- 起業や趣味などで自己実現を共有できる仲間が見つかる
- 利益のためだけの人脈づくりではなく、本当に信頼できる人脈をゆるく開拓していくことができる
- 多様な仲間を集めて、「味方キャラ」として知識や経験を借りることができる
人脈という「パーティ」で人生を攻略しよう!
人脈のメリットは自分にないものをほかの人に頼ることができる点です。ほかの人から知識・経験・発想を借りることによってビジネスチャンスに繋げることができます。というのも、ビジネスモデルはひとりの専門知識だけでは叶えられないことが多いです。
分かりやすい例として、ITエンジニアの人が何かアプリを作りたいとしましょう。しかし、プログラミングの知識だけではアプリの枠組みを作ることはできても、肝心の内容を作るには知識が足りないかもしれません。例えば、チェスをプレイできるアプリを作るならチェスに詳しい人が必要ですし、献立アプリを作るなら料理や栄養学に精通している人が必要です。
人脈があることによって、自分の能力とその人の能力を合わせたビジネスモデルを作りやすいのです。
自分の人生をゲームにたとえるとしたら、人脈は冒険に挑む味方キャラを集めた「パーティ(RPGゲームなどのゲーム内でのチームのこと)」です。ゲームでは、味方キャラを充実させることによってより多彩なクエストに挑戦することができます。人生のも同じで様々な人と繋がることによってチャンスを増やすことができるでしょう。
人脈づくりの心がまえ
近しい人ではなく、「属性」が違う人を探そう
ビジネスチャンスを掴むために人脈作りをするならば、近しい人よりも新しい人を探す方がいいです。具体的には以下のような人脈が狙い目です。
- 業種が違う人
- 部署が違う人
- 仕事と関係がないサークル内の人
- 職場であまり話したことがない人
- 疎遠になっている昔の友達
実際に、ある研究では親しい友人に頼るよりも疎遠になっている昔の知人と関わる方が新しい発見を得やすいと示されています。理由としては、同じような経験を積んでいる親しい人よりも全く別の経験をしている人のほうが自分にない発想をもたらしてくれるからです。
ゲームでもパーティを組むときに同じ属性のキャラばかり集めていると、相性が悪い相手に対処できなくなります。人脈づくりでも多様な経験やスキルを持っている人を集める意識を持っておきましょう。例えば、イベントや交流会でも同じ業種の人とのものではなく、異業種交流会などをチョイスするといいです。他にも、起業志望者限定や経営者限定などの交流会もあります。
おしゃべりで顔の広い「レアキャラ」を探す
人とのつながりを増やす具体的な方法としては、以下のようなアクションが挙げられます。
- イベントや交流会でつながりを作る
- 趣味やスポーツのサークルで知り合う
- 職場で友だちを作る
- 疎遠になった昔の知人とのつながりを再開拓する
イベントや交流会ではおしゃべりで顔の広い人を探すように意識してみましょう。なぜなら、手当たり次第に仲良くなろうとすると時間を無駄にしてしまいやすいからです。
顔の広い人を探す時のポイントは、他の人を誘っている人を探すことです。なぜなら、顔の広い人はは他人を食事会やパーティーに誘うのが好きだからです。なので、イベントの会場で会った人に「今日は誰の紹介で来られましたか?」と聞いてみるといいでしょう。何人かに聞いてみて、よく名前が挙がる人が、人とのつながりが多いレアキャラの可能性が高いです。
特につながりが少ない状態から人脈を作ろうとする時には、まず顔の広い人と繋がりを保っておくといいです。理由は二つあります。
1つ目は顔の広い人はそもそもコミュニケーション能力が高いので、多少コミュニケーションが苦手でも仲良くなりやすいからです。
2つ目は顔の広い人は人と人を繋げる能力が高いからです。人脈が広く、その人と繋がることによってその人の知り合いを紹介してもらえるチャンスも増えます。実質、人脈を一気に開拓できるチャンスなのです。
イベントの会場では、周りの目を気にして「自分みたいなのが話しかけても相手にされないのではないか…」などと考える必要はありません。レアキャラを探索するつもりで、どんどん話しかけていきましょう。もしも失敗してしまったときも、「その場限りのことだ」と受け流すつもりで積極的に声をかけていきましょう。
ゆるくつながりを保つなら10日~15日に1回の連絡でOK
問題は人とのつながりを作った後にその関係を維持することです。関係を維持するためには、10日~15日に一回の頻度で連絡をしてみることがおすすめです。
