「生まれつきの天才」を信じている奴は、サンタ信じているのと同じレベルだった件

クリエイティブな働き方コース

自分には才能がないから…

そう思い込んで挫折してきた物事はありませんか?物事を始めたときに周りよりも特別優れているわけではないなら、「努力しても無駄だ」と思ってしまう気持ちはよく分かります。

しかし、自分に「生まれつきの才能」がないことを嘆くのは愚かなことです。今回は「生まれつきの天才」などファンタジーだと思え!というお話です。

この世に天才など存在しないことを理解していただいた上で、努力の大切さを知ってほしいと思います。

 

「生まれながらの天才」を信じてる奴は、サンタ信じてるのと同レベル

天才という言葉は一般的によく使われます。自分よりも優れている人のことを「天才」と呼ぶことはよくありますよね。

しかし、純粋に称賛の意味で使われているとは限りません。多くの場合は、「この人は天才だから、自分とは違う」という遠回しの自虐です。

 

自分が何も努力していないことを棚に上げて、努力している人を「天才」という言葉で片付けるのは今日で止めにしませんか?本当に努力している人からすると鬱陶しいからです。

 

では、本当に生まれながらの天才はいないのでしょうか?一般的に天才だと認知されている人たちのバックグラウンドを探っていきましょう。

「6歳で作曲」は大嘘!?モーツァルトの天才伝説

モーツァルトに関する伝説 によると、モーツァルトが作曲を始めたのは6歳の頃で、8歳で最初の交響曲を書いたとされています。しかし、この伝説は間違いの可能性が高いことが示されています。

 

モーツァルトには熱心な父親であり、自信も作曲をしていた「レオポルト」がおり、モーツァルトが幼い時から作曲能力を高めようと指導をしていたと考えられています。6歳で書いたとされるモーツァルトの初期の作品は、実際にはレオポルトの筆跡で書かれているのです。(レオポルトによると息子の作品を清書しただけ という言い分ですが(笑))

今の時代でも、子供の作文のゴーストライターをする親がいますが、それと同じようなものですね。

 

モーツァルト本人による初の本格的な楽曲と間違いなく言えるものは15歳から16歳の頃に書かれたとされるものです。父レオポルトのもとで、真剣に練習を始めてから10年が経過した頃と思われます。まぁ10代で作曲するのも十分すごいのですが、決して「天賦の才」などではなかったのです。ただ努力をした。それだけです。

 

高跳びを始めて2日で優勝!?ドナルド・トーマスの伝説

走り高跳びのドナルド・トーマスを紹介しましょう。ドナルド・トーマスはバスケットボールチームの2軍メンバーとして、ミズーリ州のリンデンウッド大学のチームに所属していました。

ある日陸上競技をしている友人と遊びで高跳びに挑戦したところ、6フィート6インチをバスケットボールシューズのまま楽々と飛び越えたと言います。友人はトーマスを陸上コーチのところに引っ張って行って二日後に開催される競技会に出場させました。競技会でもバスケットボールシューズのまま出場し、222 CM を跳んで優勝したというまるで漫画やドラマの世界のような人物です。

 

まさに生まれながらの天才のようなイメージを抱きがちです。しかし、トーマスの伝説には種があります。

実際には、トーマスは以前にも高跳び自体の訓練は積んでいたことはわかっています。大学以前に高跳び競技に参加したことがあり、高校時代には あまりパッとしない記録を残したことがあるそうです。

また、トーマスはバスケ選手として、ダンクシュートにおいて素晴らしい跳躍力を発揮していたこともポイントです。ゴールから4.6メートル離れたフリースローレーンから飛び立ちダンクシュートを決めるという荒業もやってのけています。ダンクシュートに関しては相当の訓練を積んでいたことが伺えます。

つまりトーマスは基本的な高跳びの訓練を受けている上で、バスケットボールのダンクシュートで養った跳躍力が発揮されたことが高跳び選手として活躍する決め手になったわけです。要するにこれもまた天賦の才ではなく、努力です。

 

ドラマ「ATARU」で有名「サヴァン症候群」の能力も努力の賜物

サヴァン症候群と呼ばれる症状を持つ人たちも魔法のような能力を持っています。 例えば楽器演奏に優れ何千という曲を記憶している人、初めて聞いた曲も即座に覚えてしまう人、 芸術活動に優れ 繊細な作品を書く人 、頭の中で大きな数字の掛け算ができてしまう人…などなど。

