今回は、しょうもないんだけど、面白い研究をご紹介します。
上司の長い話を聞いたり、退屈な講義を受けないといけないときってありますよね。
そんなときには集中すればしようとするほど、眠くなってしまうものです。
眠くなってしまうのは脳内で「ノルアドレナリン」という神経伝達物質が不足しているか、過剰にあるかのどちらかです。
ノルアドレナリンは注意力を維持するために必要です。注意を向ける対象が難しすぎるとノルアドレナリンが過剰に分泌されて眠くなってしまいます。もしくは内容が簡単すぎてもノルアドレナリンが出てこないので眠くなってしまいます。
では、退屈なときにはどうするのが正解でしょうか?イギリスの心理学者によるユニークな実験↓が参考になります。
イギリスの心理学者ジャッキー・アンドレイドによる実験。退屈な話を聞くときにはいたずら書きをしている方が集中力を保てることを実証。
テープに録音された会話の再生し、被験者に対して「しばらく退屈な会話に耳を傾けてください。でも内容は一切覚えなくて結構です」と伝えた。
その際、被験者を2つのパターンに分けて比較した
- 音声を聞きながらいたずら書きをするように伝えたグループ
- 何も伝えなかったグループ(対照群)
その後、実験者は被験者に謝って、「本当は会話の内容を 思い出してもらいたかったんです 。会話に出てきた人名や地名などをできるだけあげて下さい」と頼んだ。
その結果、いたずら書きをしていたグループ1の方が、していなかった対照群のグループよりも、より多くの情報を思い出すことができた。
つまり、退屈なときには眠気に耐えながら一生懸命聞こうとするより、いたずら書きをしながら聞いた方がよく覚えられるのです。
理由としては、少なくとも覚醒している状態を保つことができるからでしょう。手を動かすことで脳が完全に退屈してしまうのを防ぎ、白昼夢に耽ることなく注意力を持続させることができます。
ですので、退屈な話を聞かなければいけないときには、メモしているフリをして落書きしておきましょう(笑)
ちなみに人間はウトウトして意識が朦朧としているときは、普段よりも発想力が高まります。眠気を我慢しながら落書きしていたらぶっ飛んだアイデアが見つかるかもしれません。
【今日のクエスト】話の最中に落書きしているのがバレたら、「この方が集中できるんですよ」と反論しよう
【獲得経験値】
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