小回復」と名付けましょう。
例えば、リラックスした体勢をとる、呼吸を整える…といった小回復の手段をいくつか持っておくといいでしょう。
実際に、ドイツのポツダム大学のバーバラ・クラーエによると、イライラを感じた時にすぐにリラックス感をぶつけることで緩和されるということが示されています。
介入
79人の被験者を集めて、被験者に挑発的なことを言って怒りを感じさせた。被験者を2つのグループに分けて比較。
- 椅子に背筋を伸ばして座ってもらうグループ
- リクライニングの椅子でゆったりと座ってもらうグループ
結果
リクライニングの椅子でリラックスしたグループ2はリラックス感が高まり、イライラ感が消えていった
考察
小さなリラックスできる行動をとることでイライラを改善できる理由としては、人間は相反する2つの感情を同時に抱えることはできないからだと考えられます。
なお、研究ではリクライニングの椅子でリラックスした体勢をとるという小回復を実践しています、
ですが、体を動かす・読書する…といった自分がリラックスできるルーティンなら同じように効果があるのではないかと思われます。イラッと来た時に都合よくリクライニングソファーがない場合は、別の小回復を試してみるといいでしょう。
【今日のクエスト】小さなリラックス法をリストアップしておこう
ステップ1:自分がリラックスできるルーティンを羅列しておく
目標は50個ぐらいピックアップすることです。
例:
- 深呼吸する
- 日記を書く
- 体を動かす
- ボールで遊ぶ
- 観葉植物に水をやる
- 緑を見る
- お笑いの動画を見る
- 音楽を聴く
- 好きな香水やアロマオイルの匂いを嗅ぐ
- 自分の過去の思い出について回想する
- コーヒーを飲む
- ゲームで遊ぶ
- 紙に落書きをする
- ペットと遊ぶ
- 口角を上げる
- 空想をする
- コーヒー豆の香りを嗅ぐ
- 休みの日の予定を組む
- 見たいアニメをリストアップする
- チョコを食べる
- フルーツを食べる
- 部屋の掃除をする
- その場でスクワットをする
- 小説を読む
- メモをする
- アニメの空想をする
- アイデアテーマについて考える
- パソコンをカタカタする
- 筋トレする
- 砂時計を見つめる、
- 炎を見つめる、
- 月を見る
- ネットでキャラクターのイラストを眺める
ステップ2:自分が不快な気分になってしまうケースを羅列しておく
例:
- パソコンの動作が重くてイライラする
- 仕事をしている時に周りから急かされてイライラする
- 図書館で集中しているのにスタッフに声をかけられてイライラする
- 就職活動で面接の前に不安になる
- 明日やらなければならないことが多すぎて頭が混乱してしまう
ステップ3:行動のトリガーを作る
ステップ2でピックアップしたストレスなシチュエーションに対して、ステップ1で挙げた小回復をぶつけるシミュレーションをしてみましょう。
例:
- 職場で不必要なことを言われて余計なお世話だと思った時→妄想の中で楽しいことを考える
- 明日やらなければならないことが多すぎて頭が混乱してしまう→無理に全てをこなそうとせずとりあえず散歩に出かける
攻略ポイント:幅広いストレスに対策を立てておく
シチュエーションによって、活用できる小回復は制限がかかります。
例えば、職場にいてストレスを感じた時には「お笑いの動画を見る」といったストレス解消法は使いにくそうです。「とりあえず笑う」「休日の予定を立てる」「妄想をする」といった小回復を実践しましょう。
それに対して、一人で家にいてなんとなく将来のことを悲観し不安になったというシチュエーションでは、「日記を書く」「好きなテレビ番組を見る」…といったルーティンを実践することができます。
このように、リラックスルーティンをたくさんピックアップすることによって対策の幅も広がってくるのです。
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