今回はプレゼンや発表で、聞き手の好みに合わせて発表するよりも自分の思うように発表した方がいい発表ができることについて解説します。
相手に迎合しない方が説得力は高まる!

…助けてマスター。今度偉い人の前でゲームのプレゼンをしないといけないの…。

おや?ウィスピアは小説家でしたよね。どうしてゲームのプレゼンを?

…なんとなく考えたゲームをコンテストに応募したら書類審査が通っちゃったの。今度プレゼンをしないといけないの。

ほう、多才なんですね。発表は苦手なんですか?

私が得意そうに見える…?社交に苦労してなかったら小説家なんてなってないの。小説家なんてみんなコミュ障の根暗だから。

だいぶ偏見強めですね…。発表ではどんなところが苦手ですか?

…むむ。…相手の反応が気になってしまうところ…。喋っていて「これでいいのかな?」って不安になるの。

なるほど。ウィスピアの場合、相手に自分の考えを発表するときには相手に合わせすぎないことが重要かもしれません。

…?

実は、相手の好みに合わせたプレゼンをしてしまうと評価が下がってしまうことが示されているんです。
2020年にハーバードビジネススクールの研究者らが発表した論文によると、自分を偽らず好きなようにプレゼンする方が説得力が高まることが知られています。

被験者
166人の起業家。
内容
被験者が自分で考えたビジネスプランを投資家にプレゼンするように指示。その際被験者は以下の二つのグループで比較されました。
- 投資家の期待や好みに合わせたプレゼンをしたと自己評価したグループ
- 投資家に合わせず好きなようにプレゼンしたと自己評価したグループ
結果
投資家に迎合したグループよりも、自分を偽らずにプレゼンを行ったグループの方が「説得力がある」「好感を持てる」と評価を受け、プレゼンを勝ち抜く確率が高かった。
考察
好きなように発表した方がいい理由は、自分が伝えたいことに集中した方が発表に集中することできるからです。
たとえば、プレゼンしている最中に「相手の反応が悪いから話す順番を変えようか」などと考えてしまうと、自分のペースが崩れてベストなパフォーマンスを発揮できないでしょう。
これはビジネスプランのプレゼンだけでなく、面接やコンペなどの場でも使える知識です。
たとえば、企業面接においても、「頑張って企業研究して企業に合わせた回答したつもりなのに落とされてしまった」という経験はありませんか?それは相手の機嫌を伺いながら喋ることで、自信がないように見えたり、誠実でないように見えたりしたのが原因かもしれません。
【クエスト】自分の本音と聞き手の希望が重なっているところを探して発表に活かそう!
「本音と迎合」は「メインディッシュと調味料」
本音と迎合のバランスを取りながら、自分が言いたいことを言っていくことが重要です。
「聞き手の評価を気にしすぎない」と言っても、ある程度審査員が求めていることはありますよね。たとえば、「革新性」がテーマのゲームコンテストで、王道すぎるゲームや他のゲームのパロディといったものでは当然通過しないでしょう。そこで考えて欲しいのがメインディッシュと調味料です。
- メインディッシュは自分が一番伝えたい内容
- 調味料は審査員が好みの味付け

…私が応募したのは、勇者や魔法使いでチームを組んで敵と戦うRPGゲームなの。

お!王道ですね。先生も好きですよ。

戦争で死んでしまった勇者や魔法使いの成仏できない幽霊を成仏させると仲間になって、霊界でのクエストに召喚することができるの。

まったく王道ではなかった!勇者や魔法使いは生きてないのですか。(結構とがった企画だな。)

死んでるの。勇者は仲間になるときは骸骨なの。剣と盾はもたせるけど。

もはやスケルトンですね。

…でも、困ったの。私はキャラクターの個性に力を入れてるの。コンテストが求める「革新性」なんて特に考えてなかったの。絶対落選するの。

まぁそう悲観的にならず。自分が表現したいことと、聞き手が求めることのバランスをとってみましょう。
ステップ1:相手が求める条件を箇条書きにしてみよう
例:ゲーム企画(幽霊RPG)の場合
- 求めるテーマは「革新性」
- 従来にない遊び方や設定を評価
- プレイヤーを引き付ける物語性も評価
例:企業面接の場合
- 企業の理念は「信頼」。顧客との信頼関係を大切にしている
ステップ2:自分が情熱を持てるポイントを抽出
ステップ1で、相手が求めていることをなんとなく把握することができました。早速プレゼンのアプローチを考えていきましょう。
まず考えるべきはメインディッシュです。自分の企画についてのこだわりや萌える部分洗い出しましょう。
例:ゲーム企画(幽霊RPG)の場合
- キャラクターの個性作り(背景・口調・行動の一貫性)
- 幽霊キャラの生前エピソードを通じた感情の深掘り
- 仲間にした幽霊との掛け合いによるドラマ
例:企業面接の場合
-
入社後に継続的に学び、スキルを高めていける環境を特に重視
ステップ3:条件と情熱が重なっている部分をピックアップしよう
例:ゲーム企画(幽霊RPG)の場合
→「革新性」✕「キャラの個性」の重なっている部分を掘り下げてみる。
- ゲームシステムの革新性→「育成対象が幽霊」で、仲間にする条件が「成仏させること」
- 個性を活かした革新性→生前の物語がバトル性能やスキルに直結(例:生前が料理人→幽霊化しても料理で仲間を回復)
これで、キャラ重視のウィスピアらしさを残しつつ、「幽霊RPG」としての革新性」を演出できます。
例:企業面接の場合
→「信頼関係」✕「スキルを高める環境」の重なっている部分を掘り下げてみる。
- 「顧客との信頼関係を大切にする」という理念を実現するためには、常に最新の知識や技術を学び、相手に安心感を与えることが欠かせないと考えている
「研修制度を活用し、知識面・人間力の両方を伸ばすことで、お客様との信頼構築に貢献できるよう努力していきたいです。」とアピールしてみましょう。これなら、充実した研修内容に興味を持っているという本音は偽らず、企業理念への共感を示すことができます。
まとめ

相手の反応を気にせず自分が言いたいことを言ってもいいのね。

ええ、少なくとも相手に迎合しすぎると自分が本当に伝えたいことを伝えられず、魅力的な発表ができないのはもったいないですからね。

…ありがと。マスターのおかげで希望が湧いてきたの。

おお!それはよかった。ウィスピアに知識の加護がありますように。

ついでに、本番のプレゼンもマスターにやってほしいの。

そこは自分で頑張って!

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