ルテインのサプリメントで「視覚記憶」がアップ!?
頭が良くなるサプリメントは誰もが望んでいる商品です。全般的な知能をサプリメントで高めるのは難しいものの、一部の認知機能(=理解や推論などの知的な能力)はサプリメント摂取だけで高めることができるかもしれません。
2017年のジョージア大学などの研究によると、ルテインのサプリメントによって記憶力や推論力が向上することが示されています。
- 被験者:平均年齢21歳の51人(スクリーニング後)
- 内容:ルテインとゼアキサンチンの摂取が認知機能を改善するかどうかを調べるランダム化二重盲検試験を行った。
方法
被験者をランダムに2つのグループに分けて比較。
- 12ヶ月の間、1日あたり10mgのルテインと2mgのゼアキサンチンが入ったタブレットを飲む(介入グループ37人)
- 12ヶ月の間、同じ量のプラセボを飲む(対照グループ14人)
なお、被験者は1日の中で最も高い脂質を取った食事の後に1つのタブレットを服用するように指導された。
介入の前と、介入期間の4ヶ月ごとに網膜におけるルテイン・ゼアキサンチンの濃度と認知機能を測定した。認知機能においては以下の七つの指標で評価した。
結果
- 対照グループと比べて、サプリメントを摂取したグループにおいて網膜のルテイン・ゼアキサンチンの濃度が増加した。
- また、対照グループと比べて、タブレットを飲んだグループでは、血清中のルテイン・ゼアキサンチンが上昇していた
- プラセボのグループに比べて、サプリを飲んだグループは視覚記憶がアップしていた
- また、二つのグループに関係なく網膜のルテイン・ゼアキサンチンの濃度が改善していた被験者だけを抽出したところ、視覚記憶だけでなく複合注意と推論能力もアップしていた
要約・考察
研究を要約すると、ルテイン・ゼアキサンチンのサプリメントの摂取には以下のようなメリットがあるようです。
- 網膜におけるルテイン・ゼアキサンチンの濃度が高まる(=より目が健康になる)
- 目で見た情報を記憶する能力(視覚記憶)がアップする
- 網膜のルテイン・ゼアキサンチンの濃度が高くなっていた人は、一度に複数の情報を処理する能力(複合注意)や、論理的な推論力もアップする
サプリメントの摂取によって上昇が見られた認知機能についての概要を解説しておきましょう。
- 視覚記憶(Visual Memory):目で見た情報や画像などの視覚刺激を記憶したり、思い出したりする
- 複合注意(Complex attention):一度に複数のことに注意を払ったり、何集中するべきかを選択したりする
- 論理的推論(Reasoning):抽象的な情報を推論したり理解したりする
視覚記憶は目で見た情報を記憶する能力です。物体や図形の形だけでなく、ドラマのワンシーンや人の顔などさまざまな目で見る情報を記憶するのに役立ちます。具体的には、数学で図形の問題を解いたり、絵を描いたりするときなどさまざまな場面で役立ちます。
複合注意は一度に複数の情報処理する能力です。例えば、専門書を読む時にははじめて聞く用語の意味を理解しつつ、その用語が含まれている文脈を理解するといった同時並行の頭の使いかたが求められるでしょう。
論理的推論は論理的に答えを導き出す能力です。「AだからBが起こる、AとCは似た状況である。では、Cが起きている時にもBが起きるのでは?」というように筋道立てて物事を考えるときに活用します。
視覚記憶も複合注意も論理的推論も仕事や勉強でフル活用する能力です。サプリメントによってこれらの能力をアップさせることができるのはなかなか興味深いです。
【実践】ルテインのサプリメントを探してみよう
研究で用いられたサプリメントは1日あたり10mgのルテインと2mgのゼアキサンチンが含まれていました。ですので、なるべくこの割合に近い商品を探して行くと良いでしょう。また、ルテインだけが入っているサプリメントよりも、ルテインとゼアキサンチンが両方入っているサプリメントを選ぶと良いでしょう。
Doctor’s Best ルテイン20mg
例えばこちら↑のサプリメントなら、一回分(一日あたり)20mgのルテインと1mgのゼアキサンチンが含まれます。
【獲得経験値】
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