この記事はこんな方にオススメ
- 法律で「お酒は20歳になってからと」決まっているけどどうしてなの?
- 友達や親戚にお酒を勧められたときどう断ればいいの?
- お酒を飲まないと「真面目だね~」とバカにされた
今回は、20歳になる前に調子に乗ってお酒を飲むと脳が縮むぜ~というお話です。
未成年飲酒で海馬が縮む!
「お酒は20歳になってから」がルールです。しかし、多くの人は未成年がお酒を飲むと具体的にどんなデメリットがあるのか意外と分かっていません。そのため、お酒を飲まない人を「真面目だね」とバカにしたり、「大丈夫大丈夫!」と言って人に勧めがちです。
そこで今回はお酒の科学的に分かっているデメリットを学んでおきましょう。「ルールで決まっている」ではなく、きちんと危険性を把握した上でお酒を断れるようになるためです。
実は未成年がお酒を飲むと脳が縮み記憶力がダウンしてしまうのです。
根拠となる研究
2000年に発表されたピッツバーグ大学メディカルセンターの研究によると、20歳未満の飲酒は脳細胞が縮んでしまうリスクがあると言われています。
Hippocampal volume in adolescent-onset alcohol use disorders - PubMed
In the mature brain, chronic alcohol use disorders are associated with graded global brain dysmorphology. Although the etiology, neuropsychological consequences...
観察
12人の未成年のアルコール使用障害患者と24人の健常者で脳の海馬の容積を比較した結果、未成年のアルコール使用障害患者の海馬は健常者に比べて小さくなっていた
考察
海馬は記憶を司る脳の領域です。未成年がお酒を飲むと海馬が小さくなり、記憶力が低下してしまうと言えるでしょう。
理由としては、20歳未満の脳はまだ発展途上だからです。人間の脳は生後6歳までに、大人の大きさの90%から95%になります。脳の細胞の成長のピークは11歳から12歳頃ですが、20歳前後までは成長がじわじわ続いているのです。
変化しやすい脳だからこそアルコールの悪影響を受けやすいと言えるでしょう。
最新の研究だと、お酒を少量でも飲むと死亡率が上がるので飲まないほど健康にいいと言われています。また、成人であってもアルコールによって脳の神経細胞は多かれ少なかれ障害を受けます。
20歳になったからといって通過儀礼で飲む必要は特にないと言えるでしょう。
コメント