実際に、2008年のアメリカのノートルダム大学による研究では、相手の好意を維持するためには最低でも15日に一回のペースで連絡を取ることが必要だとされています。
- 被験者:200万人の男女
- 内容:全員が行った800万件の通話を分析
結果
最低でも15日に1回のペースで相手と連絡を取らないと好意が薄れていく
要約・考察
なので、一ヶ月に2回から3回の頻度で連絡を入れるイメージでいいでしょう。楽ではありませんが、人脈を保つために毎日のようにやり取りする必要はないのだと分かります。連絡は、実際にあって会話をする必要はなく電話やメール、LINEのやり取りで十分です。
まずは「ギブ」から!情報を与える
人脈を活用するときのポイントは、つながりを持った相手に対して「すぐに力を貸してください!」と頼るのではなく、まずはこちらから「ギブ」していくことです。
なぜなら、相手に「利益のために自分を利用したいだけか」と思われると、信頼を失って力を貸してもらえなくなるからです。
連絡をとるときの話題としておすすめなのは「情報共有」です。つまり、その人が喜びそうな情報をあげることです。特に自分に相手の役に立てそうな専門性がない場合は、まずは情報をギブすることから始めてみましょう。
相手に頼りながら優越感を刺激する
頼るときは相手の「スキル」に注目する
力を貸してもらうときには、相手に頼ることを必要以上に恐れなくて大丈夫です。なぜなら、人は人から頼られると「自分は信頼を寄せてもらえている!」と優越感を感じることができるからです。実際に、1969年のテキサス大学の研究では人に頼られるとその人に対しての好感度が上がることが示されています。
ただし、力を貸してもらうときにはポイントがあります。それは相手の得意分野で頼ることです。というのも、自分が不得意な分野で誰かに協力するのはおっくうだからです。対して、自分の得意な分野なら頼られると、「自分の強みが発揮できて嬉しい」と感じます。
例えば、筋トレが好きな人に対してなら「一番安い器具でどれがおすすめですか?」「筋肉のために食事に気をつけたり、自炊したりしているんですか?よかったら食事法を教えてほしいです!」とアドバイスを求めてみるといいでしょう。
ですので、相手に頼るときには相手のことをよく知っておくことが大事です。なぜなら、相手がどんな専門性を持っているかを明確に把握していれば、その人の得意分野で力を貸してもらうからです。つながりのある人物のプロフィールを管理する方法は、実践編で後述します。
実践と反応で信頼関係を築く
アドバイスをもらったら、すぐに実践と反応です。「教えてもらった方法で試してみました!ありがとうございます」と報告することで、「この人はアドバイスしたことをちゃんと実践してくれるんだな」と思われます。そうすれば、「もっと教えてあげたい!」と情報を引き出すことができるでしょう
ですので、アドバイスを求める時には自分ができそうなことをピックアップした方がいいです。例えば、筋トレ好きな人に筋トレの情報を教えてもらうとき、お金に余裕がないのに「どんな器具を買ったらいいんでしょうか」と相談するのは悪手です。なぜなら、せっかく紹介してもらっても購入することができなければ、相手はアドバイス損になってしまいます。それよりも、サプリや食事法を教えてもらうなど自分が実践できる範囲で教わるのがいいでしょう。
「自分のキーワード」で相手に知ってもらう
お互いに力を貸しあうには、相手のことを知るだけでなく自分のことを知ってもらうことも重要です。そこで、自分が興味のあるキーワードを決めておきましょう。
なぜなら、自分がどんなことに興味があり、どんな問題を解決したいのかを明確にしておくことで、相手も自分に対して話しかけやすくなるからです。例えば、「この話題はこの人に話したら喜んでくれそうだ」と相手から情報発信してくれたり、「あなたのこのスキルが必要です!」と力を求められたりするチャンスが増えます。
キーワード→料理・勉強・ウェブサイト構築
自分の関心領域を表す3つぐらいのキーワードを決めておき、日頃からそのキーワードに基づいて会話をしておくといいでしょう。
例:
自分の専門性をアピールできるようなキーワードがなければ、今から新たに身につけるのもいいでしょう。例えば、「今英語の勉強をしています」というのも十分自分を表すキーワードにできます。
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