聴くだけでは効果なし?リスニングを上達させる絶対条件とは?

探究力
この記事はこんな方にオススメ
  • リスニングの勉強をどうやってやったらいいか分からない
  • リスニングの音声だけ聞いて勉強した気になっている

今回は、暗記アプリを応用してリスニングを攻略しようぜ~というお話です。

 

「何度も聴く」よりも「発音できるようにする」

リスニングで音声を聞き取るには、自身が発音できるのが絶対条件です

というのも、発音できない単語は音声として聞いても理解することができないからです。

根拠となる研究

fMRIを使った研究でも、発音ができることとリスニングができることは密接に関わっているという結果が示されています。

Listening to speech activates motor areas involved in speech production - Nature Neuroscience
To examine the role of motor areas in speech perception, we carried out a functional magnetic resonance imaging (fMRI) study in which subjects listened passivel...
実験の介入

英語母国語者 の英国成人に 1音節だけからなる非単語(「pa」などの 意味のない音)を聞いてもらう。 

被験者が音を聞いている時の脳の活動を fmri によって計測した

実験の結果

音を聞き取っている時に関わる聴覚野だけでなく発音に関わる運動前野や運動野も同時に活動していることがわかった

ロジ
ロジ

つまり、音声を 耳から インプットしている時には口には出さないとしても発音に関わる脳の部位が関わっているということです

実験の考察

音を聞いている時にも頭の中では発音しているということは、逆に言えば 発音できない単語は音声として聞いても 理解することができないと言えるかもしれません。

 

つまり、リスニングの効果的な学習法としては 聞きとれないところを自分の言葉で発音できるように練習してみるということが重要になるわけです。

 

【今日のクエスト】AnkiDroidをうまく使ってリスニング音声を何度も聞き込もう

僕が単語の暗記にオススメしているAnkiDroidというアプリですが、リスニングの練習にも使えます。

ステップ1:AnkiDroidのインストール、英語音声の準備をしよう

まずは暗記アプリとして活用するAnkiDroidをインストールしましょう。↓

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://play.google.com/store/apps/details%3Fid%3Dcom.ichi2.anki%26hl%3Dja%26gl%3DUS%26auao%3Dfalse%26referrer%3Dutm_source%253Dgoogle%2526utm_medium%253Dorganic%2526utm_term%253Dankidroid%25E3%2580%2580android%26pcampaignid%3DAPPU_1_FvMGYseFEY-ImAXClJ2QBQ&ved=2ahUKEwjH6NrV6Pj1AhUPBKYKHUJKB1IQ5IQBegQIAxAF&usg=AOvVaw3XxQsoxcmjUtAPn8A6Hrvf
‎AnkiMobile Flashcards
‎AnkiMobile is a mobile companion to Anki, a powerful, intelligent flashcard program that is free, multi-platform, and open-source. Sales of this app support th...

このアプリは音声の録音もできるので、リスニングの復習に最適です。

 

そして教材となる英語の音声も用意しましょう。テキストに付属するアプリやCDなどを再生できる状態に準備してください。

ステップ2:Front画面に音声を追加

※完成図。カードを開いたら音声が開始されるようにしていきます。

 

カードの追加画面→Frontのクリップのボタン→音声の録音

※アンドロイドの画面

音声の録音を押すと録音スタンバイの画面になるので、RECを押して録音を開始します。

 

録音するにはいくつかの方法がありますが、簡単なのはCDプレイヤーの前で直に録音してしまうことです。↓

直でもわりと音質はいいので十分かと。CDではなく英語音声のアプリなどの場合はAnkiDroidを入れたスマホとは別のデバイスがあると便利です。

 

ステップ3:Back画面に答えを書いておく

↑完成図。答え合わせできるように音声の英語を残しておきます。音声入力を使えば、自分で英語を発音することで英語を入力できます。

 

↑リスニングのテキストの写真を撮ってそのまま画像として載せるのもアリ。

AnkiDroidはiPhoneやiPadのアプリもありますが、似たような手順で英語を録音できます。

 

ステップ4:復習をしよう

さて、ここまでで準備ができたので後は復習するだけです。学習の手順はこちら↓

  1. AnkiDroidを開く
  2. 作ったカードを開くと自動で音声が再生される
  3. 音声に合わせて自分も発音してみる
  4. 自分がスラスラ発音できないところがあれば、「もう一度」を押して復習を繰り返す

このように復習すると発音できるまで存分に練習することができます。

 

攻略ポイント:iPhone、iPadなら5秒戻し・5秒送りが可能

音声が長い場合、何度も全体を聞き返すのは大変です。そこで使えるのはiPhone・iPadのAnkiDroidで使える5秒戻し・5秒送りです。(※アンドロイドでもザッと設定を確認してみましたが存在しないようです…)

↑このようにトップバーに音声をコントロールするアクションを表示することができます。音声の「再生」「停止」だけでなく、「+5秒」「ー5秒」のアクションもあります。

音声を再生していて、「今ちょっと聞き取れなかったな」というところは、ー5秒を押すことで繰り返し聴くことができます。

 

トップバーの設定の仕方

「再生」「停止」「+5秒」「ー5秒」はデフォルトの設定ではないので、少々カスタマイズが必要です。

↑まず歯車のマークを選択

歯車→「復習」→「トップバー」の順でタップすると↑の画面になります。

任意のボタンに「オーディオを再生」「オーディオを一時停止」「音声+5秒」「音声ー5秒」を設定しましょう。

 

 

※アンドロイドしか持っていない人は、苦手な部分だけを抜き出してもう一枚カードを作るといいでしょう。(そこだけCDを流すのは大変だと思うので、自分で発音するとGood)

【獲得経験値】

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