挫折する人の特徴とは?脳内物質を操るやる気アップ術

最強無敵の忍耐力
根拠となる研究
「資格の勉強・プログラミング・英会話・スポーツ・ダイエット・楽器…など新しいことに挑戦してもすぐに挫折してしまう」

モチベーションの3つのタイプ

僕たちのやる気に関連するホルモンは主に2つあります。ドーパミンとノルアドレナリンです。

  1. ドーパミン:好奇心が沸いているときに分泌される。未知のものに取り組むやる気を沸かせる。分泌されているときは一点集中しやすく気が散りにくい。記憶に残りやすくする効果も。
  2. ノルアドレナリン:嫌な仕事や、大変な仕事に取り組むやる気を沸かせる

ドーパミンは興味があることに一点集中で挑戦する短距離ランナー、ノルアドレナリンは注意を持続させる長距離ランナーみたいなイメージでいいでしょう。

 

やる気を持続させるにはドーパミンとノルアドレナリンの両方を操る必要があります。ドーパミンとノルアドレナリンの働きを考慮したうえで、人間のやる気のタイプを3つに分けて考えてみます。

ノルアドレナリンモチベーション:ストレスフルで集中力も低い

1つ目のやる気のタイプは、ノルアドレナリンだけが出ているモチベーションタイプです。

 

ノルアドレナリンモチベーションのときには好奇心は沸いていないのでドーパミンは出ていませんが、注意力を持続させるためのノルアドレナリンが出ている状態です。

「面白くない仕事だけどやらないといけないからダラダラやっている」っていう感じですね。

 

ノルアドレナリンだけに頼ったモチベーションの保ち方はドーパミンが出ていないため気が散りやすく、膨大なストレスが蓄積してしまうことがデメリットです。

というのも、ノルアドレナリンが出続けるとコルチゾールというホルモンを誘発します。コルチゾールはストレスホルモンと呼ばれるもので、脳の「扁桃体」を活性化させます。

扁桃体とは不安や恐怖などの感情を司る原始的な脳の領域です。扁桃体が活性化しているときには、前頭前野の活性を鈍らせます。前頭前野はより高度な思考を働かせるための領域で集中するときにも必要です。前頭前野が鈍ると集中力も落ちますし、適切な判断ができなくなってしまいます。

ブラック企業とかで「やめた方がいい」と分かっていながらも働き続けてしまうのは、長期の不毛な労働によってノルアドレナリンが出続けてしまうのが原因でしょう。ノルアドレナリンがコルチゾールを誘発し、冷静な思考を奪ってしまうのです。

 

ドーパミンモチベーション:熱しやすく冷めやすい

続いてはドーパミンだけが出ている状態のモチベーションです。好きな仕事をするときや興味のあることを学習する際にはドーパミンが分泌され、好奇心が湧いてきます。

 

ドーパミンは一点に集中させる効果もあるので短期的には没頭することもできます。ただし、モチベーションが続くのは最初だけです。

また、未知のものを学習する際には楽しいだけではなく、大変な場面もあるでしょう。大変なタスクをこなすにノルアドレナリンが分泌され、ノルアドレナリン型のモチベーションに変わってしまい、いずれただの苦行に変わってしまうこともあります。

 

「新しい楽器に挑戦しようと思って買ったはいいものの、だんだん興味を失って挫折してしまった」「新しい勉強を始めようとしたけど、自分が思っているよりも難解でいつの間にか手をつけなくなった」といった挫折パターンは、ドーパミン型のモチベーションから入ったものの減速してしまう典型的なパターンです。

 

学習に最適なモチベーション:「できた!」に注目してやる気を保つ

学習に最適なモチベーションとはドーパミンとノルアドレナリンが両方とも働いているときです。しかし、ドーパミンは長く続きませんし、ノルアドレナリンは使いすぎるとストレスを生む原因になります。

そこでカギとなるのがベータエンドルフィンという物質です。ベータエンドルフィンにはドーパミンの分泌を持続させ、ノルアドレナリンによるコルチゾールの誘発を防ぐ効果があります。つまりベータエンドルフィンを出すことができれば、好奇心ややる気が続きやすくなり、長期的に粘り強く取り組む集中力も得られ、ストレスは小さくなります。まさに学習には最適な状態です。

 

ベータエンドルフィンは快楽物質とも呼ばれており、心地よさを感じたときや達成感を感じたときに分泌されます。

ですから、新しいことを学習する際には達成感に注目することが重要です。勉強にしろ、スポーツにしろ、新しいことに挑戦すると最初はできないことが多いです。しかしそこでできない部分に注目するのではなく、できるようになったことに注目するのです。いきなり完璧を目指そうとする人ほど挫折しやすくなります。

 

 

何かひとつでもやりきった経験を作ろう!

長々と説明してきましたが、結論は1つ。新しいことを学習する際には「できた!」「少しでも成長した!」という部分に着目することが大事ということです。

 

ありきたりな結論かもしれませんが、脳のなかで起こっている様々な反応について理解した上で知っておくことは大事です。いきなり完璧を目指そうとせずに、自分が少しずつ成長するのを楽しんでみてください。

 

 

オススメは何でもいいのでひとつのことを最後まで達成してみることです。

というのも、挫折しやすい人は挫折グセがついてしまっている場合が多いです。スポーツの練習にしろ、ダイエットにしろ、楽器にしろ挫折する経験が多くなるほど、未知のものに挑戦するとき「また自分はだめなのかもしれない」という思考にとらわれやすくなります。

何かひとつでも最後までやりきった経験をしておけば、未知のものに挑戦するときに「いきなりできなくてしょうがない。でも最初よりも成長できた!」と思えるようになりますよ。

 

 

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