- 自分の外見がコンプレックスで、見た目を気にしすぎてしまう
- 堂々と人と関わることができない
- 1日のなかで髪型やメイクを直す機会が多い
「外見チェック」を減らせば2週間で外見のコンプレックスが改善!
見た目にとらわれなくなれば幸福度がアップする!
現代人は自分の外見をチェックする機会が増えつつあります。というのも、洗顔や歯磨き、髪型のチェックといった生活に必要な外見チェック以外にも、写真の自撮りやInstagramなどのSNSの閲覧といった機会が増えているからです。
しかし、頻繁な外見チェックはコンプレックスを刺激し幸福度が下がる原因にもなり得ます。
そこで外見チェックの習慣を減らしてみましょう。鏡を何度も見る習慣を改めるだけで見た目を気にしすぎる傾向を改善することができます。
フロリダ大学などが行った研究では、外見チェックを減らすことで幸福度が上昇することが示しされています。
被験者
外見への心配が高まっている84人の女子大生
介入
- 意識的に外見チェックを減らす介入を行い、自己申告に基づく幸福度がどう変化するかを調べた
- また、外見を撮影される課題に対してどのように反応が変化したか調べた
被験者の2つのグループに分け、片方のグループには2週間の間「意識的に外見チェックを減らして下さい」と指示。
なお、この研究において外見チェックとは以下のような行動を指しています。
- 友人に今日の服装が似合っているかと確認する
- 自分の体の嫌いなところをファッションで隠す
- 自分の見た目を人と比べて喜ぶ(もしくは落ち込む)
- 頻繁にメイクや髪型を治す
介入の前・介入の期間中・介入後・介入のさらに2週間後(追跡調査)の計4度のタイミングで幸福度を問う自己報告のテストを実施。
また、介入後には様々な角度から写真を撮ってその反応を調べる課題も行ってもらった
結果
- 2週間後と追跡調査後において、外見チェックを減らした介入グループのみ幸福度の上昇が見られた
- 具体的には、社会不安・身体醜形障害の症状・身体の不満の傾向が低くなっていた
- また、写真を撮る課題では外見チェックを減らしたグループにおいて反応性が低下していた
考察
つまり、頻繁な外見チェックを減らすことで外見に関するコンプレックスが改善したのです。外見チェックを減らせば自分の外見に対して、いい意味で無頓着になると言えるでしょう。
というのも、研究では被験者の外見をさまざまな角度から写真で撮るという課題が行われしましたが、2週間外見チェックを減らしたグループにおいては反応性が低かったからです。
自分の体への不満だけでなく社会不安が改善しているのもポイントです。理由としては、外見を気にしないことがメンタルの健康にもつながるからでしょう。例えば、外見にコンプレックスのある人は人と話す時にも「変だと思われていないだろうか…」と不安を感じてしまうかもしれませんよね。
ようするに、頻繁に鏡を見ている人やファッションや髪型で自分のコンプレックスを隠そうとしている人は、もう少し自分の外見のことを忘れてみたほうがよさそうです。
イケメン・美女でもダメなの?
「外見をチェックすると周りと比べて凹んでしまうのでメンタルによくないですよ~」という話でしたが、ここで湧いてくるのが「イケメンや美女ならどうなの?」という疑問です。
筆者の考察になりますが、容姿が端麗であっても外見チェックはメンタルによくないと思います。
なぜなら、顔というのは絶対的な基準がないからです。外見の好みは人それぞれで「パッチリ二重が好き」という方もいるでしょうし、「切れ長の目がカッコいい!」という方もいるでしょう。
ですから、周りから見てイケメン・美女であったとしても自分の外見と人の外見を比べて、「あんな鼻に生まれたかった…」「あの人みたいな目がよかった」と落ち込んでしまう場合もあると思います。
筆者自身はイケメンになったことがないので分かりませんが、実際容姿が優れている方でも外見のコンプレックスを持っている方はいるのではないかと思います。
変えられないもので悩むのは無駄だ!
そもそも絶対的な基準がないのですから、「自分の外見でも素敵だと思う人はいるだろう」と受け止めておくのがいいでしょう。
例えば、外見に関しても「カチッとした服装が好き」という方もいれば、「ちょっと服装が崩れている男子に萌える!」という方もいます。
万人受けする外見は定かではないのですから、悩むだけ無駄と言えるでしょう。
【今日のクエスト】外見をチェックする機会を減らそう
ステップ1:鏡やガラスなどの場所を把握しよう
まずは鏡や反射する窓ガラスなどがある場所を把握しておきましょう。事前に対策をしておくことで無意識に自分の姿を確認する癖を直すことができます。
例:
洗面台・コンタクトをつける手鏡・クローゼットの横にある全身鏡・車のミラー・会社のトイレの鏡・出かけた先の施設の鏡・スマホやタブレットのスクリーン…など
ステップ2:鏡を使う作業を減らしてみよう
必要以上に鏡が家にある場合、鏡自体の数を減らしてみましょう。また、必要以上に鏡をチェックする行動も減らしてみましょう。
例:
- コンタクトを入れる→鏡を使わなくてもギリいける
- 歯磨き→丁寧に磨くためには使った方がいいが、口元だけが映る小さなものに変えてみる
- 家を出るときに全身鏡でチェックする→寝ぐせを直したり顔を洗ったりするときに一回だけ見て家を出るときには見ないようにする
- 自撮りをする→旅行の記念や思い出として残す以外は極力控えるようにする
- 自分の投稿したSNSのチェック→ SNSのチェック自体を減らしてみる
- スマホの画面に自分の顔が映る→顔が反射しないノングレア加工のフィルムに変える
- 外出先でスマホの内カメラを使って髪型をチェックする→朝にしっかりセットしたらそれ以降は確認しないと決めておく
自分の生活を振り返ってみると思ったよりも自分の外見をチェックしている機会が多いと気付くはずです。外見チェックの頻度を今行っている回数の半分ぐらいの回数に減らすことを目標にしてみましょう
ステップ3:習慣のレシピを作ろう!
【獲得経験値】
【関連知識】
外見チェックの制限とともにデジタルデバイスの制限に挑戦してみるのもありです。というのも、デジタルデバイスを使ってしまうと画面の反射で自分の姿が見えやすくなってしまうからです。
例えば、Switchでゲームしているときやスマホで動画を見ているとき、画面に反射した自分を見て「自分って二重がキレイじゃないな…」とか「鼻の穴が大きいな…」みたいに凹んでしまうことって意外とありませんかね?
↑デジタル断食のやり方とツールを紹介。
↑SNSの制限でうつ症状が軽減することを解説。確かにユーチューバーやインスタグラマーは容姿が華やかな人も多いですから、自分と比べて落ち込んでしまうことはありますよね。落ち込むぐらいなら最初から見ないのが吉。
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