今回もVIAテストで診断される強みの活用法を解説します。
予備知識
先に自分の強みをVIAテストで診断しておくといいでしょう。

VIA Character Strengths Survey & Character Reports | VIA Institute
Do you know your character strengths? Once you do, you’ll be empowered to face life’s challenges, work toward goals and feel more fulfilled, personally and prof...
節制の美徳
今回は節制の美徳としてまとめられる強みを紹介します。節制の美徳は悪事や社会的に良くないことを我慢する強みのグループです。節制の美徳には…
- 寛容さ
- 慎み深さ
- 思慮深さ
- 自律心
の3つが挙げられます。VIAテストの診断で出るPDFには「TEMPERANCE」と表記されています。↓
寛容さ
寛容さとは自分が不当なことをされたり 自分を傷つけられたりした時に相手に理解を示すことです。寛容さの強みを持つ人は、人の欠点を受け入れ人間関係のストレスを受け流すことができます。
具体的な使いどころ
- 「あの人の言動はありえない!」と思ったときには多様性のマインドを思い出す
- イラッと来た時には感情的になるのではなく、心のなかで皮肉を一つ言ってから許す
- 緩しの治療モデルを実践する
- 自分がトラウマになっていることを思い浮かべ、そのトラウマのおかげで得たものはあるかと考えてみる。例えば、小学生のときに不当に無視され仲間はずれにされたという経験から、「一人でもなんとかやっていける」というマインドが芽生えたかもしれない
- 暴言を吐く代わりに教養のある悪口を言ってみる
- 自分にも寛容になる。ミスをしまってしまった時には思いやりの言葉をかけてあげる
- 「神の思し召しままに」とつぶやいてみる。想定外のことが起こったとしてもそのおかげで何か得をするかもしれない。 例えば、「バスが遅延してデートに遅れたおかげで彼女の怒った顔が見れたなぁ」とか
- 自分が許せて付き合える人と自分に害を与える人を区別する
- イライラした時には1分間深呼吸をしてみる
慎み深さ
慎み深いさとは、自分の成果を正しく評価しうぬぼれたり見せつけたりしない強みです。慎み深いさの強みを持っている人は、自分の能力を過大評価・過小評価せず、自分の無知を理解して向上心を発揮することができます。
具体的な使いどころ
- 勉強して知識が増えた時には人に向かって説明してみる。説明することで意外と理解できていない部分に気づく
- 人間は自分の知能・身長・運転の上手さなどを平均以上だと根拠なく思い込む習性を理解しておく
- 人間は「自分は周りより優れていると思い込む」「自分の信念に都合が良い情報ばかり求めてしまう」といった認知バイアスを持っていることを知っておく
- 自分が知っていると思っている分野について、より詳しく学んでみる。学べば学ぶほど「自分はまだまだだ」ということに気づく
- 人との会話の中で自分語りをしたくなる自分を自覚し、相手の会話のバトンを渡す
- 自分とは反対の考え方にも耳を傾けるようにする
- 謙虚になりすぎて自分を過小評価したり逆に嫌味になったりしないようにする
思慮深さ
思慮深さとは注意深く慎重に行動を決める強みです。思慮深さの強みを持っている人は、余計なリスクを冒さず、後で後悔するようなことが少ないです。
具体的な使いどころ
- 目標計画を立てた時には、「もしかするとスマホの誘惑に負けるかもしれない」「急に遊びに誘われて邪魔が入るかもしれない」といった事態を予測し対策しておく
- よりリスクが低いビジネスを始める。例えば、コストがかからないネットでのビジネスや、顔を出さなくてもいい動画サービスのビジネス
- 何かを決断する時には「もしも反対の考え方があるとしたらどうだろうか?」と熟考してみる例えば
- 何かを決断する時には、「もしもこの決断が大失敗に終わるとしたらどんな原因があるだろうか?」と考えてみる
- 人の話に騙されず自分に都合のいい解釈をしない 根拠が不明確な情報や サプリメントなどをしっかりと調べてから選ぶ
- 時には準備しすぎず、とりあえず試してみてから考えるのも大事と理解する
- アルコールやたばこ、どんちゃん騒ぎ…などに慎重になる
- 複数の選択肢で悩んだ時には一つの要素ずつ考える。例えば「スタンディングデスクを買いたいけどどれにしよう」と迷ったときには、「値段・自動昇降タイプか・机の広さ・脚の安定感…」といったように1つずつ要素を検証していく
- 判断に迷った時には日を置いて、頭をリセットしてから改めて考えてみる。ただし、決断を先延ばしにしすぎないようにする
- 決断を急かされた時には「一度持ち帰って考えます」と時間をもらう
- 交渉するときには、完璧な証拠を揃えたと思っても「相手がこんな反応してくるのではないか?」と考えて予防策を張る
- コンテンツを作るときには見込みがあるかどうか分からないうちに作り込むのは逆にリスクだと理解する。例えば、YouTubeチャンネルを開設するならコンセプトも決まっていないうちにアイコンやヘッダー画像を作り込むと、後からコンセプトが変わったときに労力が無駄になるかもしれない
自律心
自律心とは、誘惑や食欲などの欲望をコントロールする強みのことです。自律心の強みを持っている人は自分の感情や目先の利益に惑わされず長期的な視点で目標を達成することができます。
具体的な使いどころ
- 食生活を改善する。「甘いものが食べたくなった時には、代わりにお腹が太る健康的なものを食べる」と決めておく
- 毎日瞑想に取り組み、自制心を高める
- 感謝の気持ちを思いだし、報酬遅延耐性を高める
- 日々の自分の行動を記録する。例えば、食べたものの記録、学習の記録など。
- デジタル断食に取り組んでみる。例えばスマホを使う場所を制限し「仕事以外では使わない」と決めてみる
- 注意力をコントロールするために、マインドフルネス・イーティングを実践する。食べる時に一口ずつ味わってから食べる
- もしも誘惑に負けてしまう自分を責めそうになった時には、自分に思いやりを向けることを忘れない
- カッとなって怒りそうになった時には自分はハエになったところを想像し、怒りの感情をやり過ごす
- トラウマ的な体験をしたり思い出したりした時にはテトリスをやって気を紛らわす
- ネガティブな感情は抑制しようとするのではなくて、頭の中に流れてくるのをただじっと見つめてやり過ごす
【今日のクエスト】強みを活用しよう!
ステップ1:自分の強みを把握する

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Do you know your character strengths? Once you do, you’ll be empowered to face life’s challenges, work toward goals and feel more fulfilled, personally and prof...
例えば…「自分は『慎み深さ』が高いんだなぁ」
ステップ2:具体的な使いどころを参考に、自分の強みを活用するアイデアを3つ考えよう
例えば…
- 自分の話題に触れてもらえたら相手にも興味を示す
- 自分が身に付けた知識を子供に分かりやすく説明できるかどうか喋ってみて、本当に理解できているか試す
- 自分が詳しいと思っている分野をより専門的に学ぶ
ステップ3:考えたアイデアを一つでも実践しよう
例えば…
自分語りしすぎず、相手にも話題をパスして耳を傾けた
ステップ4:「自分の強みが発揮できたぞ」と満足感に浸ろう
例えば…
「慎み深さを活用することができたなぁ」
【獲得経験値】
☑️自分の強みを活用するアイデアを3つ考えた
☑️1つでも実践し「強みが活きたなぁ」と浸った
精神力アップ!
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