- 試験で緊張してしまって本来の力が出せない…
- 面接やスピーキングテストで本番をイメージして学習したい
- 具体的な勉強方法やツールが知りたい
「検索練習」でプレッシャーにも強くなる
「検索練習」を実践することでプレッシャーのかかる場面でも実力を発揮しやすくなります。検索練習とは、見ずに思い出す学習方法のことです。例えば、以下のような勉強法が検索練習に当てはまります。
- 単語カードを使って思い出しながら覚える
- ノートを手で隠しながら内容を思い出す
- 問題集を実際に解いてみる
逆に検索練習と呼べない学習法は以下のようなものです。
- 教科書を見ながらノートにまとめるだけ
- 教科書にアンダーラインを引くだけ
- ノートを見直すだけ
どれもやりがちな勉強法ですが、どのやり方も「見ないで思い出す」要素が欠けているのです。試験本番を想定し、日ごろから思い出す練習をしておくことが本番でのメンタルコントロールにも役立つのです。
2016年のタフス大学が行った研究によると、検索練習によってプレッシャーに強くなったと示されています。
介入
120人の被験者に30個の単語と画像を記憶してもらい、24時間後に確認テストを行う。テストの際、被験者を2つのグループに分けて比較。
- 見直すだけの復習を行うグループ(再学習グループ)
- できるだけ思い出す模擬練習を行うグループ(検索練習グループ)
その後、テストの直前に強いストレスのかかる介入を行う。
「強いストレスのかかる介入」とは、即興でスピーチを行ってもらったり、難しい数学の課題を取り組んでもらったりなどを行いました。プレッシャーによって記憶した情報が飛んでいきそうですが、結果はどうでしょうか?
結果
再学習しただけのグループ1と比べて、検索練習を行ったグループ2では37%高いスコアを出した
考察
つまり、検索練習を行うことによって本番前のプレッシャーに対して強くなり、より良いパフォーマンスをすることができるというわけです。
理由としては、検索練習によって知識を思い出す脳のルートがより強固になるからだと思われます。記憶を司っているのは脳内の「海馬」という領域です。知識を思い出す時には海馬にアクセスする必要があります。検索練習によって海馬への脳内の経路がしっかりとしているほど思い出しやすくなるのです。
【今日のクエスト】本番をイメージしながら「思い出せるか」をチェックする勉強法を取り入れてみよう
普段から見ないで思い出すことを意識した勉強を取り入れてみましょう。
例:
- 単語カードに語彙を書いてスキマ時間を使って覚える
- テキストの内容をノートにとる時には、教科書を見ながらではなくある程度覚えながら書き込んでいく
- 音声入力でノートを取る時には、テキストを頭の中に入れて思い出しながら喋って入力する
【関連知識】
過去の記事でも、検索練習を手軽に実践するアイデアを解説しています。
↑英単語を一番シンプルに覚えるAnkidroidの活用法を徹底解説。長文読解などで単語がわからなくてパニックにならないためにも単語学習は大事。デジタルでスマートに管理して、スキマ時間を見つけては単語学習する習慣をつけておきましょう。
↑AnkiDroidを使った時間制限をつけた学習法を紹介。例えば、スピーチや面接、英語のスピーキングテストでは話す長さも重要になってくるでしょう。AnkiDroidでは一定時間が経つと画面が切り替わる時間制限の機能を利用することができます。
↑紙のノートとAnkiDroidのアプリを使って勉強をクイズ化する方法を紹介。紙のノートの自由さとデジタルの手軽さを両立したノート術で、検索練習もバンバン行うことができます。
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