- 会社・作曲した音楽・ブログ…など創ったコンテンツに名前をつけたい
- ネーミングセンスには自信がない
- コンテンツをつくりたいけど具体的なコンセプトが決まっていない
今回はネーミングする時に使える科学的な知識と実践法を紹介します。
面白いと感じさせる4つの要素
人間が面白いと感じる単語には法則性があります。法則性を知っておくことによって、ネーミングセンスがない人でもイケてるネーミングを考えることができるのです。
シンガポール国立大学(National University of Singapore)による研究では、人間がおもしろいと感じる単語には語感の良さ・単語の組み合わせの意外性・下品なニュアンス・人間の体に関係するといった四つの要素があるということがわかっています。
研究では被験者に対して様々な単語の組み合わせを見てもらい、その面白さを評価させた。その結果…
- 「ばらまき陰嚢」「ペニスイタチ」(これらは実際には英語)といった人間の体に関するフレーズが入っていたり単語の組み合わせが意外だったり下品なニュアンスが含まれていると面白いと評価された
- また「パンジーパンティ」「ノームボーン」など前後の五感が重なる単語も面白いと評価された
確かにコンテンツの名前やアニメの名前ゲームのタイトルなどでもこの法則性に当てはまるものが面白いと感じます。
【今日のクエスト】コンテンツを命名しよう
ステップ1:紙を用意しよう
その辺の紙でOKです。ネーミングのアイデアを書き出していきましょう。
ステップ2:まずはコンテンツを表すキーワードをあげてみる
まず最初に自分のコンテンツを表すキーワードを考えてみましょう。
例えば、モンスターを育成するゲームのタイトルを名付けるなら、
…などといったキーワードが当てはまるでしょう。
このブログの場合なら、「自分の能力値をゲーム感覚で鍛えていく科学的な手法を実践する」というのがコンセプトなので…
…といったワードをチョイスしてみました。
ステップ3:「類義語辞典」を活用してキーワードを広げる
最初のキーワードは100個ぐらいリストアップするつもりで思いつくものをどんどん書いていきましょう。自分の頭の中だけで思いつかなくなったら「類義語辞典シソーラス」を活用しましょう。
例えば、「鍛える」という単語で検索してみると…
…といった新しいキーワードに広げる事が出来ます。自分では思いつかなかった別の言い回しを探せるのでネーミングに役立ちます。
ステップ4:キーワードと方向性が異なるワードを探す
自分のコンセプトを表すキーワードを広げることができたら、次に意外性のある組み合わせを考えてみましょう。
意外性のある単語を組み合わせるためには、自分のキーワードが表すコンセプトと離れた概念を考えてみましょう。
例えば、「ウマ娘」は「娘」という「可愛らしい」「女の子らしい」というイメージを持ったキーワードに対して、「野生的」なイメージの「馬」と言う キーワードの組み合わせが面白いですよね。
このブログの場合は、「科学」というキーワードが出ていたので、それとは反対の概念である
…といったキーワードをピックアップしました。
アイデアが浮かんできたら、いい悪いは一旦置いておいて書き込んでおきましょう。
「鍛える」というコンセプトのキーワードに対して、「怠ける」というワードで広げてみても良さそうです。「怠ける」をシソーラスを検索すると
ステップ5:キーワードと 韻を踏む言葉を見つけてみる
意外性のある組み合わせでなかなか思いつかない場合は、次の戦略を使ってみましょう。ステップ2~3でピックアップした最初のキーワードと韻を踏むようなゴロがいいワードを探してみるのです。
↑こちらのサイトは語呂がいい単語を見つけることに役立ちます。検索の仕方は
- 母音で完全一致検索
- 母音で前方一致検索
- 母音で後方一致検索
- カナで前方一致検索
- カナで後方一致検索
…での5つがあります。「前方一致検索」と「後方一致検索」は聞き慣れないかもしれませんが、やり方を簡単に図にするとこんな感じ。↓
例えば、最初のキーワードで「メンタル」を挙げていて、メンタルの「タル」で韻を踏む単語を見つけたいなぁと思ったとしましょう。
検索欄に「タル」と入れて、「カナで前方一致検索」を選択してから検索すると…
「たる木」「タルト」「タルタロス」のように頭に「タル」がつくワードを探せます。
対して、検索欄に「タル」と入れて、「カナで後方一致検索」を選択してから検索すると…
「センチメンタル」「クリスタル」「リサイタル」「渡る」などお尻に「タル」がつくワードを探せます。
また、「母音で後方検索」「母音で全方検索」にすると、「タル」だけではなく、タルと同じ母音「a-u」をすべて検索できます。
- 「タル」と母音で前方一致→「会う」「かす」「サクラ」「サムライ」「パクり」…など。
- 「タル」と母音で後方一致→「会う」「かす」「クリスマス」「オリジナル」「感覚」…など。
攻略ポイント:思いついたら検索してみよう!
意外と大事なのが思いついたネーミングを検索してみて、既存のものがないかを確認することです。
例えば、僕は「メンタル」というキーワードを軸に、一致検索を使って韻を踏むような単語を探していたところ、「イケメン」という単語に出会いました。
「『イケメンタル』っていいじゃん!心を鍛えて内面をイケメンにしていくってコンセプトもいいし!来たコレ!」と思ったのですが、検索してみるとすでに「イケメンタル」というバラエティ番組があるようで…
せっかくなら他にはないオリジナルのネーミングを創りたいですよね。ですからいいネーミングを思いついたら愛着が芽生える前に検索して、既存のものがないことを確認しましょう。すでに使われているとガックリしますが、考え続ければまたいいワードに出会えます。
攻略ポイント:行き詰まったら持ち越そう
自分を愛を注ぐコンテンツを表すネーミングですから、納得するまで考えたいですよね。
「いくつか候補が出てきたんだけど、ピンと来ない」と思ったら、一度考えるのを止めてみるのも大事です。
というのも、休憩を入れたときに新しいワードがフッと思いつくこともあるからです。これまで試行錯誤してピックアップした様々なワードが頭に何となく残っている状態で一度休むことによって頭のなかが整理され、新しいアイデアが降りてくるのです。
【獲得経験値】
☑️自分のコンテンツを表すキーワードを10個挙げてみた
☑️キーワードと離れた言葉を10個挙げてみた
☑️キーワードと韻を踏む単語を10個挙げてみた
☑️ワードを組み合わせてネーミングのアイデアを5個出した
探究力アップ!
【関連記事】
ネーミングするときには考え続けるのではなく、合間を置くといいぜ~という話をしています。↓

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