- SNSに時間を費やしすぎている
- 最近リアルな人間関係を持つ機会が少ない
- 大事だとは分かっているけど人との関係がおっくう
コロナ禍ということもあり、直接誰かと会って話すという機会が少なくなっているのは確か。しかしSNSばかりにつながりを求めてしまうと逆に孤独感が強くなる原因になってしまうので注意が必要です。
SNSで人生満足度は下がっていく!?
つながりが増えれば比較対象が増えるだけ
SNSは人間関係を豊かにできるツールのはずです。しかし皮肉なことにSNSを使うほど人生に悲観的になるということが示唆されています。
調査
被験者として20歳前後の若者たちを対象とした。被験者には1日5回の頻度でスマホに送られてくる質問に答えてもらっった。
質問は「今どんな気分?」「自分の人生に満足しているか」「Facebook をどれぐらい使ったか」といったもの。
結果
アンケートで分かったFacebook を使う頻度が多かった人ほど人生に満足できていなかった
SNSに時間を費やすほど悲観的になってしまう理由は、自分と人を比べる機会が多くなるからではないかと考察できます。
SNS上では自分ぐらいの世代で、自分よりも成功を納めている人がたくさんいることが分かります。また、みんな基本いいことしか書かないので「自分より友達の方が幸せそうだなぁ」と錯覚してしまいます。
心穏やかに生きるためには、「他人の幸せは知らぬが仏」の意識も大事なのです。
ネットでの比較は劣等感に。リアルでの比較は向上心に。
人と比べるのがよくないのならリアルでもSNSでも変わらないのでは?という反論も出てくるかもしれません。
しかし、リアルとSNSでは大違いです。例えば、SNSで「全国模試で1位とった!」という投稿を見かけたとしましょう。真偽はさておき少なくとも「すごい才能を持っている人がいるんだなぁ」と妬ましく思えるでしょう。
では、自分がよく知っている友達が「模試で1位だった!」と言ったらどうでしょう。妬ましく思えるかもしれませんが、友達なら普段の努力を知っているはず。その分「自分も頑張ろう!」という向上心につながりやすいです。
つまり、
- SNS上では「その人の才能にフォーカスし、劣等感を感じる」
- リアルなら「その人の努力にフォーカスでき、競争心につながる」
という明確な違いがある。と僕は思っています。
【実践】人と話すときはスマホを遠ざけよう
SNS依存脱却の第一歩として、リアルで人と話すときにはスマホを遠ざけるということを実践してみましょう。
なぜなら、スマホが近くにあるとスマホの方に意識が向いてしまい目の前の人との会話に集中できなくなってしまうからです。
ある研究ではスマホが近くにあるだけで他人との会話を楽しめなくなるぞ~ということが示されています。
介入
約30名の人たちを被験者として、初対面の人と会話をしてもらった。その際被験者を二つのグループに分けた
- テーブルを介して普通に会話をしてもらう
- テーブルの上にスマホを置いてから会話してもらう
その後、相手との会話がどのくらい楽しかったか評価してもらった。なお、置いてあるスマートフォンに触ることは禁止されている。
結果
スマホがテーブルにあった被験者は会話を「楽しくない」と評価し、相手に対しても共感しづらく信用できないと評価する傾向が見られた。
スマホを触りながら会話してしまうと周りの人に嫌われてしまうのは明らかでしょう。ときには目の前の友達を差し置いて別の友達とLINEしているというパターンもあります。
しかし、リアルな人間関係の時間を犠牲にして SNS に時間を使うのは非合理と言えます。SNSを使うほど孤独感が強まるのですから。
先ほどの研究結果を参考にすれば、スマホを遠ざけるだけで人間関係を楽しめるようになるとも解釈できます。
「友達と遊ぶときにはスマホを持っていかない!」を実践するのも面白いかも。もしも緊急で必要になったときには友達のを借りればいいですからね。
ただ、「デジタルツールを使ってはいけない」というわけではありません。コロナ禍の影響でリアルで会うのが難しいというならSkypeやLINEなどを使って音声通話するのもありでしょう。スマホを連絡手段として使ってしまえばスマホで他のアプリを見ることはやりづらくなりますから、意外といい方法ではないでしょうか。
「特に用事がない」という方も、電話をつなげて一緒にゲームをするなどすれば楽しく過ごせるでしょう。
【今日のクエスト】スマホを置いて人の話を聞こう
☑️5分間だけでもスマホを触らずに友達の話に集中した
【獲得経験値】
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