学んだことを頭に定着させるためには定期的にノートを見返したりして復習が大事です。
今回は具体的に書いたノートやマインドマップをどうやって見直していくか?という点にスポットを当てます。
名付けて知識を磨きあげるノートの見直し方です。
知識をより自分のものにすることができ、そこからアイデアを得ることも容易くなるでしょう。
人に説明しているのをイメージして復習する
知識を復習するときには人に説明するつもりでやりましょう。
他人に説明することを意識するだけでも記憶に残りやすくなるということがわかっているからです。2014年ワシントン大学で学生たちを対象に行なった実験を見てみましょう。
- 学生を二つのグループに分ける。
- ①この後にテストがあると思いながら勉強する
- ②この後で他の学生に教えなければならないと思いながら勉強する
- その後二つのグループに確認テストを受けさせたところ、②のグループのほうが内容を正確に思い出す確率が28%高かった
「ノートを見る→一度閉じて→自分の言葉で説明する」という作業を繰り返すと記憶に定着しやすくなります。
ちなみに僕はノートの内容から記事を書くことが多いので、記事を読んでくれる人を想定してから復習するようにしています。分かりやすく説明しようとすると、自分なりの比喩表現や例えも出てきて、より知識を自分のものにすることができます。
頭のなかで議論をする
お次は知識の穴を埋めていくテクニックです。まとめたノートやマインドマップを見ているときには、「なぜ?」と問いかける癖をつけましょう。
自分の頭のなかで2人の人間が議論をしているような風景を思い浮かべるのもいいでしょう。
例えば、
A:この本の主張は「努力は必要ない」というものだった
B:なぜ?
A:努力をすること自体に満足感を覚え、本当に必要な目的を見失うから
B:目的を達成するために努力をするのは悪いことなのか?
A:努力は悪いことではないが、努力が必ず報われるという考え方はおかしい。何でも努力すればなんとかなると思っているのは間違い。自分の目的に対して適切な努力をするのなら問題はない
B:だったらやっぱり努力は必要なんじゃないか?
A:ポイントはわざわざ自分が「努力しているな」と感じるようなことはやらなくてもいいということ。努力を努力と思わないようなものを見つけるべきである。
みたいな感じで、より考えを深めていくことができます。
共通点を探して「チャンク」を作れ!
知識を見返すときには「チャンク」をつくってみましょう。
チャンクとは情報のまとまりのことです。例えば、「トマト・本・信号・水・カードゲーム・恋愛」という単語の羅列をそのまま覚えるのはちょっと苦労しますよね。
そこでチャンク(まとまり)を使ってみます。
- 赤い要素を含むもの:トマト・信号・恋愛
- 机の上に置くもの:本・水・カードゲーム
このようにまとまりを作ると簡単に覚えることができます。
知識を頭にいれるときもバラバラの状態でいれるのではなく、知識と知識を結びつけて覚えると楽です。
例を挙げてみます。
「ある研究では、森の中で授業を行ったところを生徒の集中力が2倍になったことが分かった」
このような知識をノートにまとめたとしましょう。
この知識を他の知識とチャンク化してみます。例えば「以前読んだ本で『集中したいときにはまったく静かなところよりも、ちょっと雑音がするぐらいのところがいい』という話があったな」
このように思い出せれば、「森で集中力がアップ」という知識と「少しの雑音で集中力がアップ」という知識を「集中力を高める環境について」というまとまりで結びつけられます
→自然が多い環境
→静寂な場所よりも少し雑音が聞こえる場所
ようするに、新しく学んだ知識を既存の知識と結びつけて、まとまり(チャンク)を作っていくことが重要です。
【今日のクエスト】復習するときには「説明・議論・チャンク」を意識しよう
【獲得経験値】
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