今回は50代の今からやっておきたい引退後の人生を充実させるための副業のすすめについてです。
人生のピークはまだ来てすらいない
会社に勤める人生も後半に差し掛かり、「若い頃は楽しかったなぁ」「でももっとやりたいことをやればよかったかな」なんて黄昏ているかもしれません。
しかし、人生を達観するのはまだ早いです。むしろ人生のピークはまだ来てすらいません。人生でもっとも幸福度が高まるのは60代からです。
イギリスの経済学史 「The Economist」 に掲載されている調査によると、60代の幸福度は20代の時の幸福度とほぼ同じになるそうです。
20代の時と比べて体も脳も劣っていてできることが制限されていると思いがちですが、実は30代や40代の時よりも60代の時の方が幸福度が高いということが分かっています。
理由としては60代になると感情が安定して些細なことで落ち込んだりイライラしたりすることがなくなるからだと思われています。
また、そこから80代~100代 になるとさらに幸福度が上がると言います。
ですから人生はまだまだこれからといっていいでしょう。
60代からの幸福の秘訣は「行動」である
さて、60代になると幸福度が上がりやすくなり、充実した人生が待っていると分かったわけですが、多少引退後が楽しみになってきたでしょうか。
より60代からの幸福度を高めるには重要な点があります。それは行動を起こすことです。
ある研究によると、人間の幸福度は次の3つの要素で決まるといいます。
- 本来の性格や考え方(前向きな性格かなど):約50%
- 自分の行動:約40%
- お金持ちか貧乏か、健康か病気がちかなどの環境要因:約10%
ポイントは、環境要因よりも自分がとる行動の方が幸福度に大きな影響を与えているところです。
具体的には積極的に周りの人と交流するとか、新しい趣味を始めるとか、新しいことに挑戦するとかです。
副業・起業…なんでもいい!年寄りだからこそ行動を起こせ!
「年をとってから『新しいビジネスを始めろ』とか『起業しろ』って言われても難しいよ」と思われる方も多いでしょう。
しかしそうでもないのです。50代を過ぎてから新しいビジネスを始める人は年々増加しています。
あるデータによると、起業家における 割合のうち55歳以上の人の割合は1996年には15%でありましたが、2014年には26%に達したといいます。
ですから年をとってからビジネスを起こすことは何ら変なことではないのです。もっと言えば、将来は70代から80代の人が起業する可能性も十分にあるでしょう。
年をとってからの方が起業の成功率が高い
最近は起業家と言えば、「若くて頭が切れる人」というイメージがあるかもしれません。しかし実際には30代よりも50代の方が起業の成功率は高くなります。
新設のテクノロジー企業について調査した結果、大きく成長している企業では、創業者の創業時の平均年齢は 45 歳であることが示されました。
まずは小さく始めよう
会社のなかでネットワークをつくるところから
今いる会社でネットワークをつくるところから始めるといいでしょう。
例えば、自分にはない能力を持っている人に声をかけてみる、とか。
僕なんかは「新しいアプリをつくりたいな」「ゲームをつくりたいなぁ」なんて思ってもプログラムをつくる知識や技術がありませんし、周りに詳しい人もいません。
しかし会社に長く勤めている人であれば、社内に専門分野に詳しい人が思い当たるかもしれません。社内にいなくても取引先などでネットワークをつくることもできるでしょう。
読書をする
もう一つやっておかなくてはならないのが知識のアップデートです。
長く働いていると、何らかの自分の専門分野の知識がストックされているかもしれません。
しかし、若い頃に習得したままにしている知識の場合、すでに古い知識となっている場合があります。ですから最近の知識を取り入れ、自分の頭をアップデートする必要があるのです。
知識をインプットするためには読書がおすすめです。読書にはボケ防止の効果もありますから、キレキレの頭脳を維持したいのなら最適です。
のんびりとした老後は不幸の始まり!?
年を取ってから最も恐ろしいイベントが、仕事の引退です。
ある研究では、仕事を引退すると死亡リスクが上がったり、脳の衰えスピードが急速に早まることが分かっています。
- 引退しないことを選択することによって死亡リスクは11% 下がる。
- 引退した人は心臓発作や脳卒中 などの心血管疾患になるリスクが 40%高く、血圧やコレステロールなども上昇してしまう。
- 引退した人が働いている同年代の人に比べて、流動性知能が急激に衰える。流動性知能のテストでは 引退者のスコアは、引退していない人の半分になってしまう
- 精神病や認知症になるリスクも増える。60歳になった後も働き続ければ、認知症になるリスクは働く年が1年増えるごとに3.2%ずつ低下していく
年をとってからも活発にビジネスを行ったり、頭を働かせることによって心身の衰えを防ぐことができるのです。
のんびりとした老後は生き地獄です。
【今日のクエスト】周りの人に「退職したら起業しようと思ってるんだけど、そのときは~くんに手伝ってもらうよ」と冗談めかして言ってみよう。行動を起こすことが大切
【獲得経験値】
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