批判的に情報を吟味して、深めた知識を得たい
今回は、知的謙遜を身につけることによって情報を正しく判断することができるぜ~というお話です。
「知的謙遜」で情報精査力がアップする
「知的謙遜」とは自分が知らないことを自覚する態度のことです。
自分の知識を過信せず、「自分にはまだまだ知らないことがある」という心持ちであることで、新しい知識にオープンになることができます。 気をつけて欲しいのが、自分が全く詳しくないジャンルにおいて知らないことを自覚しているだけではなく、自分が専門としている分野においても「まだまだ知らないことがあるかもしれない」という態度を持つことを示します。
そして、知的謙遜が高い人の方が新しい情報を見聞きした時に正しく精査することができるのです。
実際に、デューク大学の研究では 知的謙遜レベルが高いほど記事の内容を正しく読解できたぜ~という結果が出ています。
実験の介入
被験者たちの知的謙遜のレベルを質問項目で測った上で、「デンタルフロスは必要か」というテーマの記事を読ませた。その結果、知的謙遜レベルが高い人の方が情報を正しく理解し、科学的根拠はあるかに基づいて内容を精査していた
実験の考察
つまり、知的謙遜のレベルが高い人の方が偽の情報に騙されにくく正確な知識を身につけることができるのです。
理由としては、自分の知識量を疑っている人ほど「それっぽい俗説」に騙されずに済むからです。具体例を出してみましょう。
【今日のクエスト】「自分がよく知らないことはないか?」と自問しながら知識を深めよう
ステップ1:自分が深めたい知識を1つピックアップしよう
今回は例として以下のようなケースを想定します↓
ケーススタディ:「睡眠時間は90分単位で設定しよう」はホント?
以下は睡眠関係の知識でよく見る内容です。
なぜなら、眠りが深いノンレム睡眠と眠りが浅いレム睡眠は90分のサイクルで繰り返されるから。90分単位に設定すると、眠りの浅いレム睡眠に差し掛かった段階で起きることができるので、すっきり目が覚める
ステップ2:自分が知らないことを整理
「そもそもノンレム睡眠とレム睡眠って何だっけ?」「90分サイクルというのは本当なのか」
ステップ3:出てきた疑問点をネットや本で調べてみよう
実際に調べてみると、
…といった情報もちらほら上がってきました。つまり、ノンレム・レムのサイクルはきっちり90分というわけではなく幅があるので、どのタイミングでレム睡眠になるかは個人差によるところが大きいそうです。
新しい知識をゲットすることができましたね。
ステップ4:知的謙遜の発揮を自覚しよう
ステップ3で調べても思うような情報が出てこないかもしれません。それでも落ち込む必要はありません。
「調べてもよく分からなかったな」というモヤモヤは、別の本を読むモチベーションになるからです。
すでに十分な知識を持っていると過信せず、「ここがよく分からないんだよな~」と把握できていることこそ、知的謙遜ができ始めた証拠なのです。まずはその感覚を喜びましょう。
ステップ5:次なる疑問を立てる
- 睡眠の前半ではノンレム睡眠が多く、後半になるとレム睡眠が増える」と聞いたが、それはなぜなのか
- であれば、ノンレム・レムがそれぞれ幅があると言っても、やはり大体90分サイクルになるのでは?
- すっきり起きられるタイミングを知る他の手だてはないのか?
…といったように現在分からないポイントをまとめておきましょう。
【獲得経験値】
☑️自分が知っている知識を1つピックアップした
☑️自分がよく知らないポイントは何か?と自問してみた
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