- 腸内環境?自分は美容とかに興味がないから。
- そういえば最近疲れやすいな
今回は腸内環境についてのお話をします。腸やお通じといったトピックは美容意識の高い女性だけのものだと思っていませんか?
実は腸内は美容だけでなく、仕事の生産性や感情コントロールにも関わっているのです。
腸内を整えて知的生産性をアップ!
疲れやすさを改善
腸内環境が乱れると慢性疲労症候群に陥ってしまいます。
慢性疲労症候群とは少しの作業でも疲れきってしまう症状です。例えば、「ちょっと立っておくだけでも疲れる」「寝ても疲れがとれない」「仕事に集中できない」といった悩みは腸内が原因かもしれません。
2016年コーネル大学の研究チームが慢性疲労症候群に悩む患者の腸内細菌を調査。研究結果によると、慢性疲労と腸内細菌が強く関連していることが分かった。
- 慢性疲労症候群の人達はそうでない人に比べて腸内細菌の種類が少なかった(=腸内を整えてくれる細菌が少ない)
- 加えて体内での 炎症レベルが高く、リーキーガット(※後述)の割合が高かった
腸に穴が空いてる!「リーキーガット」がヤバイ
「腸管壁浸漏症候群(リーキーガット)」とは、腸に小さな穴が開くことによってバリア機能が衰えてしまうことです。
リーキーガットが起きていると体が疲れやすくなったり、頭が回らなくなる原因になります。
なぜなら、腸には体に入った栄養素を吸収する役割があるからです。腸がきちんと栄養を吸収してくれないと脳も体も調子を出すことができません。いくら体にいいものを食べても腸に穴が空いていれば文字通りザルで水をすくうことになるのです。
また、リーキーガットが起きると体内で様々な炎症(※)を起こしてしまう可能性があります。
というのも腸の穴から未消化の食物や毒素が血管に侵入するからです。血管に侵入された異物に対して炎症反応を起こしてしまいます。炎症が長引くと体の不調や老化の原因になります。
※「炎症」というのは体に備わった免疫細胞が異物と戦っている状況を言います。例えるなら、敵(異物)に向かって武器(免疫反応)を撃ちまくって戦場(体)がボロボロになっていくといったイメージでしょうか。
腸内環境はメンタルにも影響
「最近気分が優れない」「やる気が出ない」といったメンタルの問題も腸内環境が関係しています。
2019年の研究では1000人を対象に腸内の細菌と健康やメンタルの関連性を調べました。
その結果、以下のことが判明。
- 酪酸を作る細菌が 生活の質を高める
- うつ病を患っている人の多くが腸内細菌を枯渇していた
- うつ病患者ではGABAの産生が阻害されていた
つまり、腸内環境が脳内の神経伝達物質や有益な脂肪酸の働きに作用し、メンタルにも影響しているのです。
例えば、腸内細菌は「酪酸」という短鎖脂肪酸を作ってくれます。酪酸は 脳にも影響し生活の質を高める効果があると言われています。また、腸内細菌はやる気を 産んでくれる「ドーパミン」やリラックス効果のある「GABA」の産生にも関わっています。
腸内が荒れることによってこれらの物質がうまく働かなくなるのでメンタルが落ち込んでしまうのです。
発酵食品が頭脳を磨く!?
腸内が荒れると脳の働きも鈍ってしまいます。
逆に腸内環境を整えることで頭脳をシャープにすることができるのです。
実際に、発酵食品を意識的に食べることによって、腸内環境を改善し疲れやすさや集中力の低下を改善できることが分かっています。
腸内環境の改善は美容だけでなく知的生産性の向上にも欠かせないのです。
【今日のクエスト】毎日1食発酵食品を食べよう
キムチ・納豆・ヨーグルト・ザワークラウトなどの発酵食品を食事に取り入れてみましょう。
【獲得経験値】
☑️発酵食品を食べた
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