睡眠の質をもっとも高める室温は何度?

ヘルスポイント
この記事はこんな方にオススメ
  • 睡眠をとるときに室温をどれぐらいに設定するべきなのか迷う
  • エアコンをつけっぱなしでいいの?

 

睡眠の質を高めるベストな室温は18.3度!

睡眠の質を高めるためにエアコンの設定温度を見直してみましょう。

 

根拠となる研究

2011年のノースウェスタン大学の研究によれば、部屋の温度は15.5度から20度に保つと睡眠の質が上がりやすいと示されています。

Temperature as a universal resetting cue for mammalian circadian oscillators - PubMed
Environmental temperature cycles are a universal entraining cue for all circadian systems at the organismal level with the exception of homeothermic vertebrates...

 

また、2017年のハーバード大学らが76万5000人を対象にした研究でも、寝室の温度は18.3°付近に保つのが理想だと示しています。

Nighttime temperature and human sleep loss in a changing climate - PubMed
Human sleep is highly regulated by temperature. Might climate change-through increases in nighttime heat-disrupt sleep in the future? We conduct the inaugural i...
考察

18度付近というと、結構低いと感じるかもしれません。しかし、睡眠のときの室温は少し低いぐらいでちょうどいいのです。

 

理由としては、眠る時には深部体温を下げる必要があるからです。深部体温というのは体の表面の皮膚温とは違い、体の内部の温度のことです。人の体は深部体温の低下と同時に代謝が落ち始め眠気を感じる仕組みになっています。

ちなみに、「冷え性だから18度まで落とすと眠れない」と思う人もできれば室温は上げすぎないでおきたいところです。というのも、そもそも冷え性の人は体の表面の温度が上がりにくい人なのですが、冷え性の人でも深部体温はしっかり下がらないと睡眠の質が上がらないからです。

 

夏場の室温は26度を目安に

さすがに夏場は室温を18度付近まで下げることは難しそうです。夏場の室温の目安は26度と言われています。やはり少し低めの設定にしてひんやりした部屋で眠ることが重要みたいです。

ですので、眠るときの室温は冬は18度、夏場は26度を目安にしてみるといいでしょう。

 

 

エアコンを設定するときの注意点として、室温と設定温度は別ものと考え低めの設定をすることも重要です。

実際に、環境省によると適切な室温の目安は夏で28度、冬で20度とされています。しかし、エアコンの設定温度を28度にしていても、室温はそれ以上の可能性があります。エアコンを28度の設定で「暑くて寝苦しい」と感じたら、迷わず26度ぐらいに設定するべきなのです。

 

【今日のクエスト】室温を見直して眠ってみよう

ステップ1:夏なら26度、冬なら18度前後ぐらいでエアコンを設定しよう

ステップ2:つけっぱなしで寝よう

エアコンの電気代は時間に比例して上がっていくものではありませんので大丈夫です。というのも、エアコンは一度温度が安定してから消費電力が下がっていくからです。睡眠の質を高めるための投資と思ってケチらず使いましょう。

 

ステップ3:様子を見て設定を見直そう

寝ていて寝苦しかったり、逆に寒くて目が覚めてしまったりする場合は、エアコンの設定を調節しましょう。

例:
  • タイマー機能を使って、数時間経ったら切れるように設定する
  • エアコンの風量を「静か」に調節して眠りの邪魔にならないようにする
  • イヤホンやホワイトノイズを使う

 

ちなみに、筆者はエアコンの音がうるさくて眠れないなと思うことがよくあります。エアコンがうるさい場合の対策としては、ホワイトノイズのアプリを使ったり、耳栓やイヤホンをしたりなどが挙げられます。

 

ステップ4:年に1回はエアコンの掃除をしよう

エアコンに汚れがたまると効きが悪くなったり、音がうるさくなったりしていまいます。エアコンの掃除は年に1回のペースでするのが良いとされています。エアコンを本格的に使い始める6月を見越して5月にやるのがおすすめです。

 

 

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