そのなかでも特殊なのが「カレンダー計算」が瞬時に出来てしまう人です。 例えば、「2577年10月12日は何曜日か?」という質問に対して瞬時に計算ができる人もいます。

 

サヴァン症候群の人は精神的に何らかの症状を抱えており、知能テストの成績が極端に低い人や自閉症で他人とのコミュニケーションができない人などがいます。できることはずば抜けてできていて、できないことはまったくできない。この極端な能力値は天才感を醸し出しています。

しかし、サヴァン症候群のこうした才能も、ある意味では訓練の賜物であります。というのも、自閉症の症状を持つ子どもたちの傾向として、物事の細部へのこだわりが極端に強く反復行動を繰り返す習慣があることが分かっています。

例えば、カレンダー計算が瞬時にできる人は、「日付中毒」と言ってもいいぐらい日付に対してこだわりを持っています。(初対面の人にまずは誕生日を聞く・独り言で日付をつぶやく・14種類の年間カレンダーを全て暗記している…など)

聞かれた日付から曜日をはじき出す時にはまず年に注目し、14種類のカレンダーのどれに当てはまるかを最初に考え、記憶の中のカレンダーを頼りに曜日を確定しているのです。つまり膨大なデータを記憶しているから、カレンダー計算もできるのです。決して生まれながらにしてできるわけではなく、努力(というか「こだわり」)の賜物です。

 

 

 

さて、「天才」というのがファンタジーだと言うことが分かっていただけましたか?あなたの周りにいる「天才(だと思われている人)」は、今回紹介した人たちに比べると、大したことがないことは明らかです。つまり、その人達も決して天才などではなく、周りよりも努力しているというだけです。

 

「才能」が有利なのは最初だけ!?チェスプレイヤーの能力とIQは関係なし

天才がいないなんて嘘だ!みんなができないことを軽々やっている人だっているじゃないか!」と反論してくる人もいるでしょう。

確かに同じ条件なのに、能力に差がつくことはあります。例えば、サッカーを始めたタイミングが同じなのに、自分より上達がはやい子がいるみたいな例ですね。しかし、物事を始めたときについてしまう差は大した差ではありません。努力をやめなければ追いつきますし、努力を増やせば追い抜けます。

 

もったいないのは、物事を始めた初期段階で自分が劣っているからといって、「自分には才能がないから」といって諦めてしまうことです。

 

例としてIQについて見てみましょう。IQは遺伝で決まってしまう生まれつきの能力です。しかし、知的分野においてIQ の高さが有利に働くのは初期段階だけという風に言われています。

例えばチェスプレイヤーを目指そうとした場合 、IQ テストのスコアは ゲームを始めた初期段階に影響します。 IQ が高い人ほどルールを理解するのが速く、戦略の立て方実行が得意です。 これは iIQの要素の一つでもある抽象的思考能力 が発揮されているからです。

しかし、一定レベル以上のチェスプレイヤーになろうと思えば、IQの高さはチェスプレイヤーとしての能力と関連性がなくなってきます。

実際に本物のチェスプレイヤーを目指すなら 、膨大な駒の配置や戦略などを記憶し自在に引き出すことが必要になるからです。ようするによりゲームの腕を磨いて「チェスオタク」になっている人ほど有利になるのです。

 

「才能がないから成功できない」の正体は、自分の思い込みに過ぎない

「生まれつきの能力がすべてを決める」という考え方をしていると、何かに挑戦してすぐに才能に出せなかった場合、「自分には向いていない」というふうにあきらめることになってしまいます。

 

この考え方自体が成功できない原因です。

「自分には無理だ」という風に決めつけて練習することを怠るので 、周りの人に抜かされていって本当に無理になってしまいます。(このことを「自己充足的予言」と言います)

 

逆に「生まれつきの能力なんて最初ちょっと有利なだけ」と考えていれば、努力をし続けることができ、実際に成功することができます。

 

【今日のクエスト】(特になし)

今日のクエストは特にありません。読んでいただけただけで結構です。

  • 「天才」なんていない
  • 生まれつきの才能がなくても努力をやめなければ大きく離されることはない

という2点についてよく覚えておいてください。

 

【獲得経験値】

コメント

ららららら

あららららら

あああかかかささ

 

popupだよ。

tigerだよ。