この知識を実践すると…
- 自分が人生における選択でどのようなスタイルを持っているか診断することができる。
- 自分がマキシマイザータイプかサティスファイザータイプか診断することができる
「マキシマイゼーションスケール」で選択への満足度を診断しよう
- インターネットで買い物をして『やはりあっちの商品にすればよかった…』と後悔することがある
- 自分の周りには「こっちにしてよかった!」と現状に満足できる人が多いのでうらやましい
世の中には自分の選択に対して満足できる人と満足できない人がいます。実は、自分の選択の結果に対してどのように考えるかは「マキシマイゼーションスケール」で診断することができます。マキシマイゼーションスケールでは、自分の選択への満足度を2つのタイプに分けて考えています。
- マキシマイザー:完璧主義。いつも最高の結果を求め続けるタイプ。
- サティスファイザー:最高の結果でなくてもある程度の結果で満足できるタイプ。
マキシマイゼーションスケールは2002年に心理学者のバリー・シュワルツ博士によって作成されました。シュワルツ博士の研究によると、マキシマイザーは自分の選択の結果に不満を抱きやすいので、ストレスを受けやすいと言われています。
まずは診断スケールを使って、自分がサティスファイザータイプなのか、マキシマイザータイプなのかを知っておきましょう。なぜなら、自分のチョイスの結果に対してどのような受け取り方をするのかを把握しておくことが重要だからです。マキシマイゼーションスケールはシュワルツ博士によって作成された13項目のスケールがオリジナルです。しかし、今回はより簡易的なスケールを使ってみましょう。
ボストン大学による6項目のマキシマイゼーションスケール(2008年)
https://www.researchgate.net/publication/5140670_A_Short_Form_of_the_Maximization_Scale_Factor_Structure_Reliability_and_Validity_Studies
以下の6つの項目にどれだけ当てはまるか回答してください。
- まったく当てはまらない:1点
- 当てはまらない:2点
- やや当てはまらない:3点
- どちらとも言えない:4点
- まあまあ当てはまる:5点
- 当てはまる:6点
- とても当てはまる:7点
- YouTubeを見ていて、そこそこ面白いと思っているのにもっと面白い動画がないか探してしまう
- 今の仕事に満足していようがいまいが、常に良い職場を探すのは当然だと思う。
- 友達や恋人にあげるプレゼントに悩むことが多い。
- DVDをレンタルする時、自分にとって最高の一本を選ぼうと思い選ぶのに苦労する。
- 何をするときでも、自分に対して最高の基準を定めている。
- 買い物や食事のメニュー、恋人選び、仕事選びなど二番目にいいもので妥協したことは一度もない。
診断手順
- 6つの質問それぞれに1~7点で採点する
- 全て足して合計する
- 6で割って平均点を出す(小数点第二位まで)
平均点が出せたら、以下の基準と比較してみましょう。
- 5.5ポイント以上:高レベルのマキシマイザー。自分の選択の結果に対して妥協できず、たくさんの選択肢で溢れた現代では強いストレスを感じてしまうタイプ。
- 5.4~4.75ポイント:典型的なマキシマイザー。良い選択肢を求めるあまりストレスを感じてしまう。
- 4.74~3.25ポイント:マキシマイザー傾向のあるサティスファイザー。最も一般的なタイプ。選択の結果、起きた自分の感情の変化によって満足度が左右される。
- 3.24 ~2.6ポイント:典型的なサティスファイザー。選択の結果に対して思い悩むことは少ない
- 2.5ポイント以下:高レベルのサティスファイザー。自分の選択に対して満足できるので、ストレスのない人生を送ることができる。全体の1%程度。
自分が高いレベルのマキシマイザーであったとしても、落ち込む必要はありません。自分がマキシマイザーであることを自覚した上で、より満足度の高い選択の仕方を覚えていきましょう。
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